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強き我らが連邦を~第1次アスティア東方戦役~  作者: 連邦総軍 戦史記録課 ▇▇▇▇少将
第二章 空挺軍の奮戦
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第2章 12話 撃退と復帰

「敵が一直線になったら斉射する。OK?」


「了解、一直線になったらぶっぱなす」


「……ほら、敵さん出てきた。射撃準備」


そして連中の最後尾までが射角に収まった瞬間……

12ゲージのスラグ弾と、5.45×39mmの強装弾が何発も放たれる

1発1発が敵の身体を、アーマーを、ヘルメットを貫通し、肉片を撒き散らして死体へと変えていく

僅か十数秒で敵1個分隊は数百kgの肉塊に様変わりした


「よぉし!よくやった!残弾は!」


「十分あります!腐るほどにね!」


「ならいい!連中から弾と手榴弾だけ拝借して元の位置に下がるぞ!」


「了解!」


パパっと敵から弾と手榴弾、ついでに手帳と地図を頂き、さっさとトンズラした


「ナンツ、ドミトリー!状況は?」


「攻勢は少し弱まりました。散発的に銃弾が飛んでくるだけですよ」


「よし、今のうちに少しでも休んで、弾も込めておけ。Kordの弾を持ってくる。ドミトリー、来い」


「了解、今行きます」


------------------------

「Kordの弾はあるか!」


「あるぞ、何発欲しい?」


「100……150発だ!」


「よし、先に弾を持って戻って置いてくれ」


「他に用が?」


「ヴィクトルさんを見てくる、もしかしたら引きずって戻るかもな」


「なるほど、ではお先に」


------------------------


地下の坑道を速足で駆け、夜戦病院へと入る直前、中から聞こえる声に気がついた


「馬鹿言え!右腕が使いにくいだけだ!だからさっさと鎮痛剤だけよこせ!重傷者は他にいるだろ!」


「右腕ほぼ使えない人が軽傷者なわけないだろ!部下が心配なのは分かるが今その状態で出ても死ぬだけだぞ!」


「PP-2000程度なら左手だけで使える!」


何となく察して扉を開き中へと入る


「ヴィクトルさん、落ち着いてください。」


「っエカテリーナか、分隊はどうだ?!無事か?!」


「大丈夫です、皆生きてるのでとりあえず落ち着いてください」


「状況はどうだ!敵はどこまで来ている!」


「落ち着いてください、順に説明するので落ち着いて」


アドレナリンが収まりきっていないのか、次から次へと質問をなげつけてくるヴィクトルさんを落ち着かせ、その間に衛生兵に容態を聞く


「右腕に力が入らないようだ、筋肉にだいぶダメージが入った様でな。PP-2000程度なら支えられると本人は言っている。」


「なら出しましょう。鎮痛剤だけください」


「いいのか?本人は……」


「構わん、重傷者用のベットは1つでも開けるべきだ」


「……わかった。だが死ぬなよ、絶対に」


「わかってるさ、絶対に死なん。こんな辺鄙な地に骨を埋める気は無い」


------------------------


「エカテリーナ、さっきは取り乱してすまなかった。改めて状況を聞きたい」


「気にしないでください。とりあえずの状況として、現在敵の攻勢は弱まってきています。恐らく日の出と共に来るものかと、皆考えています」


「しかし、防衛戦は基地と塹壕の境界まで迫っています。幸い、基地の形状から、十字砲火の火力が最大となるのでこれさえ防げば、我々の勝ちとなる。そう中隊本部は考えています」


「敵の残存戦力は?何割程度だ」


「おおよそ4割。連中この戦力を、あと40分で再編して全力でぶつけてきます」


「それはそれは……はは、全く地獄には遠く及ばないが、そうじゃないとも言えないな」


「全くです。……PP-2000のカスタム、終わりました。」


「ありがとう……いいカスタムだ、軽くて扱いやすい。」


「少しフロントヘビー気味に、片手でも反動を押さえやすいようにしました」


「素晴らしい、流石だ」


「いえ……弾薬も、強装弾です。たんまり備蓄してあったので、撃ちまくれますよ」



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