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魔族の食事

 というわけで、北の街到着。


 北の街っていっても、それほど遠くない。外に出て五分程度歩いたくらいかな?


 手下達と一緒に散歩した。楽しかったね。


 それより、僕はこっちに来て初めて外に出たわけだけど、なんか想像してたのと違った。


 家屋も道もボッロボロ。


 まるで、誰かに破壊された後みたい。


 街の開けた場所までやってくると、手下達がどこからか椅子を出してきた。赤い布を掛けられた、金色の椅子。しかも大きい。


 誰がどうやって持ってきたの?


 そう思いながらも僕は何も言わずにそこへ腰掛けた。


「ヨセフ・オリバー様だ! 住民ども、跪け!」


 え? なになに?


 いきなりフォルストがそう言った。フォルストってのは、さっきの銀髪のお姉さんね。


 フォルストのその大きな声にびっくりして、僕だけ身体がビクってなった。


 かなり恥ずかしい。


 すると、そのボッロボロの家屋からボッロボロの住民達が出てきた。


 そして、僕の前に来て跪く。


「えっと……」


 え? なにこれ?


 老若男女が跪いている?


 いい!


 なんだか知らんが、とってもいい!


「ボス。どれにしますか?」


「え? どれって……? 選べばいいの?」


 フォルストが住民達を指差して僕を見ている。


 てか、今更だけど僕の名前かっこいいね。


 なんか知らんけど、たぶん遠足に一緒に行く人を選べばいいんだよね?


「じゃあ……」


 僕は、椅子に腰掛けたまま、その辺にいた可愛い女の子を指差した。


 そしたら泣き出した。


 泣いて喜ぶほど、遠足に行きたかったのかな?


 ま、なにも食べれてなさそうだもんね。


 ガリガリだし。


「リア。お前を忘れない!」

「俺も! 絶対たす……絶対忘れない!」


 って住民たちがお別れの言葉を投げている。


 たかが遠足行くくらいで大袈裟だなー。




 ーーーーーーーー




 え? 遠足は?


 あれから僕らは、そのまま城に帰ってきた。


 そうそうーー僕、城に住んでたんだよね。まじすごいねこのヨセフ君。


 僕が若干拗ねてベットで寝ていると、フォルストがなんかいい匂いを発してやってきた。


「ボス。夕食が出来上がりました」


「わー! 美味しそうじゃん!」


 肉汁滴る肉肉肉。


 が僕の目の前に並べられた。


「お召し上がり下さい。若いものを使ったのでお味はよろしいかと」


 若いもの?


 子豚さんかな?


 感謝を込めて、


「いただきます!」


 うん、美味しい!


 遠足には行けなかったけど、ま、どうでもいっか!


 肉、うまいし。


 あっ!


「そういえば、さっきの女の子は? もう帰った?」


 なんのために選んだんだろうね?


 遠足行かないのに。


「はい。ヨセフ様の口に合わない部分を送り届けておきました。今頃、住人達は喜んでいるかと」


「そ!」


 どうせなら美味しいところもお裾分けしてあげたらいいのに。


 ケチだな。


 ま、きっと、ボスの僕に気を遣ってくれたんだね!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ほのぼのや勘違いのタグ等から主人公が良いことをしても、悪く取られ恐れられてるのかなと思って読んでしまいました。 ほのぼのではなく主人公に食人描写有り等のタグが有れば読む事はなかったなぁ…
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