リアルワールド 一日目 その7 ~エンゲージ~
ハンスの端末越しにルドーの緊張した
空気が伝わってくる
「どうした?ルドー何があった」
「あの、鬼っ子が目の前に現れました」
「な、召喚魔法か?」
驚くハンス
「いえ、もしかした、その触媒」
何かを察するリリララ
「わー凄い、そういうこともあるんですね」
白々しリョク
「…付喪神ですか?」
ユキチャン様が嫌がっていた理由が何となく分かってきたミチル
「あ、いや、まぁ、そんな感じだ」
「物に、神様ないし精霊を宿させたって感じですか」
「正解~」
「それが、触媒の作り方なんですね」
「これは、天然物だね~私が言えるのは、ここまで、そんなことよりルドー君を助けないと
その子を顕在化させるには、結構なマナが必要になるよ~最悪倒れる」
「そうなのか?MP自動回復のスキル発動中だから無事なのか? あっ確かにステータスのMPが変動してる」
「ご主人、もっとマナを食べさせて」
「あ、わ…分かった」
「ルドー、やりすぎるとぶっ倒れる」
「調整できる、何とかなりそうだ。で、この子は何?」
「”エンゲージ”を終えたか、じゃもうその触媒は、お前専用だ。その子を自由に使役することができる。良かったな」
「質問に答えになってない、この子は何?」
「あ~、それは、その…」
答えに困るハンス
「守護霊とか、式神とかですか?」
適当なワードを並べるリョク
「あ、そうだそれに近い、ルドーお前を守る存在だ」
「あぁ、あのさ、一旦、休ませてくれ!MPとかは、良いとして頭が理解を追いついていない」
「いつ、事故が起こるかわからない状態だぞ、そんな悠長に構えて良いのか?」
「ご主人、眠い、お布団」
子供の声が聞える
「いいんじゃないですか?」
「そうだね~ハンス君、この件報告しないとけなし、帰ろうか~」
「分かりました」
「それじゃ、お開きということで、ルドーさん明日、朝7時半にまた連絡します。ハンスさん達もそれでいいですか」
「分かったよ、じゃ、ルドーまた明日連絡を入れるじゃなぁ」
プッ
「はぁ、とりあえず飯でも食うか。この鬼っ子も食うのか?」
ルドーの住むアパートに一室に、ステッキと、眠りに付いた角の生えた少女が加えられた




