エピローグ2
エピローグ2
ヤス目線。
あれから数週間後、以前親父と話した通り、母さんの墓参りに来ていた。
勿論墓参り自体は毎年行ってた。
その都度俺は、自分で決めたルールを再認識して、それをこれからも続ける決意を母さんに誓ってきた。
でも今日はそうじゃない。
花を備え、手を合わせる。
目を閉じて、思う。
悪かったな、母さん。
あんたが欲しかったのは…ただ俺がいて、親父がいて、何気ない日々を送る。
そんな当たり前であるべきな普通の日常だったんだよな。
今更かもしれねぇけどよ、安心してくれ。
今は何かと面倒な親友も、母さんみたいな彼女もいる。
こっちはこっちでなんとかやってるよ。
まぁ…ならなかったらならなかったでたまには泣くわ。
だから、見守っててくれ。
母さんの息子に産まれて本当に良かった。
それはこれからもずっと変わらないからさ。
目を開け、空を見上げる。
梅雨明けの強い日差しが差し込み、眩しい。
あいつはそんな天気を空が笑ったと言ってあかた。
ならこうして俺の想いを聞いた母さんは、私もヤス君の母親になれて良かった、なんて思ってくれているのだろうか。
全く雨なんて降りそうにもない晴天の空は、そんな俺の問いかけに答えをくれたような気がした。
「帰るか。」
隣の父親が口を開く。
「あぁ。」
また来るわ、母さん。
そう手を振ってゆっくり歩き出す。
次また来る時も、また何か変わっているのだろうか。
その時はもっと色んな話が出来たら良いな。
そんな事を考えながら元来た道を歩いていると、背中に行ってらっしゃいと言う母さんの声が聞こえた気がした。




