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強き我らが連邦を~第1次アスティア東方戦役~  作者: 連邦総軍 戦史記録課 ▇▇▇▇少将
第二章 空挺軍の奮戦
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第2章 5話 戦闘終了

150mを一気に駆け抜けて稜線に取り付いた


「大隊各員!これより殲滅戦に移行する!残敵掃討だ!」


「聞いたなエカテリーナ、このまま街道に登って残った連中を掃討する」


「了解しました、捕虜は取りますか?」


「取ったところでだ、1人くらいは情報を吐くかもな」


「なるほど、わかりました」


一気に丘を駆け上がり撃破したM113に取り付く

「エカテリーナ、後衛を頼むぞ」


「了解、任されました」


そのまま反時計回りに残骸を回り込む

ハンドサインで右手を確認する様に指示する

そして同時に物陰からカットパイの要領でクリアリングする


「ッ!撃たないでくれ!降伏する!」


「頼む!殺さないでくれ!」


何やら降伏しようとする連中と将校らしき人を手当している奴がいたが空挺軍に捕虜を取る理由も余裕もない

単射で5発叩き込み、死亡確認に蹴りを入れる

振り返るとエカテリーナも同じように2人を射殺していた


「マガジンをもらっておけ、こいつらにはもう必要ない」


「わかりました」


「連中も5.45mm弾を使っていて良かったな」


「5.45や5.56を併用しているみたいです、補給が混乱しそうですね」


「戦車も120mmや125mmが混ざってるらしい、帝国の元同盟国や他の国から援助が来てるからだろうな」


殺した連中を漁ってみると、色々と情報が出てきた。

地下陣地の出入孔や隠蔽された物資集積所、砲兵陣地の移動予定場所等、恐らくこれから物資を搬入する予定だった地点、それに暗号通信表までもが色々と出てきた


「第421輸送大隊第3中隊……なるほどな、エカテリーナ、これを大隊指揮官の所まで持って言ってくれ」


「了解しました」


重要な情報を纏めてエカテリーナに渡し大隊指揮官の所まで走らせる

死んでる連中から色々貰いつつ残敵を掃討する


「負傷者相手にAK使うのも勿体ないか……」


AKを左手で抑えて太もものホルダーからMP-443を抜く

倒れてる奴の頭に1発ずつぶち込んでいく

偶に四肢が欠損してる奴がいたり、そもそも上半身や下半身が無かったりする死体もあった

2マガジン分程打ち切ると戦闘が終了

敗残兵は荒方掃討され、分隊は小隊に、小隊は中隊に合流し、次の戦闘に備え補給と休止を取り、ブリーフィングを行っていた


「……ということで、公国後方の隠蔽された物資集積所に防空軍が長距離空対地攻撃を仕掛けることとなった、よって第2大隊第1中隊から第1小隊を抽出しレーザー誘導を受け持つこととなった、支援には新しく降下するBMDとBTRが1両ずつ付く、1200に行動開始だ、それまで全員休息をとり補給を済ませよ。以上、解散」


マガジンに弾を込めつつ飯を口に運んでいると、エカテリーナが横に座ってきた


「ヴィクトルさん、腕は大丈夫ですか?」


「あぁ、衛生兵(メディック)にちゃんと止血してもらったし、薬も飲んだ」


「良かったです、移動まではあと1時間ですね」


「あぁ、まさか更に後方に行く事になるとはな」


「マガジン、貸してください。こちらで込めておきます」


「ありがとう、どうだった?さっきの戦闘は」


「奇襲に対してある程度対応出来ていたのは、民兵を相手にしていた身からすると、その差を実感しました。射撃も計画的で、民兵よりは正確でした。」


「いい観察眼だな。俺も似たような事を感じたが、相手が違うな」


「相手が?」


「3年前のアリャード内戦を知ってるよな?」


「あぁ、北方大陸の半島国家ですか」


「そうだ、あの内戦に22師団が投入されたんだ。クーデター側でな。理由はクーデター側の蜂起の理由が独裁政権を打倒して国民に自由をもたらす、とかだったからだな」


「そこでアリャード正規軍を相手にした、と?」


「あぁ、旧式とはいえT-72とかを相手にしたり、敵の補給基地に奇襲をしかけたりしたが、このインスタントで送られた兵士の方が練度が低く感じた。」


「だからこの師団はやけに洗練された動きで戦ってたんですね……あ、弾込め終わりました。あとBMDも来ましたね」


ちょうど飯も食い終わったのでマガジンを受け取り出発の準備をする


「ありがとう、飯はもう食ったのか?」


「はい、補給も済ませてあります」

「よし、じゃあ行くか。」



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