フーロブルグ 一日目 その2
「ハンス君、先ずリョクの話に確証が欲しい」
リョクの奴また、何かやらかすつもりか、しかも
俺らをがっつり巻き込んで
快適な室温の中、コーヒーを置いた机に座り、通話するジェニス
「確証ですか?」
「そうだね、前例だ。リアルワールドでそのやばい事が前に起こってないか聞いてみてくれ」
聞いている間に、ハンス君が構築してくれた、端末を操作する
液体とインクを入れた薄いガラスの板に、専用のペンをタッチする
薄黒い、画面のインクが動き出し、文字情報を紡ぎだす
検索エンジン”サーグル”
フーロブルグの各ギルドクエストのログを調べてみるか
フーロブルグ ギルド クエスト と
ペンで、書き込み、決定ボタンをタッチする
ほぉ、急募Bランクが複数個所出回っているな
何々、フーロブルグ北側、捨てられた坑道に、Bランクボスが出現
複数名での討伐に当たれか
「ジェニスさん、問い質した所、サエキが住んでいた都市で、ここ3年に渡り台風と線状降水帯が不自然な移動をして、都市部を避けていることが分かりました」
「それ、リョクの仕業?」
「若気の至りで、力が制御できなかったって言ってます」
「なるほど」
白蛇様、あるいは、”ババ”様とは、その時期に会ったのか
「どういうこと何ですか?」
「白蛇様と邂逅したのが、恐らくその時期って事が分かった。Bランククエストが急募されてるけど関係あるか聞いてみてくれ」
「あ、はい」
白蛇様は、水神の都に身を置くはず、”ババ”様が無理やりここ”ユニオン”に呼んだのか
それなら、辻褄があうが、それだとリョクが転生前に住んでいた地域の”人柱”がなくなったことになる
災害の総受け役になっていたのだが、もう限界だから、この地域から抜けます
って事か
ざまぁみろ!とかそんな、レベルじゃねぇな
ん?だとしたら、転生してから数ヶ月経っている。このラグは、なんだ?
発生している地域もカームブルグ周辺が妥当だが、ここも少しずれてる
もしかして、別要因があるのか
だったら、それは、新たな機関になりうる!
「関係ありだそうです」
「そうか、じゃ話をまとめると、リョクが居なくなったことで、都市の厄に対する耐性が弱まった。そこに厄をもたらす存在が現れたから、それを解決しろってことか」
「え~と、ちょっと待ってください」
(あのー電話代わりましょうか?)
リョクの声が聞こえる
嫌だ、今は直で話したくない
「大丈夫だ!………… はい、概ねその通りだそうです」
「協力するように伝えてくれ」
「はい!えっ!」
二つ返事で協力してくれるとの事だった




