ご休憩
カーブブルグ領土側のフーカバウムと違い
ここ、”サイギノバウム”は、瘴気の流れは、完全に遮断されて
とても過ごしやすく、売店の食料も充実していた
「わぁ!あれ見てくださいよ、ベーコンがいい感じの値段で売られてますよ」
グラム380円
「凄い、魚肉以外のソーセージがありますよ」
グラム290円
ここは、少し奮発するか
「あの、1万円でここにあるの適当に包んでもらえないでしょうか?」
「ぷはぁ、カームから来た冒険者は、大概、全部くれ、言うんだがな! ああいいよ、少しおまけしてやりゃ」
これでもか、と思うほどに、商品を麻ひもで、結び僕に渡してくれる
「えっ、こんなにいいんですか?」
「おう、もってけ!彼女さんをちゃんと満足させろよ」
「はい!もちろんです!」
「リョクさん、張り切りすぎです」
ここで一拍と、行きたい気持ちになる
しかし、まだ午前中
3時間、3500円で村の宿の一室が借りれるので
食事も兼ねて休憩しよう
8畳ほどの部屋に木製のベット、と
リモコンの形をした触媒
この国では、風を無料で使うことができる
程よい、風量にして
2人と顕在なされたユキチャンがベットに座り
軽食を取った後、
先ほど、交換した触媒の箱の蓋を開け
中身を再度確認する
30㎝くらいの木製のステッキ型の触媒で、持ち手に鈴の装飾が施されている
棒状ないし、杖型の触媒は、最もポピュラーで魔法を初めて使う場合は、この型を推奨される
基本的な、杖の触媒固有のスキルは、”遠方出力”装備者の属性出力を離れた対象に出力する
(僕の内に宿る触媒は、これなしで、離れた対象に出力出来る)
それに、加えて、出力の底上げ、効果範囲の増加など、追加効果が加わるパターンが多い
その、きれいで、かわいいステッキをまじまじと見る
「リョクさん?」
よくよく見ると、木の元々の形を生かした作りになっており、丁寧に磨かれ、触り心地がよさそうだ
細身のそれは、きっとしなりが効き見た目以上に丈夫で実用性があり、ずっとさわっていたくなるような
バサッ
目の前に、白い袖がかかる
ユキチャンだ
「ハッ!」
”それをしまいなさい”
「あっはい!」
言われた通り、すぐに蓋をする。
「リョクさん大丈夫ですか? さっき、心が飛んで行ってたみたいでした」
「何とか保ててます。この触媒、多分、その生きている感じがします。人によっては、心を奪われそうです」
「えっ、呪物ってやつですか」
「分かりません、ただ僕は触れない方がいい気がします」
”封をして”
ユキチャンに促される
「分かりました」
僕は、札を取り出し、
筆で日本語で、”危機ありて此処に封ず、然るべき者が持ちて幸となさん”
と貼り付けて、麻ひもでしっかりと結ぶ
「わぁ、なんかそれっぽい」
「これで、おいそれと、手は出せないでしょう」
封を施した、それをバックバックに戻した
「よし、それじゃ少し寝て”フーロブルグ”に向かいますか」
「”はい”」
ユキチャンに抱かれながら、しばし休憩する2人




