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万歳、万歳、万歳。

 というわけで、万引き犯を追っている途中でトラックに撥ねられた僕は、異世界に転生していた。


 ありがち展開。万歳。


 だがしかし、0からスタートというわけではなく、僕が転生したのは、すでに成長を果たしていたどこかのボスだった。


 そうそう、なんか知らんけど、手下沢山いるんだ僕。


 コンビニ定員(研修中)の僕からしたら、考えられない現実だった。


 25歳で手下0の僕と、この若さで手下……何人か知らんけど、見た感じいっぱいのこの少年。


 僕はなんか、すごい人に転生したらしい!


 出世成功!


「ボス。今日はどちらに視察へ行きますか?」


 広い広間に赤い絨毯。


 そこに銀髪の綺麗なお姉さんが跪いている。


 そして、そう言っている。


 僕にーー。


「もう一回、言って」


「はい。ボス。今日はどちらに視察へ行きますか?」


 ボス。ボス。ボス。


 いい響きだ。


 もっと言ってほしい。


 みんな僕のことをボスって呼ぶんだよね、本当に夢みたいだ。


「どこでもいいよ」


「え? 私共が決めてよろしいのですか?」


「うん」


 視察って、たぶん遠足てきなことだよね?


 楽しそう!


 てか、どちらって聞かれても、どこに何があるのか知らないし。


 僕が知っているのは手下を大勢従えてるなんかのボスってことくらい。


 なんか、挙動不審なことばっか言ってたら、彼女の反応が悪かったのでやめた。


 嫌われたくないからね。


 だから他に何も聞かないし、話しもなんとなく合わせてる。


「では、北の街へ」


「オッケー」

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