第1章 第1話
遂に第1章開幕!これから激しさを増す戦争に彼はどう立ち向かうのか…
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『こちらグラーク隊、現在空対空装備にてそちらへ向かっている、状況は?』
『遅かったな荒鷲共!状況は最悪だ!地上軍は押しているが敵のCASに対して対抗できないせいで徐々に戦力が削られてる!さっさとあの邪魔なCAS機を叩き落としてくれ!』
数度の爆音と連続的な破裂音
『大丈夫か?敵機の種類と数を教えてくれ』
『……聞こえるか!通信兵が殺られたから俺が伝える!』
『誰だ?』
『”元"戦車乗りだ!んなこたどうでもいい!いいか!CAS機は12機のAV-8Cと6機のA-7、それに護衛のF-15が4機!』
『了解した……こちらはSu-35Sが2機のみ、護衛機を先に叩き落とす』
『なんでもいい!さっさと落としてくれ!』
『了解、アウト』
「こちらグラーク1 エンゲージ」
「同じくグラーク2エンゲージ」
2機のフランカーは互いに2機づつ別のイーグルをロックし、R-27ETとERを1発ずつ順番に発射、1発は命中し叩き落としたものの残り3発は回避され互いに近距離格闘戦になる
(しかし……さっきのファントムと言いこのイーグルと言いどこから来たんだ…?この辺りの基地は全て機能不全に陥ってるはず……)
「グラーク1!ケツに2機!」
「分かってる!クソッタレ!」
「こっちもケツに張り付かれてる!援護できない!」
(あぁクソ!ここまでか?!)
そう思いながらも、フレアを撒きつつ的確にミサイルを避け、急旋回にて何とか振り切ろうとする
(だぁくそ!さっきのファントムはこんな気分だったか!最悪だ!)
ここまで数発のミサイルを避けてきたが度重なる回避機動により遂に最低限の運動エネルギーを損失、相手の射線に捉えられた。
「グラーク2、俺もここまでか…お前は直ぐにイジェクトしろ」
「馬鹿言え!諦めるな!」
しかし無情にも敵は機関砲サイトにフランカーを重ね、トリガーを引く……
はずだった。
突如後方のイーグル2機の表面に小さな爆発が起こり直後爆炎に包まれ爆発四散したのだ
その少しあと、グラーク2のケツを追いかけ回してた奴も爆発四散した
『おい、生きてるか?』
『その声……はん、シュトゥルム隊か』
『大正解、こちらシュトゥルム1、エンゲージ』
『叩き落としてやる!シュトゥルム2 エンゲージ』
『あまりはしゃぐな、シュトゥルム3 エンゲージ』
『大丈夫か?デカブツ共、シュトゥルム 4エンゲージ』
「グラーク1……大丈夫?」
「だと良かったな、エンジンと右翼にモロに貰った、燃料が漏れてやがるし機体が傾く、速度は大丈夫だ」
「んじゃさっさと帰還しないと」
「あぁ…シュトゥルム隊、後は任せたぞ」
『任された、生きて帰れよ』
『あぁ、グラーク1、RTB』
『貸し1つだぞ』
『いんや、前のでチャラだ』
『そうだった』
「なんでもいいから帰るよ、グラーク2 グラーク1を援護しつつ帰投する」
十数分後
「グラーク1より管制塔」
「こちら第24前線飛行場、グラーク1 どうぞ」
「こちらグラーク1、交戦の際右翼燃料タンクとエンジンに被弾燃料が漏れ右翼操縦系がやられた、緊急着陸を行う」
「管制塔了解、気をつけて着陸せよ アウト」
《消防車と医療班を準備しろ!直ぐに別の部隊がくるからRW169に誘導しろ!》
グラーク1はふらつきつつもランディングギアを展開、フラップ展開による揚力不均衡を危惧し540kmの高速で着陸時することとなった
(落ち着け……落ち着け…Su-35Sを信じろ……)
高速着陸となったが幸いなんの損害もなく着陸、その後は自力で格納庫へと移動
グラーク1は直後に着陸してきたグラーク2と医療班によりコクピットから揚げられすぐに医務室に運ばれた