第2章 2話 部下
一際大きい空挺降下用パラシュートに吊るされスプルートやBMDが降りてくる
続いて弾薬とその他重装備も降りてくる
「弾薬比は徹甲弾榴弾2:3だ!30分で積み込め!」
「BMDのミサイルは全てタンデムだ!早くしろ!並行してERAも付けろ!早く!」
「識別マークも描いとけ!」
「BTRは移動しながら弾薬を装填しろ!」
空挺戦車だの軽戦車だのは慌ただしく動いている
「タンクデサントになるな……」
「ったく、確かに速えぇけどよ。」
タンクデサントだと1両に1個分隊程が乗る
なんでそんなことをするかと言えば、戦車だの装甲車の視界が悪すぎるだとか、車内にいると降車戦闘する前に車内で蒸し焼きになるだとか、トラックより速く展開できるだの色々理由がある
「第1小隊は先頭のスプルートとBMDにタンクデサントだ!」
(それ見た事か、しかもBMDかよ。)
「聞いてくれよヴィクトル、RPKが重すぎる、弾倉5つ合わせて15kgだぜ?」
は?俺はRPG-7と弾頭6つで30kgちょっとだぞ、ふざけてんのか
「馬鹿かお前、俺は30kgのRPGと数キロのAKにその他持ってんだぞ」
「マジかよお前、HATって2人が基本じゃないのか」
「俺はLATだ」
そうして俺達がそんな他愛のない会話をしていると
「ヴィクトル上等兵!来い!」
いきなり分隊長からの呼び出しがかかり慌てて装備を背負い直す
「はい!すぐ行きます!」
「お前なんかやったのか?」
「知らん、怒られなきゃいいがな」
数十キロの荷物を背負って小走りで分隊長のところまで行く
「フェリックス軍曹!お呼びですか」
「あぁ、お前にこいつ付ける。有効に使え」
「……部下でありますか?」
「あぁ、紹介する。エカテリーナ・ベレキエフ二等兵だ」
軍曹が目を向けた先に居たのは160後半ほどの背丈に空挺軍とは少し違う装備をした女だった
「エカテリーナ・ベレキエフ二等兵です。2週間前に空挺軍に再配属されました」
「ヴィクトル・カシン上等兵だ、空挺軍の装備とは少し違うようだが」
「異動する少し前に新装備を受領しまして。1部引き継いで使ってます」
新任……という訳でもないのか
「2人とも少し話しておけ、直ぐに移動する事になる」
「了解しました、では失礼します……エカテリーナ、着いてこい」
歩くうちに成り行きで部隊の少し外れ、木陰に座って話をする事になった
「空挺軍に来る前はどこに?」
「元々は第117空挺部隊として中央で訓練に、開戦と同時に再編成として、東部方面軍の第87空挺師団への補給要員として中央で待機していたのですが、それが中止に。数人と一緒に穴埋めとして再配属されました」
「なるほど、ライフルマンか?」
「はい、AK-74Mです。予備弾倉は7つ」
「見せてくれるか」
「どうぞ……ところで私は何をすればいいのですか?軍曹からは補助を頼むと」
AKに目を通しながら答える
「とりあえずRPGの弾頭を持ってくれ、3発でいい」
「3発だけですか?」
「あぁ、対人弾頭を持っておいてくれ」
カスタムされてない、官給品をそのままか……
「ふーむ……少し待っててくれ」
RPGとその弾頭やその他の物資が入っている背嚢を下ろし補給物資の集積所に向かう
「AKのカスタムパーツはないか?サイトだけでもいい」
「等倍から20倍まであるぞ、あとグリップとGP-25もある」
「2倍とGP-25を、弾帯と弾も6発くれ」
「わかった、取ってくる」
少ししてそいつがアタッシュケースを手に戻ってくる
「これでいいか?」
アタッシュケースの中身を確認して手に取る
「ありがとう」
踵を返して木陰に戻る
「パーツを持ってきた、また貸してくれるか?」
「え、パーツ?そんな……」
「今日から俺の部下なんだ、これくらいしてやれんと上官として面目が立たん」
「……ありがとうございます」
「敬語はやめてくれ、一兵卒同士だ」




