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ラウンド2:我が最大の戦果(グレイテスト・ビクトリー)

(スタジオの壁面モニターに映し出された四隻の象徴的な船の映像が消え、中央に『ROUND2』の文字が荘厳に浮かび上がる。ラウンド1で繰り広げられた哲学の応酬は、対談者たちの間に、緊張と、奇妙な敬意の入り混じった空気を作り出していた。司会者のあすかは、その中心で静かに微笑み、新たな問いを紡ぎ始める)


あすか:「『恐怖』、『利益』、『秩序』、そして『大義』…。皆様、素晴らしい『流儀』をお聞かせいただき、ありがとうございました。それぞれの羅針盤が、全く異なる方角を指し示していることが、よく分かりました。ですが、羅針盤は、それ自体が目的地ではありません。進むべき道を示す、ただの道具です」


(あすか、ゆっくりと円卓を見渡し、その視線を一点に定める)


あすか:「では、その流儀をもって、皆様は一体、どんな『勝利』をその手に掴んだのでしょうか。数多ある功績の中で、ただ一つ、あなたの生涯で最も輝かしく、そして最も誇らしい『戦果』とは、何だったのでしょう。…今回は、最も分かりやすい『英雄』であり、その戦果が歴史を大きく動かした、この方からお話を伺いましょう。ネルソン提督、お願いいたします」


(すべてのスポットライトがネルソンに集中する。彼は背筋を伸ばし、その隻眼に誇りの光を宿して、静かに語り始めた)


ネルソン:「我が最大の戦果…。それは、言うまでもない。1805年10月21日、トラファルガーの岬沖における、フランス・スペイン連合艦隊との戦いだ」


(ネルソンの言葉に呼応し、彼の背後のモニターに、トラファルガーの海戦を描いた壮大な絵画が映し出される。無数の艦船が入り乱れ、砲煙が空を覆う、壮絶な光景だ)


ネルソン:「かの皇帝ナポレオンは、ヨーロッパ大陸をほぼ手中に収め、その野望の最後の仕上げとして、我が英国本土への上陸を企てていた。それを阻む、最後の壁が、我が英国海軍。そして、私が率いる艦隊だった。この戦いにおける我が国の敗北は、すなわち、大英帝国の滅亡を意味していた」


黒髭:「へえ、そりゃまた、デカい博打だったんだな」


ネルソン:「博打ではない。勝利を確信した、必然の戦いだ。私は『ネルソン・タッチ』をもって、敵艦隊の分断を指示。我が旗艦『ヴィクトリー』を先頭に、二列の縦隊で敵の横隊に垂直に突入した。常識外れの戦術だったやもしれん。だが、我が艦隊の勇猛なる艦長たちと兵士たちは、寸分の淀みもなく、私の意図を遂行してくれた」


(ネルソン、誇らしげに胸を張る)


ネルソン:「結果、我が英国艦隊は、一隻の船も失うことなく、敵艦19隻を拿捕、あるいは撃沈するという、海戦史上、類を見ない完全勝利を収めた。この勝利により、ナポレオンの英国上陸の野望は、永久に潰えた。そして、我が大英帝国に、その後100年にわたる、海の覇権と平和、『パックス・ブリタニカ』の礎を築いたのだ。一軍人の戦果として、これ以上のものがあるとすれば、教えてもらいたい」


(ネルソンは、圧倒的な自負と共に語り終えた。それは、歴史の教科書に記された、誰もが知る偉大な功績。黒髭ですら、返す言葉もなく口笛を吹いている)


あすか:「ありがとうございます、提督。まさに歴史を創った、偉大な勝利ですね。…ですが、提督。その輝かしい勝利の瞬間を、あなたは…ご自身の目で、最後までご覧にはなっていない。その勝利と引き換えに、あなたは、ご自身の命を落とされました」


(あすかの静かな指摘に、スタジオの空気が変わる。モニターの絵画が、甲板に倒れ伏すネルソンの姿にズームアップしていく)


ドレーク:「…その通りですな、あすか殿。実に、惜しい。ネルソン提督、あなたの勝利が歴史的偉業であることに、私も異論はない。だが、指揮官が死んでしまっては、それは最高の勝利と呼べるのでしょうか?ビジネスで言えば、最大の契約をまとめ上げた瞬間に、経営者が死んでしまうようなもの。祝杯を挙げるべき主役が、その場にいない。これほど、やりきれない話はない」


黒髭:「つまり、犬死にか。せっかくデカいヤマ当てたってのに、儲けを懐に入れる前に、くたばっちまったってわけだ。笑えねえ話だぜ」


ネルソン:(二人を毅然とした目で見据え)「貴様らには、理解できんだろうな。軍人の本懐というものが。我が命は、私個人のものではない。国家に、そして国王陛下に捧げられたものだ。その命を、国家の存亡を懸けた戦いで、勝利のために使い切ること。それこそが、英国海軍軍人として、最高の栄誉なのだ!私は、部下たちの勝利を確信し、我が国の輝かしい未来を想いながら、満足して逝った。何一つ、悔いはない。やりきれない?犬死に?それは、守るべき国家も、尽くすべき忠誠も持たぬ、根無し草の貴様らの価値観に過ぎん」


ドレーク:「なるほど、死の美学、ですか。結構。ですが、私はその美学には、残念ながら共感しかねますな。私の戦果は、『生きてこそ』意味があるものでしたので」


あすか:「と、おっしゃいますと?ドレーク殿、あなたの『最大の戦果』をお聞かせください」


(スポットライトがドレークに移る。彼は、ネルソンの悲壮なまでの覚悟とは対照的に、どこか楽しげな口調で語り始めた)


ドレーク:「私の最大の戦果は、二つで一つ。一つは、マゼランに次ぐ、イギリス人としての世界一周達成。そしてもう一つは、その航海の途中で、スペインの財宝船『カカフエゴ号』から、莫大な財宝を『譲り受けた』ことですな」


(モニターに、帆船『ゴールデン・ハインド号』と、金銀財宝を満載した船の絵が映し出される)


黒髭:「譲り受けた、だぁ?聞こえのいいこと言いやがる。要は、ぶんどったってことだろうが」


ドレーク:「人聞きの悪い。私は、彼らと平和的に交渉したまでですよ。我々の見事な大砲をいくつかお見せしたら、彼らの方から、快く積荷をこちらに移すことに同意してくださったのです。…その数、銀26トン、金80ポンド、その他、宝石やコインを合わせれば、我がゴールデン・ハインド号が沈みかねないほどの量でした」


(ドレークは、うっとりと当時を思い返すように語る)


ドレーク:「そして、私は、その財宝を全て、無事にイングランドまで持ち帰った。3年にも及ぶ、苦しい航海の末にね。そして、プリマスの港で、女王陛下の御前に、その全てを献上したのです。その時の、女王陛下の喜ばれたお顔といったら…!そして、その富が、先ほども申し上げた通り、国の財政を立て直し、来るべき無敵艦隊との決戦に備える力となった。生きて帰り、富と知識と名声をもたらす。これこそが、私の流儀であり、私の戦果です。死んでしまっては、何も残せませんからな」


あすか:「確かに、その功績により、あなたは女王から騎士サーの称号を授けられ、莫大な富と名誉を手にされました。まさに、生きて掴んだ栄光ですね」


ネルソン:「…栄光、か。ドレーク、貴様のその『輝かしい航海』の裏で、何があったのか、忘れたとは言わせんぞ」


(ネルソンの厳しい声が、ドレークの得意げな空気を切り裂く)


ネルソン:「貴様は、その航海の途中、パタゴニアで、副官であったトーマス・ドーティを反逆罪で処刑した。正式な裁判も経ずに、独断でだ。さらに、拿捕した船の捕虜や、立ち寄った土地の原住民に対し、非道な行いがあったという記録も数多く残っている。貴様が持ち帰った財宝は、血塗られたものではないのか?それでも、胸を張って『戦果』だと言えるのか?」


ドレーク:(一瞬、笑みを消し、冷たい目でネルソンを見返す)「…提督。長い航海では、艦の規律を維持するために、時に非情な決断も必要となる。ドーティの件は、我が艦の存続のために、避けられなかった悲劇です。そして、スペイン人や、彼らに与する者たちへの行いは、戦争行為の一環。あなたの言う『非道』も、私の言う『交渉』も、見る立場が違えば、呼び名が変わるだけのこと。あなたは、トラファルガーで、何人のフランス兵、スペイン兵の命を奪いましたかな?」


ネルソン:「それは、国家間の公式な戦闘行為だ!貴様の私的な蛮行とは、訳が違う!」


ドレーク:「果たして、そうでしょうか。神の目から見れば、どちらも等しく、人の命を奪う行いなのではありますまいか?」


(『名誉ある死』を誇るネルソンと、『血塗られた富』を誇るドレーク。二人の英雄の『戦果』は、その輝きが強ければ強いほど、濃い影を伴っている。互いに、その影を暴き合い、一歩も譲らない。鄭成功は、そのやり取りを、まるで人間という生き物の業を観察するかのように、静かに見つめている)


黒髭:「ケッ、どっちもどっちじゃねえか。高尚ぶったって、結局は血なまぐせえ話ばかりだ。俺様の話の方が、よっぽど気が利いてるぜ」


あすか:(その言葉を待っていたかのように、穏やかな笑みで黒髭に視線を移す)「では、黒髭殿。あなたのその『気が利いている』というお話、ぜひ、お聞かせいただけますか。国家の存亡や、莫大な富でもないとするならば、あなたの『最大の戦果』とは、一体何だったのでしょう?」


黒髭:「戦果だぁ?ハッ、そんなもんはねえよ」


(黒髭の意外な言葉に、スタジオがざわつく。ドレークもネルソンも、怪訝な顔で彼を見ている)


黒髭:「いいか?てめえらの言う『戦果』なんざ、しょせんは、たった一日の出来事だろうが。トラファルガーだか、財宝船だか知らねえが、そんなもんは長い人生の中の、ほんの一瞬だ。俺にとっての戦果は、そんなチンケなモンじゃねえ」


あすか:「では、何なのですか?」


黒髭:(テーブルにふんぞり返り、ニヤリと笑う)「『海賊王・黒髭』として生きた、自由な毎日そのものよ。それこそが、俺様のたった一つの、そして最高の戦果だ。考えてもみろ。朝、目が覚めて、誰に頭を下げるでもねえ。海に出たけりゃ出る。酒が飲みたきゃ、夜通し飲む。気に入らねえ船が通りかかったら、脅して積荷をいただく。奪った金は、仲間と山分けして、港の女とパーッと使う。明日、生きてるかどうかなんて知ったこっちゃねえ。ただ、『今、この瞬間』を、俺様のルールで、俺様が王様として生きる。なあ、提督さんよ。あんたみてえに、国家だの国王だのに縛られて生きるのと、どっちが幸せだと思う?」


ネルソン:「…貴様と議論する気はない。それは、ただの刹那的な放蕩だ。責任のかけらもない」


ドレーク:「なるほど。ある意味、最も純粋な海賊の姿、と言えるのかもしれませんな。国家も、名誉も、未来の計画もない。ただ、海賊であること、それ自体が目的であり、報酬である、と。…ですが、黒髭殿。その日暮らしの自由に、未来はありましたかな?」


黒髭:「未来なんざ、いらねえよ。俺は『今』を生きてんだ。未来のことなんざ、考えるだけ無駄だぜ」


あすか:「…しかし、黒髭殿」


(あすか、クロノスを操作する。モニターに、黒髭の首を掲げる英国海軍の兵士の絵が、冷たく映し出された)


あすか:「そのあなたの『今』を謳歌する自由は、1718年、ロバート・メイナード中尉によって、あまりにも壮絶な形で、永遠に奪われました。記録によれば、あなたは5発の銃弾を受け、20箇所以上を斬られながらも戦い続けた、と。そして、首を斬り落とされた後も、その胴体は、船の周りを三度も泳いだと伝えられています。…それもまた、あなたの『戦果』の一部なのですか?」


黒髭:(モニターの絵を一瞥し、忌々しそうに顔をしかめるが、すぐに不敵な笑みを浮かべる)「…ハッ、そうよ。それこそが、俺様の最高の戦果の仕上げだ。海軍の犬どもは、俺一人を殺すのに、あれだけの人数と手間をかけなきゃならなかった。そして、俺のその死に様は、伝説になった。今でも、俺の名前は、世界中のガキどもを震え上がらせてる。なあ、提督。あんたの名前も、ドレーク、てめえの名前も、いずれは忘れられるかもしれねえ。だがな、『海賊・黒髭』の名前だけは、永遠に消えねえ。俺は、物語になったのさ。それ以上の勝利があるかよ?」


(開き直りとも、究極の自己肯定とも言える黒髭の言葉に、スタジオは奇妙な沈黙に包まれる。その時、これまで静かに議論の行方を見守っていた鄭成功が、ゆっくりと口を開いた)


鄭成功:「…哀れな男よ。己の物語を、己の死でしか締めくくれなかったか」


あすか:「鄭成功殿。では、あなたにお伺いします。あなたの物語、その『最大の戦果』とは、何でしたか?」


(スポットライトが鄭成功に当たる。彼は、他の三人のように感情を昂ぶらせることなく、静かに、しかし、揺るぎない確信を持って語り始めた)


鄭成功:「我が最大の戦果は、1662年、オランダ東インド会社を、台湾の地から完全に駆逐したことだ」


(モニターに、台湾の地図と、オランダの拠点であったゼーランディア城が映し出される)


ドレーク:「ほう、台湾…。東アジア貿易の要衝。あそこを抑えることは、計り知れない経済的価値があったでしょうな。素晴らしい」


鄭成功:「ドレーク殿、あなたの言う通り、経済的価値も大きかった。だが、我が戦果の本質は、そこにはない。その勝利がもたらしたものは、三つある」


(鄭成功、指を一本立てる)


鄭成功:「一つは、『民のため』。当時、大陸は満州族の清に支配され、我が漢民族の多くが、安住の地を失い、流浪の民となっていた。台湾の奪還は、その民たちに、再び自分たちの手で土地を耕し、家族と安らかに暮らすことのできる場所を与えたということだ。それは、金銭には代えられぬ、人間の『尊厳』を取り戻す戦いだった」


(鄭成功、二本目の指を立てる)


鄭成功:「二つ目は、『大義のため』。我々は、滅びた明王朝の遺臣。その復興こそが、我らが掲げる大義。台湾という揺るぎない拠点を得たことで、我々は、単なる海賊の集団ではなく、明確な領土を持つ『国家』として、清と対峙する力を得た。それは、大義という魂に、肉体を与えるための戦いだった」


(そして、鄭成功は、三本目の指を立て、その視線は、スタジオの遥か彼方、未来を見据えているかのようだった)


鄭成功:「そして、三つ目は、『未来のため』。我が戦果は、私一人の勝利ではない。私が築いた拠点は、私が志半ばで倒れた後も、我が子、我が民に受け継がれた。明の復興は叶わなかった。だが、我らが灯した漢民族の文化と誇りの灯火は、その地で、確かに生き続けたのだ。我が戦果とは、過去の栄光ではない。未来の世代へと繋ぐための、希望の礎を築いたということだ」


(鄭成功の言葉に、スタジオは深い静寂に包まれる。それは、ネルソンの『名誉』、ドレークの『富』、黒髭の『自由』、そのいずれとも次元の異なる、圧倒的なスケールを持っていた)


黒髭:「…さっぱり、分からねえな。自分のためじゃなく、自分が死んだ後の、顔も知らねえ奴らのために戦うなんざ、酔狂にもほどがあるぜ」


ドレーク:(感嘆のため息をつきながら)「…いや、これは…。見事な『投資』だ。それも、金銭に対する投資ではない。『未来』そのものへの投資だ。台湾という場所の戦略的価値を考えれば、これ以上のリターンはない。…参りましたな。私のビジネスなど、まるで子供の遊びのようだ」


(そして、ネルソンが、これまでの厳しい表情を解き、初めて、鄭成功に、一人の人間としての敬意に満ちた眼差しを向けた)


ネルソン:「……それは、まことの『戦果』だ。個人の栄光でも、一国の勝利でもない。民と、文化と、未来を創るための戦い…。鄭成功殿。私は、これまで、我が身を国に捧げることこそ、至上の名誉と信じてきた。だが、貴殿は、国そのものを、その双肩に背負っておられたのだな。…提督としてではなく、一人の人間として、貴殿の成し遂げたことに、心から敬意を表する」


(ネルソンの、予期せぬ、そして心からの賞賛の言葉。それは、このラウンドで最も大きな『勝利』の瞬間だったかもしれない)


あすか:(その感動的な瞬間を、慈しむように見守り、やがて静かに立ち上がる)「自己犠牲による国家の平和。生きて掴んだ富と名声。刹那の瞬間にこそ輝いた、絶対的な自由。そして、未来へと繋ぐための、希望の拠点…。皆様の『最大の戦果』とは、皆様が、何を最も大切に想い、何のために生きたかの、何より雄弁な証なのですね。勝利の価値とは、誰か一人が決めるものではなく、その物語を受け取る、私たち一人一人の心の中にあるのかもしれません」


(あすか、円卓の中央へと歩みを進める)


あすか:「さて、これほどまでの偉業を成し遂げた皆様ですが、その航海は、決して一人きりではなかったはずです。その栄光と苦難を共にした者たちが、必ずいました。次のラウンドでは、その輝かしい戦果を支えた、皆様の『艦隊クルー』について、そして、彼らを率いたリーダーシップについて、お話を伺ってまいりましょう」


(モニターの『ROUND2』の文字が、静かに『ROUND3』へと変わっていく)

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