以降の会話は、佐伯緑が翻訳したものとなります。
最初に覚醒した感覚は、触感だった太陽で暖められた干された植物の上に横たわっている
そう意識すると、藁の香りがしてくる
あ~目開けたくねぇ、ホントに転生したのか?
さっきの出来事が全部夢だとしても、藁の上で寝てたとか結構なファンタジーだ
目をつぶったまま身を起こす。多分、屋外だろう微かに風感じる
しかし、何だろうこの身に何か纏わりような、例えるな、羊水につかっている感じがする
ババ様の神域と似ている
覚悟を決めて、目を開く
農耕地、おそらく麦畑だろうか、目前には首を垂れた穂が広がりその奥には、小さく雑木林がありさらにその奥に、山岳を思わせるような城壁が霞んで見える。
さらに、視線を左右に振る、その壁が私の後ろまで続き巨大なサークルを作っている。城郭都市ってやつか?にしては、麦畑と、小さな建物、田舎にある家屋をさらに、
縮小した小屋程度のものしかない。
城壁に対して中の文明レベルが低くないか?
「こら!」
「(え?)」
子供位の背丈、しかし立ち居振る舞い、その瞳は、子供のそれじゃない
女性とその後ろに男そっちも、多分子供じゃないと感じる。
「さぼらない!てか、見ないか顔ねアンタ新入り?」
「????」
えっ嘘、何語?
言葉が通じないこういうのって
何か、自動翻訳されるものじゃないのか?
「こら、何とか言いなさい」
まずい、何か共通項目を見つけないとふと、
雲の間から日光が差し込む
そうだ、
僕は、右手を上に向けた
「え?太陽?」
そして、少し指先をずらして青い大気を指す
「…天?」
良し、単語ゲット!
首を縦に振り できるだけ大袈裟ふるまう
「太陽、太陽、天、天」
天は、色々とポジティブな意味合いに使える
そして、左手を下に向ける
「これは、地だね」
「地、地!」
天と相反すワードだ
あと、あのワード
「”これは、”的なのが欲しい」
もっと聞け、きっとこの会話の中でも何度使われているはずだ、
絶対に短いスペルで発音されているはずだ
多分、さっき言っている
石を手のひらに置き指さして
「(あ~、え、)これ?」疑問形、感情を込めるなるだけ困っているってことを相手に伝える
「石?」
「石!いーし!」首を縦に振る
良し、ここまで来たら
地面に人を描くそして口の付近に>みたいなのを描きそして、~~~~みたいなのを描く
それを棒で指し、首を横に振る
「しゃべれない?」
!疑問形だ
「しゃべれない、しゃべれない」首を横に振る。
「しゃべれてんじゃん」