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ジェニスが結界の件に気づくまで残り90分

アサナさんたちと別れるときに餞別として色々と頂いていた。


火打石、ナイフ、小麦粉とイースト菌


眼前には、雪原


今度こそ終わったかな?


「そうだ、ここでる時に何か柔らかいもに当たった気がする」


周りを見渡す、よく見ると白い鞄みたいなものがあった

何だこれ?落とし物かな?なんだろう魔力と言っていいのだろうか

何か巡っている感じ、妙な暖かさを感じる、開けて中身を見てみる


あれ、光を当ててるのに中は真っ暗だ


試しに、雪を入れてみる。消えたように見える

腕を入れようか迷ったが


「もう、今更何かに怖がってもしょうがない」


がざっ! と中をまさぐる

ん、冷めた!さっきの雪だ、ちゃんと取り出せるし、底もある

てっきり、無限に収納できる的な魔法の鞄みたいなもんだと思ったけど違うんだ

まぁ、暖かいから、拾っておこう 犯罪じゃないよな?


それと、一つ思ったことがある


「あのエルフたち、この結界を抜ける方法知らないじゃないのか?」


目をつぶって、さっき出てきた付近を探る、暖かめの空気があった

下に手を当ててみる地面もちゃんとあるそして、さらに周りを探る

あった。

木の枝! これで、焚火ができる。よし、このかばんいっぱいの木材を詰めてから

南を目指す



「結界付近をカラスで見てみましたが発見できませんジェニスさん」

「見落としは、ない?」

「はい、そのはずです。真南に飛ばしていますがもっと探索範囲を広げてみます」

「雪の中にでも潜ってるのか?」

 


1時間後

目をつぶっての薪集めは、思った通り気を遣う

それでも、鞄の異変に気付く、鞄が全く膨らんでいない

それでも、手を入れてみると薪をつかんで取り出すことができる

これって、

”無生物のみ無限に入れることができる特性を持った”鞄なのか?

 


「1時間、もう無理です、頭ショートしそうです、十数羽は、移動させながらの情報処理はっ!」

「分かった、次の捜索は、夜でいい数も3羽で」

「はぁ、はぁ はい」

「お疲れハンス君、コーヒー淹れてくる」



あれって、テントだよな、鞄の暖かさを頼りにしてに南を目指す

と言っても、方向の感覚なんてとっくにないし、ただ自分が南と思う方向を

信じて進んでいる。


「…薪と物々交換ができるかもしれない」


近づいて声をかける、返答がない

仕方ない、諦めるか、ふと目の端に人影が見える


「あれ?」


振り向くと…消えていた。

胸騒ぎがする


「すいません、開けますよ!」


テントの扉を開く


ゾク、ゾクッ!寒い!外の寒さとは、また別のベクトルの寒さだ。


中を見渡す

30代くらいだろうか?

封筒型の寝袋仰向けで横になっている男性のその顔は

全く生気が感じられなかった


僕は、おもむろに薪を取り出し、それに火をつけ煙を焚く

そして、リアルワールドから持ち込んだ方の鞄から

ミニ経本を取り出し、唱えだした

これは、とても意味があることだと思った


煙が消えるのを確認し僕は、テントを後にしようとした。


あの…ぎゃーてぎゃーてはらぎゃてってサビ部分ですか?

すごく感動しました


え?幽霊は、リアルワールドで見たことあるが

こんなはっきり見えたのは、初めてだった。


次回 リョクが 寒冷地で 鎮魂歌を 完全熱唱

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