生誕
頭の中で警報が鳴る
「あー、やっちゃったか」
ジェニスは、右手を耳に当て
”コール ハンス”と唱える
「はい、ジェニスさん聞こえますか?」
「聞こえてる、ノエルダ君とも繋がってる?」
「いえ、サイレンは、全員に送られてるのですが、ノエルダさんだけ反応ないです」
「やられたか、俺含め捜索隊を城壁内の南側に送るように、ミミララ君に伝えてくれ」
「分かりました。捜索隊動くの初めてですね」
城壁を抜けた先は、手つかずの森林が広がり
緩やかな下り坂になっていた。
幼少期は、山の中の田舎で暮らしていたので
山歩きには慣れていたのだが、
さすがに、山路がないのはきつい
とはいえ、うかうかもしていられない
エルフらの手が内が分からない以上
1秒でも早くここから、脱出しないと
不思議な力で捕まることになりそうだ
山を素早く降りるコツは、
移動する先の足場が安定してるかを
判断し、そこに移動する間に
また、安定した足場を見つけ出す事
これを繰り返す、自分のリズムで
ギバーの体は、元の自分の体よりも
俊敏に動き、リアルワールドで
山下りをするときに倍近い速さでそれを
可能にする
「何あれ?、小さ!早!」
「登山してると、時折出くわしますよねー山早下りおじさん」
壊され多窓からぞろぞろと数名にエルフが外に出る
「早すぎる、だが、もうすぐ結界にぶつかる、それから捉えればいい」
必死で下るリョクがそのエルフ出現に気付く事はなかった
そんなことより、ノエルダの言っていた結界について考えていた
なぜ、城壁があるのにわざわざ張るのか、確かに2重で壁を作るのは、
こんな脱出のリスクを減らす訳だが 何だろう 違和感
(リョク)
「ババ様!なんです」
(もう時間がないし、当分会えなくなるから答えを教えよう)
「いいんですか!?」
(旅立つ、子への手向けじゃ)
「手向けの使い方あってます?それ!?」
(目をつぶれ)
「えっ!こんな目に合わせていることに対してですか」(物理的にですか?)
(…物理的にじゃ)
「えっ怖い怖いぃ」
(もう、時間がないぞ、ほれ)
意を決した
「うぎぃいいいいい!」
どっぷん、と何か暖かい幕を抜ける感覚がする
「あのどれくらい走れば?」
え?
「ババ様?ババ様!?」
逃走するギバーの男が突然消えた
「な…!結界を抜けた?どうやって?」
「やば!結界を解いて!」
「いや、解くとはできないこれは、完全に逃げた」
そこには、敗北者のエルフどもが立っていた




