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強き我らが連邦を~第1次アスティア東方戦役~  作者: 連邦総軍 戦史記録課 ▇▇▇▇少将
第1章 碧空駆ける黒鷲
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第1章 前日譚2

少し遡り連邦暦33年6月9日


快進撃を続ける連邦地上軍の上空9000mにて飛行する2機の黒いSu-35Sがいた

「ん〜もう、戦闘空中哨戒ってのは暇すぎるよ」

「なら地上に戻るか?グラーク2?」

「はっ、ならこっちのがマシだよ、グラーク1」


軽口を飛ばしつつも編隊を維持している2機は連邦防空軍第114戦闘飛行隊所属の2機、グラーク1、グラーク2である。

6月6日に起きたネバスティン事変をキッカケに勃発したこの戦争において、敵地上空の航空優勢の確保を命じられたのがこの第114戦闘飛行隊、そして第241戦闘飛行隊お第251戦闘飛行隊の3つである。

「にしても本当に敵さんが居ないね、共和国もある程度は航空兵力があるはずなんだけど」

「開戦と同時に行われた航空撃滅戦でここら一帯の敵飛行場は機能不全に陥ってるからな、いないのも当然だろう」

「ちぇっ、うちらの分も残しといてくれたら良かったのにな〜」

「まぁ取り分がないのは少し気に触る……おい、グラーク2」

「どうしたの?グラーク1」

「いい知らせと悪い知らせ、どっちから聞きたい?」

「成程ね……んじゃいい知らせから」

「いい知らせは撃墜マークが増えるかもしれない」

「なら悪い知らせは?」

「簡単だ、逃せば味方が大勢死ぬ」

「なら大丈夫だね、旧式気味の機体とはいえエースエース乗ってるんだ」

「いいな、なら行くぞグラーク1エンゲージ(交戦開始)

「あいよ、グラーク2 エンゲージ(交戦開始)

2機のSu-35はアフターバーナーを点火、一気にマッハ1.9まで加速する

「データリンクでわかってると思うが敵はF-4が6機、F-16が3機、距離12km高度4000のテイルオン、連中の推定速度は900km/h、恐らく爆装して味方の支援に向かっているんだろう」

「なら先にF-16を殺るのが賢いね、グラーク2 пуск (ミサイル)ракеты(発射!)!」

「あぁそうだな、グラーク1пуск (ミサイル)ракеты(発射!)


グラーク1 2から2本ずつ放たれた(R-27ET)はその目に獲物を捉えマッハ5.8で接近して行った


一方その頃爆装を施されたF-16A×3機、同じく爆装を施されたF-4Eは絶望的な防御戦闘を行っている友軍地上部隊支援の為に最早焼け石に水とも言える絶望的な対地攻撃に赴いていた

「…隊長、この攻撃って本当に意味があるのでしょうか…?」

「どうした新人(ルーキー)怖いのか?」

「いえっそんなわけでは……ただあの量の連邦相手にこんな爆撃が効くとは…」

「効く効かないじゃない、この爆弾で少しでも連中を吹き飛ばせば、共和国市民に飛んでく弾丸が減る、ならばやるしかないんじゃないか?」

「確かに……そうですね…なら!絶対この攻撃は成k」


そう言おうとした瞬間、彼の乗っていたファントムは爆煙に包まれた

「?!何g」

直後、ファントムの前を飛んでいた3機のF-16も爆煙に包まれた。


そして場面はグラーク隊に戻る

「グラーク2 全弾命中!ファントムとF-16を1機ずつ撃墜!」

「グラーク1 フルヒット、F-16を2機叩き落とした、俺の勝ちだな?」

「なにを、ファントムが5機もいるんだからまだ分からないよ!」

「なら行くぞ、スコア比べだ」

そう言いながら2機のSu-35は機体に装備された機関砲をばら撒きながらファントムの編隊に突入、3機のファントムが炎に包まれ名誉の戦死(二階級特進)を遂げた


「このままミサイルで殺るのも楽しくない、連中に世代の差を教えてやろう」

「具体的には?」

「格闘戦で叩き落としてやろう」

「いいね、乗った」

「なら突っ込むぞ!」

「オーケー!」

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