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ヒーローってなんですか?

 そこに、戦士が4人居た。


 魔族の幹部、ヨセフ・オリバーを倒すべく、王都から派遣された戦士カイザー・ノート。


 優しい顔立ちをした青年だ。


 彼は王都でもトップを争う戦士。


 その実力は国民からも認められていた。


「彼の城に向かおう。昨日もまた送り込まれた戦士達が死んだ」


「しかし、カイザー様。彼の城には結界が……」


 パーティーの女性がそう呟く。


「分かっている。しかし、なぜか夜になるとそれは解かれる。その時を狙うんだ」


「そうですね。では、まだお昼ですし少し休ーー」


 パーティーの女性がそう発した時、言葉を遮るように空から何かが落ちてきた。


「すっげー! フォルスト、空も飛べるの?」


「ボスには及びません」


 黒髪に赤い瞳をした少年と、銀髪の美しい女性が砂煙の中から姿を現した。


「ボス、彼が例の者です」


「なるほど、こいつが」


 赤い瞳の少年は、カイザーを見た。


「貴様はっ! なぜここに?!」


 カイザーは剣を抜く。



 ーーーーーーーー



 ほうほう。見るからに悪だな。


 金髪のにいちゃんが剣を抜いた。


 いきなりね。


 まだ空から降ってきただけなのに。


 さすがは悪だ。


「僕はヨセフ・オリバー。貴様の名は?」


 自己紹介は大事だ。社会人としてね。


「ヨセフ・オリバー!!! 俺は、戦士カイザーだ!」


 びっくりした。


 ビクってなったじゃん!


 フォルストなんてカッコよく立ってるよ。


 カイザーと名乗った彼は、僕の名前を力強く叫んでいた。


 怖い。


 てか戦士?


 戦士か。


 すごいな。


 ん?


「フォルスト、こいつが例の奴なんだな? その罪は?」


「はいボス。彼の罪は、ボスの命を狙ったことです。そして、我々を滅亡させようとしている」


 え?


 僕、命狙われてたの?


 なんで?


 こいつ闇堕ち戦士か?!


 知らんけど、許せん!


「それは悪だ。では、今から正義を執行する」


 僕はカッコよくそう言った。


「なに? 正義だと? 貴様が語るな!」


 カイザーが怒った。怖い。こういう人苦手だ僕。


「な、なるほど、なるほど。た、確かに僕はまだヒーローとして名をあげていない。だからこそ、君たち悪党を始末する」


 若干、ウニタス臭がするね僕って。


「なにを馬鹿なことを?! 笑わせるな!」


 カイザーが斬り掛かってきた。


 怖い怖い! 


 そんなでっかい剣振り回すなよ!


 あれれー? 


 でもなんか、動き遅いぞぉー?


 やれる?


 こいつ多分弱いな。


「えいっ!」


 僕はカイザーの振り下ろされた剣を振り払ってみた。


 手で。


 たかってくるハエを振り払うみたいに。


 それから、腹に一撃入れてやろうと思ったのに、


「うそーー?!」


「さすがは、ボス」


 カイザーはそれだけでふっ飛んでいった。


 自分の攻撃に驚く僕と、感心するフォルスト。


 そして残された女性達も驚き青ざめている。


 可愛い。


 そんな雛鳥たちに聞いてみた。


「君たちの罪はあるか?」


「わ、私達は、カイザー様に連れられて……だからどうか、お見逃しください」


 そうか、そうか。可哀想に。


 むりやりあのカイザーに……。


「よかろう。改心したまえ」


「ボス?! 見逃すのですか?」


「ああ」


 正義のヒーローには許す心も必要だ。


「あ、ありがとうございます!!」


 というわけで、僕の正義のヒーローごっこ……ごっこじゃないし、ちゃんと目指してるし。


 そう! この力を手に入れたからには、僕は正義のヒーローになって、みんなから愛されたい!!


「ボス。ヒーローとはなんですか?」


「ん? そうだなー、強くてかっこよくてみんなに愛される奴のことかな!」

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