「カーブブルグ周辺の歩き方」 著 サエキ・リョク
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人だかりの中から、50代位の男性のがこちらに向かってきた
武器や、触媒は、構えていないが、警戒した表情だ。
「どうやって、ここに」
「白蛇様がここに導いてくれました。ここに向かえばいいかも、と」
バックパックからユキチャンが顔を出す。
「龍神様の使いか?」
「えっと、それを含め見識を深める冒険をしています」
「導かれたのか?外の世界は今どうなっている?」
「はい、今現在のトピックとしては、カームブルグのアマノヒメ様が、儀式を終えた後、
例年よりも強く、そのお力を増したところでしょうか?」
「他には?」
全体公開されている情報は、これぐらい
どうする、どこまで話すか?
そうだ!
「あの、バックパックにここ最近のカーブブルグとその周辺についてまとめた書物があります」
「いいんですかそれ!せっかくまとめたのに」
ミチルさんが割って入る
大丈夫です、裏情報は、また別の方にまとめています。
「見せてくれないか」
正面を向いたまま、バックパックに手を入れて探る
あった
「これです」
タイトル「カーブブルグ周辺の歩き方」
それには、カーブブルグを含め周辺の村の
宿の情報、おすすめグルメ、隠れ家的パワースポットをまとめ、
周辺に出てくる、魔物の情報、村から、村に行くためのおすすめのルート
各ダンジョンについての、大まかな特徴
各ギルドと、それに適した”ジョブ”と”スキル”を示し
武器、防具、触媒のお店についての詳細が書き綴られている
両手に持ちそれを渡す
代表のダークエルフの者が受け取り、
他の人と共有する
かなり、興味をもって見ている
隔絶された村か
”ユニオン”城壁内との栄華とは、真逆の雰囲気がする。
のどかで、みんなで努力して生活しているように見える
そろそろ時間がまずいかもしれない
「あのー!そろそろよろしいでしょうか?」
数名が寄ってきた
「あぁ…こんな事初めてで、どう対応していいかわからなかった。この村の事は、他言しないでくれ」
「分かりました」
「しかし、使いの物か…ここの流れも最近大きな変化を見せた、それを伝えるためなのかもしれないな」
「そうですか」
質問したかったが時間がない
「この本、ありがとう」
「ただじゃ、ないですよ」
「え?」
「6…いや、5000円ぐらいかな~」
手間賃とか、抜きにして
「そ、いや、通貨を持っていないんだ」
「すいませんそれなら…」
「おじいちゃん、ご本…」
さっきの女の子が、そのエルフの服を引っ張る
「あの、じゃ物々交換しましょうか!何でもいいですよ」
「分かった、あの触媒を、多分一番その、若い奴でいいだろ、すぐ取ってきてくれ」
若いエルフがダッシュして、5分ぐらいで戻って来た
桐の小箱を抱えている
「これでいいか」
箱を開けると、木製のステッキ型の触媒が入っていた
持ち手の部分に、リボン付きの鈴が付けられている
「ん?」
何だ、この感じ
「リョクさん時間がまずいかも」
「あっああ、分かりました、交換成立ですそれじゃ!」
ここ来たときの方法で、結界を抜け戻る
今での事が幻のように感じているダークエルフ達
しかし、現実で起こった証拠を
熟読している少女がいる
「面白いかい?」
「うん、でも外の世界は、怖いところだって」
「それは、間違っていない、その本にも恐ろしい魔物の話が書いてあるだろう」
「じゃ、やっぱり外に出ちゃいけないの?」
「いや、もしかした変わっていくかもしれない」
初老のダークエルフは、少女に希望を抱かせた




