護憲運動のすゝめ
保守派は改憲を急かす人が多いが、優先すべきなのは現行憲法のままで領域外攻撃能力・極超音速ミサイルと日本版スパイ防止法を整備すべきです。
先に憲法を変えてから国防を整えようとすると改憲した時点で国防を整える前に日本に対して侵略戦争を仕掛ける口実にされかねません。
だから、改憲は後回しで良いので、先に領域外攻撃能力・極超音速ミサイル・スパイ防止法を優先すべきです。
「時間が余ったらコロナ」とか言って顰蹙をかった政党もありますが、「時間が余ったら改憲議論」で良いと思います。
護憲派がよくいう文句ですが、国防費を増やすと軍拡のジレンマが生まれます。
しかし、「日本には9条があるので、そちらから仕掛けて来ない限りは、日本が国防を増強しても、外国の脅威にはなりませんよ」と宣伝すれば、際限ない軍拡競争を抑制できます。
その為にも憲法9条は必要なのですよ。
日本に憲法9条がなければ中国もロシアももっと国防費をあげていた可能性があります。
要するに護憲と国防費増額はセットですね。
憲法9条で日本を侵略戦争の加害から守り、国防費増額で日本を侵略戦争の被害から守る。
それが理想です。
「憲法9条を守って、防衛力を強化したら良い」って言うのが僕のスタンスです。
今の憲法のまま、極超音速ミサイルやスパイ防止法や領域外攻撃能力で国防を整備したら良いんじゃないですかね。
平和憲法を守る事と防衛力を強化する事は両立しえます。
何も矛盾する事ではありません。
平和憲法は防衛戦争までは否定していませんから。
と言うかですね。(憲法9条がなくても)「日本が侵略戦争起こすわけ無いだろ」って改憲派によく言われますが、日本が侵略戦争を起こさなくても、同盟国アメリカが侵略戦争を起こす可能性もある訳で、一昔前の話になりますが、ベトナム戦争やイラク戦争と言う前例がありますからね。
まあ、今はアメリカは「世界の警察」を止めたのでアメリカから侵略戦争を仕掛ける可能性は大分下がりましたが、侵略戦争の可能性が完全に無くなった訳ではありません。
韓国のベトナム戦争での蛮行を見て下さい。
憲法9条が無ければ新日本軍がああなっていた可能性もありますよ。
韓国はベトナムへの侵略戦争に加担させられましたが、日本は憲法9条があったから、侵略戦争に加担させられずに済みました。
また、イラク戦争の時も自衛隊のイラク派遣こそしましたが、侵略戦争には直接的には加担していません。まぁ、イラク戦争についてはアメリカの侵攻を支持した日本にも全く責任がないとは言えないのですがね。
と言うか、集団的自衛権を行使した今なら今さら改憲する必要性もない気が。
アメリカの侵略戦争には付き合いたくないですが、今回のウクライナ戦争のように、第三国が侵略戦争を起こしたのに対して、被害国を助けるためにアメリカが参戦したら日本も集団的自衛権を理由に参戦したら良いんじゃないですかね?
そもそも、僕は元々集団的自衛権の行使容認にも反対でした。
日本がアメリカを守らなくても、アメリカは日本を守らなければならないわけです。日本に集団的自衛権があろうが無かろうが、アメリカが日本を守ることには変わりがない。だから、日本の集団的自衛権の容認は、アメリカにしかメリットはないのではないか。そういう発想です。
不平等だと思いますか?はい、不平等で良いんです。日本はアメリカと対等ではないです。だから不平等な地位協定もあります。思いやり予算もあります。
思いやり予算を貰っておいて、日本に更なる負担を強いる集団的自衛権の容認を迫るアメリカの姿勢に、反発した訳ですよ。
日本にもアメリカを守ることを強いるなら、不平等な思いやり予算も廃止すべきです。思いやり予算はアメリカが日本を一方的に守ってくれる為の契約料です。アメリカにとって不平等な同盟関係だったからこそ、思いやり予算も許された訳ですよ。
それに、集団的自衛権の行使を容認した場合、朝鮮有事が起こり韓国が攻められた時に、日本の自衛隊が韓国を守るために命を懸けなければならなくなる恐れがあるんですよ。
朝鮮有事が起きれば韓国の同盟国であるアメリカが同じくアメリカの同盟国である日本にも集団的自衛権を理由に参戦させようとする可能性は高い。
日本の自衛隊が韓国のために血を流さなくてはならない。
そんな事態になるのがいやだったんですよ。
だから、日本政府は、「朝鮮半島有事は日米有事ではない」とハッキリ断言すべきです。
自衛隊は旭日旗を掲げている為、韓国軍との協力は無理ですしね。
米韓有事の際、自衛隊の参戦を断りやすくする為にも、憲法9条の改憲には反対です。
ただでさえ集団自衛権を認めているのに、憲法9条まで変えてしまったら際限無く韓国への軍事支援を強要されかねません。
何が悲しくて、レーダー照射してくる国の為に、自衛隊隊員の命と労力を差し出さなきゃならんのですか。
対中国戦略なら、インドやオーストラリアを重視したらよろしい。
今の国際情勢で憲法9条を改正させようとするのは、悪手でしかないです。
但し、第三次世界大戦が勃発したら、日本も憲法9条を改憲した方が良いと思いますね。
条件付きで9条の改憲に賛成する場合もあります。下記の限定条件が満たされれば9条改憲にも賛成します。
「第三次世界大戦が始まったら」日本も9条を改憲し、国際平和に貢献すべきだと考えます。
第三次世界大戦が始まったらアメリカとの集団的自衛権だけでは不十分なので。
第三次世界大戦が始まって、世界が大変な事になっているのに、日本さえ戦争に巻き込まれなければ良い、と言うような卑怯な考えは自己中心的です。
第三次世界大戦が始まったら、日本も憲法を改正し、国際社会のために参戦すべきです。
どうせ世界大戦は数年は終わらないのだから、その間に改憲すれば十分間に合います。なので、第三次世界大戦が始まるまでは改憲は必要ないと思います。
現行憲法9条にも、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」、とも書かれている訳で、もしも第三次世界大戦が始まってしまったら、世界平和を希求するためにも、改憲して日本も参戦すべきです。
但し、第三次世界大戦が終わったら再び憲法9条を元に戻すべきだと思います。
限定解除ですね。
日本では軍に力を持たせるのは危険です。
日本では長いこと幕府が政治を行っていましたが、幕政と言うのは、つまり、軍事政権の事ですよね。だから幕府の長の称号も「将軍」だった訳です。
日本は軍が力を持つと軍事政権が誕生するジンクスが孕んでおります。
幕府による幕政や軍事政権による大政翼賛会など、日本は歴史的に見ると軍に力を持たせ過ぎた場合、軍が暴走します。
なので、第三次世界大戦が終わったら、即刻、武装解除するのが日本の為かと。で、もしも、第四次世界大戦が始まるような事があれば、また改憲して軍を組織すれば良いのです。ようするに世界大戦が始まった時だけ軍を保有するのがベストだと思います。