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この気持ちの名前にならもう気付いてる筈だった  作者: 遊。


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最終章3


「…まぁ、今丁度めんどくさい奴の面倒が無くなって退屈してたんだ。


一人ぐらいなら面倒見ても良いのかもな。」


「な!?何それ!意味分かんない!上から目線!」


中川の態度に、さっきまでの不安やモヤモヤは気付けば吹き飛んでいた。


いつも通りの中川だと言えばそうだけど、なら結局中川からすれば私の一世一代の告白は心に響くようなものでも無かったのかと思うと、悲しくなってくる。


「あー、はいはい。」


私が涙目で睨むと、背を向ける中川。


まるで話は終わりだとでも言う様に。


「あ、ちょっと…!」


行ってしまう。


明確な答えすら聞けないままに。


いや、口に出さずとも答えはもう出てるような物だ。


ただの友達?都合の良い面倒相手?どちらにしろ私はそんな関係で明日からもコイツと関わっていける気がしない。


せっかく仲直り出来たのに。


告白なんかしなければ良かったのかと思いかけていた時に、中川がまたため息を吐く。


「お前を見てると本当に母さんを思い出すな。」


「っ…!」


「母さんの代わりってのはお前に失礼だろうが。


でもそう思えんのは多分お前ぐらいだ。


だからってのもおかしいが…。


その、俺も初めて自分から、これから先は誰かと…お前と一緒に居たいと思ったんだ。」


「な、中川。」


「まぁ、そう言う訳だから。


これから宜しく頼む。」


そう言った中川の表情は背中越しで見えない。


でもよく見ると、耳が赤くなってる気がした。


「…うん!あ!中川照れてる?」


「て…照れてねーし。」


「嘘、絶対照れてる!」


似た者同士の私達は、今やっとそれぞれのルールから解放されて繋がり合った。


そんな私達を、中川のお母さんはどんな風に見ているのだろう。


喜んでくれてると良いな。


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