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強き我らが連邦を~第1次アスティア東方戦役~  作者: 連邦総軍 戦史記録課 ▇▇▇▇少将
第1章 碧空駆ける黒鷲
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第1章 第4話 転機III

その後1度燃料の補給と更に8人のテストパイロットの乗り込みを行い、なんだかんだと話しているうちにあっという間に6時間は過ぎ、ようやくランドバルデン戦略空軍基地に到着した

「いやぁー楽しく話してると時間が経つのは早いねぇ」

「楽しんで貰えたなら何より」

「親衛軍の上級大将ってもしかしてバルちゃんみたいな人ばっかだったり?」

バルちゃん、と言いうのはアスカがバルツァフにつけたあだ名だ

「いや、まともな奴もいるよー、それよりもバルちゃんと呼んでくる人は初めてだよ、なんか恥ずかしいね」

そう言いながらもバルツァフは嬉しそうに笑っている


「大将!そろそろ着くからキャラ作っておくんだよ!別の機体のエース達はまだあんたのこと怖い大将様だと思っているんだからね!」

「あいよ!わかった!」

そういうとハインドのパイロットは他の2機を連れて護衛編隊から離脱しヘリパッドにむかった

アリガートル達はそのまま直進する、恐らく攻撃ヘリ専用の場所があるんだろう

「んっと…これくらいかな?どう?いつも通り?」

そう聞かれた護衛は「いつも通りです大将」と返す

しばらくしてキュッキュキュという音と共にハインドのドアが開く

「僕が先に降りるから、あとから降りてきてね」

そう言われたのでバルツァフとその護衛がおりるまで待っておく

「ランドバルデンってどんな感じの基地なんだろう」

と問われたのでとりあえず

「戦略空軍基地なんて大層な名前がついてるんだ、結構でかいんじゃないか?」

と返答した

そうこうしてるうちに3人とも降りたので続いて降りるとそこにはおそらく、俺達がこれからデータを集める新型機の先行量産型が12機、純白の塗装で滑走路のエプロンにズラっと並べられていた

前を歩くバルツァフが12機の新型機が目と鼻の先にあるような所で止まるとその場でこちらに向き手を広げ

「ようこそ!我ら防空軍で戦略(Strategy )(Class)に分類される、ランドバルデン戦略空軍基地へ!君たちには今からの12機の新型機戦闘機Su-35SM3の先行量産型に乗り、この戦争の間に可能な限りの戦闘データを集めてもらう!」

彼女がそう言い切ると西から現れた7機のSu-35Sが白と赤と黄色の曲芸用スモークを焚きながら横切る

「おぉ…」「すげぇ…」「俺達が新型機のテスパイか……」

「腕がなるな…」そう皆が口々に言う中1人が大将に対して質問をなげかけた

「上級大将閣下!よろしいでしょうか!」

「なんだ、言ってみろ」

「は!我々は14人集められましたが!失礼ながら私の目には12機のみしか見えません!Su-35SM3が12機しかいない理由をお聞かせいただきたいのですが!」

「いいだろう!教えてやる!あそこの格納庫を見てみろ!」

そう言うと彼女は北にある9棟の大型格納庫のうち1番北東にある格納庫を指さした

それに釣られるように皆がそちらを見る

「あそこにある2機の黒いSu-35SM3が見えるな?」

「はい!」

「あの2機はそこにいるグズネツォフとアスカロフの為に航空技術開発研究所(A T R D I)が特別に寄越したものだ!」

そう言いながら彼女は次に俺達の方に指を指した

流石に意味がわからず、俺は聞き返した

「大将閣下!」

「どうしたグズネツォフ!嬉しさと感謝を伝えたいか!」

「それもあります!ですがなぜ私達なのでしょうか?!」

「貴様らがここにいるエースの中でトップ2だからだ!

まずミハイル・クズネツォフ!47機撃墜!1被撃墜!そしてアレクセイ・アスカロフ!38機撃墜!無被撃墜!」

彼女が俺達の戦果(と俺の被撃墜)を発表すると全員から拍手が巻き起こった

「すげぇな!トップエースか!」「この前第8親衛戦車軍にまとわりついてたCASを叩き落としたのもあいつらだと……」

ひとしきり拍手が止んだ所でバルツァフが明日の予定を伝える

「この後はこの2人に基地の説明をしてもらう!詳しい説明は明日のブリーフィングで説明する開始時刻は10時だ!では解散!」

そう言うと護衛の2人が「では皆さんこの基地の説明をしながら回りますので着いてきてくださいね!」

と声をかけ、俺達はランドバルデンが戦略(Strategy)空軍基地たる所以を知ることとなった

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