第2章 6話 長距離浸透
BMD-4にタンクデサントして2日、空挺部隊による補給を交えつつ敵隠蔽物資集積所まで6kmのところに迫っていた
「長旅だったな、だがここからが本番だ。防空軍の攻撃隊は2時間後に目標を射程に収める。それまでに空爆ポイントを見つけ正確に誘導する必要がある。覚悟決めてけよ、全員降車だ」
ここから先は道を南に外れてから基地南西より接近する。途中深い森があり基地への道には警備がおり装甲車両が入れないため小隊を2個分隊に分散、1つをBMDとBTRの護衛につけ、もう一中隊で物資集積所にレーザー誘導を行う事になった
そして45分後、隠蔽された物資集積所を特定し双眼鏡で目標の捜索を行っていた
「なるほど、正方形の基地の2方向を崖に、もう二方向を深い森に囲ませ、集積された物資全てにネットを被せて、兵士や1部の物資と車両は地下に隠蔽しているか……道理で戦略監視衛星に見つからんわけよ」
「それにあの崖下にトンネルがある、恐らく他国とのトンネルになっているだろうな」
「ならあのトンネルと……あの地下への搬出口、あの燃料タンクへの攻撃が良さそうですね」
「レーダーらしきものは見つけられないですね、対空兵器はも歩兵の歩兵携行式地対空ミサイルシステムのみ……ですかね」
「ヴィクトルさん、あそこのカバーの下にあるの、戦車じゃないですか?」
「良い目をしてるな……ぱっと見た感じ、Leopard1A5みたいだな」
「あそこもポイントに追加するか」
「ポイントは4つ、了解」
「何機で爆撃するんです?」
「Mig-31Kが8機8発のキンジャールを搭載して攻撃する」
キンジャール……高価な空中発射式弾道ミサイルか
マッハ10に達する強力な対地ミサイルだ
「初弾で地表構造物は吹き飛ばせるだろうが、もしかしたら地下構造物が残るかもしれない。ゲルハルト、第二撃の要請を行う可能性もあると、通しておけ」
「了解」
「よし、攻撃まで残り81分だ、2人1組の交代で見張るぞ。」
そして1時間と少しの後
「4班、軽迫とAGS-30の準備は?」
「終わりました」
「よし、先程攻撃隊からキンジャール発射の通信が入った、弾着は300秒後、第1波4発着弾から45秒後に第2波4発が着弾する、それと同時に正面の通路からBMDとBTR、随伴の1個分隊が突入する。それに合わせ支援の4班を除いた3個班15人で突入する。総員戦闘態勢」
「了解」
一斉にAKやRPKのチャージングハンドルが引かれ、短い金属音が鳴る。しかしそれもこの木々のざわめきに掻き消された。
わずか数分、しかしその数百秒の流れはまるで激流に抗う鮭の様な早さに感じ、今か今かとその時を待っていると……
はるか高空から、マッハ10に達する槍が耳を突く悲鳴の様な音を鳴らしながら地面に突き刺さる
が、爆発の音も飛散する破片も来なかった。
不発かと思った時
眩い閃光と脳を揺らす様な爆発音、そして衝撃波が唐突に襲いかかる
「次弾40秒後!」
「ヴィクトルさん!大丈夫ですか?!」
「あぁ、遅延信管とはな……」
「来るぞ!頭下げとけ!」
2度目の飛来音と、激しい爆風に爆音
「よーし!全員突撃!突撃!残敵掃討だ!行くぞ!」
「「Ура!」」
分隊長を先頭に斜面を駆け下りていく
砂塵が広がり視界が悪いので3個班を分けて面で制圧していく
「さすがキンジャールだ……恐ろしい破壊力だな……」
弾着点は深くえぐれ、あたりの構造物は全て吹き飛ばされていた




