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強き我らが連邦を~第1次アスティア東方戦役~  作者: 連邦総軍 戦史記録課 ▇▇▇▇少将
第二章 空挺軍の奮戦
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第2章 11話 撤収

「ヴィクトルさん!意識は……!あぁもう!」


グレネードが起爆した時の衝撃によってすんでのところで持ちこたえていた彼の意識は敵兵と共に吹き飛んでしまった

脈はあり呼吸もあるが右肩の出血が続けば命に関わるだろう。


「……ナンツさん!ヴィクトルさんを担いで!さっさと後退します!」


「おうよ!」


彼はレンジャーロールで素早く担ぎあげ、私とドミトリーを殿に通路を下がり続ける

その隙に私は弾帯からGP-25の焼夷弾を取り出し装填する。

AKのマガジンも交換する


「あと130m!急ぐぞ!」


単発で制圧射を行い、1マガジンを打ち切ると足止めに焼夷弾を撃ち込んだ

そしてなんとそこに運悪く敵兵が飛び込んできてしまった

焼夷弾をもろに食らった敵は炎上し、叫び声を上げながら塹壕の奥へ消えていった。

ブリュートさんがカバーしている間に今度はフレシェット弾を装填する

さらに歩を進めて、ようやく最終防衛ラインに到達、そのまま地下の野戦病院へと連れ込んだ


「負傷兵!脈と呼吸はありますが、意識はありません!グレネードの爆風で意識が飛びました!」


「外傷は!」


「右肩に被弾、応急処置はしてあるけどまだ出血してる!」


「わかった!そこのベットに寝かせて、装備品を外しておいてくれ!」

ナンツさんがベットにヴィクトルさんを下ろし、装備品を外している間に改めて周りを見てみると、酷い光景が拡がっていた。

酷く出血している者、四肢が欠損している者……とにかく重軽傷者問わず、ベットを覆い尽くしていた


既に戦闘開始から数時間が経過している


「頼みましたよ!衛生兵!」


「わかってるさ!今回ばかりは給料以上の仕事をしないとだな!」


ヴィクトルさんを衛生兵に預け足早に野戦病院を出る


「夜明けまで1時間……増援が来るまでさらに1時間だ、どうするエカテリーナ。」


「ブリュートさん……どうするも何も、守りきるしかありません。死力を尽くして防衛戦闘を続けるのみです」


「そうだな、さっき第2機関銃陣地が負傷兵多数で戦闘能力を損失した。援護に行くべきじゃないか」


「なるほど、行きましょう。弾薬を補給してからですがね」


--地下2F弾薬庫--


「5.45を3つ、12ゲージのボックスマガジンを4つ」


「あいよ、弾種はどうする」


「……じゃあ、バックショットの000とスラグを2本ずつ、お願い。」


「あいよ」


「ドラムマガジンを2つくれ!強装弾か徹甲弾はあるか!」


「たんまりあるぞ!持ってけ!」


「OSV用の12.7mmは?撃ち切ってしまったんだ。」


「あるぞ、4本でいいか?」


「ありがとう。」


「6G30をくれ、焼夷弾と榴弾を6発ずつくれ」


「いいセンスだ、全部吹っ飛ばしてやれ」


「みんな、準備は?」


「完璧だ、行こう」

---------------------------

再び地上に上がってみれは、そこはあいも変わらず地獄に近いものだった。


「おい!そこの分隊!戦車の横の塹壕に付け!早く!」


「どうするエカテリーナ、第2機関銃陣地はどうする!」


「ほかの分隊を増援に送らせる!私達はそこの塹壕に付くぞ!」


「「了解!」」


塹壕に飛び込み、頭を出して周囲を確認する


「ドミトリーさん!そこのDShKを頼めますか!」


「あぁ!使えるぞ!弾は200……260発ある!」


「よし!ナンツさん!DShKの補助を!」


「任された!」


「2人とも迂闊に頭を上げないように!」


「第1防衛ラインの塹壕から敵小隊が侵入!こちらに来ています」


「わかった!ブリュートさん来てください!迎え撃ちます!」


「了解!カバーする!」


AKをSAIGAに持ち替え、塹壕の角で待ち構える

ぞろぞろと足音が聞こえてきた

SAIGAのチャンバーをチェックする

そして……

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