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強き我らが連邦を~第1次アスティア東方戦役~  作者: 連邦総軍 戦史記録課 ▇▇▇▇少将
第1章 碧空駆ける黒鷲
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第1章前日譚3

「くそっこんな所で死ね…」

「イジェクションシートが作動しn…」

「誰か助けt…」

更に立て続けに3機の友軍機が撃墜され、次は自分である、という恐怖に支配され呼吸が浅くなる、目の前が暗くなって行く

(あっ…はっ…あぁ…次…次は僕だ…殺される……あぁ…)

「大丈夫かリピター!しっかりしろ!大丈夫か!」

RIO(レーダー技術士官)の声により若干支配から引き上げられる再び操縦桿を握る手に力を入れフレアを撒く

「クソッタレ!連中は第4世代機だ!勝てやしない!低空を這って少しでも友軍陣地の方に逃げるんだ!爆弾は投棄しろ!」

RIOの言葉に従い爆弾(重り)を捨て低空の山陰に逃げようと機体をロールさせながら降下する

「リピター!ケツはこっちで見てるから操縦に集中しろ!」

「わかった!絶対逃げ帰るぞ!」

「あぁ」

山肌ギリギリを這うように飛び、追撃を逃れようとする

「ミサイル!ミサイル!フレアだ!フレア!」

「わかった!」

その言葉に従いフレアを連続発射、20発のフレアにミサイルは吸われ左前の山肌に命中した

「よくやった!」

「こっちこそ!お前がいなけりゃここで山に骨を埋めるところだった!」

「これなら帰れ」

「ブレイクレフト!ブレイクレフト!機関砲だ!」

「ぐっ!」

操縦桿を左に倒し直ぐに引く、強烈なG(重力過負荷)がかかり視界が隅から暗くなる。

(あっ……まずい…力が入らな)

直後数度の破裂音そして何かが”弾ける”音。

最早ダメだと諦め後ろを見るとおそらく逃げていたであろうファントムの爆煙が視界に移る

目を瞑り、トドメが来るのを待った……が、何の音も、衝撃も来なかった

(あぁ……はは…痛みも感じる間もなく死んだか…不幸中の幸い…ってやつだろ)

「WARNING!PULL UP! PULL UP!」

その考えを遮るかのように警告がなった

まだ生きている、そう確信する前には既に目を開け、操縦桿を引き、すんでのところで激突を回避した。

「はは……おいRIO…ジャック…連中帰ってったぜ……俺達は生き残ったんだ……はは……」

返事がない

「オイどうしたんだよ……もしかしてGがキツくて気絶して(のびて)んのか……?」

たぶんそうだろう

「仕方ねぇな……基地に帰るまで寝てろよ…着いたら起こしてやるから………」


場面はグラーク1 2に戻る

「グラーク1 пуск ракеты!」

しかし放ったミサイルは生意気にもフレアに吸われ岩肌に焦げ目を作る

「外れたか…まぁいい、ここまで来たら機関砲でしとめてやる!」

目標をロックし、機関砲サイトと敵機を重ねる

トリガーを引くと機体の右に装備されたGsh-30-1から数十発が断続的に飛んでいく

しかし敵機は機首を左上に上げ回避する

「これも避けるか…だがその動きは…」

再びトリガーを引く数発が機体中央からコクピット後方にかけ風穴を開け、コクピットを赤く染める

「これも耐えるか…ならばこれで!」

再びトリガーに指をかけようとした時に無線が入る

『こちら第8親衛戦車軍麾下第4自動車化歩兵中隊だ!敵のCAS(近接航空支援)に晒されている至急応援を!繰り返す!敵の……』

そこで無線は途切れる

「グラーク2、聞こえたか?」

「うん、バッチリ」

「ならとっとと行こう、あのファントムも死にかけだ」

「いいの?うちらの仕事は戦闘空中哨戒だよ?何も他の迎撃機に任せればいいものに行かなくても」

「1番近いのは俺達だ、俺達が行けば最低限の被害で済む」

『こちらグラーク隊、これより戦闘空中哨戒から近接航空防御に移る』

「あいよ………とっととミサイルで仕留めれば良かった…」

「次からはそうしよう、アフターバーナー全開!」

「ウィルコ!アフターバーナー全開!」

次回から遂に開幕です!

初めての作品で色々と拙かったり目も当てられないところがあるかと思いますがどうかこれからもご愛読ください!

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