リアルワールド 一日目 その6 ~強制イベント~
アパートの部屋に入り
一旦落ち着こう、冷蔵庫から麦茶を取り出し
一杯飲む
ポストの中の謎の置物をテーブルの上に置いて
スマホをタップ
ハンス(異世界)にかける
「もしもし、ハンスさん」
「あっ、はい」
「色々と詰め込み過ぎだ」
「いや、私に言われても」
「この箱は、あんたらが送って来たのか?何なんだこれ?」
「いや、それもサエキが試しに、”解読”して何かの”厄”に立つじゃないかって送ったやつだ」
「七日間って縛りがなければ、送らなかったよ~」
女性の声が聞える、この女性のスキルで送られたのか?
「”解読”?確かに、達筆か、汚いか、よくわからない文字だが”危機ありて此処に封ず、然るべき者が持ちて幸となさん”」
「読めるのか!?どうだ?サエキは、”解読”出来ないって言ってたが」
リョクがか、意外だな
「ルドーさん凄いです!その札を剥がして開けられそうですか?」
「ちょっと待ってくれ」
目を凝らして、箱を見てみる”マジシャン”の”スキル”により、マナが可視化されている
この感じ、触媒か?しかし、あっちで見たマナの動きが、一定の回路のように流れるのに対して
これは、まるで、生物のような呼吸をしているかのような、脈動的な動きをしている
「触媒のマナを感じる、ただ、すこし特殊だ」
「特殊…?」
「ルドーさんそれ、いやな感じとかありますか?」
ハンスの言葉を遮るように、リョクが会話に入り込む
「いや、むしろ、よい感じ?柔らかい?」
「それなら、開けて良いと思いますよ」
「あ、こら、サエキ話を勝手に進めるな」
「まぁ、見るだけなら問題ないか?」
紐を解いて、札を外す、蓋を開ける
ステック型の触媒だよな、持ち手に
鈴の装飾がされている
「開けたか?何が入っていた?」
「簡単、ステック型の触媒が入ってますね」
手に持ってみる、触り心地が良い
「おっ、ビンゴじゃないですか。それは、きっと今回の事案で役に立ちますよ」
「役に立つって、手に持っても、出力ができない?属性の出力ってどうやるだっけ?」
「な、もう触ったのか、出力なんてマナを流し込め場良いだろう」
「そのやり方が、忘れてしまってね」
「ルドーさん、水の入ったコップを用意して、左手で持ってみてください」
「あ、ちょうど、用意してある」
テーブルの上の麦茶を左手で持つ
「それで、その温度を、吸収するイメージで、体を中心に持って行って、そこから右手に放出するイメージをもってください」
「う?こんな感じでいいのか」
言われたイメージをして自分の中の温度を触媒に与える
チリーン
「うわ、鈴がかってになったぞ、なんだこれは!」
ふと、視界の端に何かがいる気がした
そこに、顔を向ける
「あなたが、ワタシのご主人?」
黒い和服の少女
黒髪のパッツンロングで
胸まで伸ばし、おでこのから、
角らしきものが、2本出ている
だから、詰め込み過ぎだと言っているだろうが




