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強き我らが連邦を~第1次アスティア東方戦役~  作者: 連邦総軍 戦史記録課 ▇▇▇▇少将
第1章 碧空駆ける黒鷲
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第1章 第18話 つかの間の休息Ⅳ

そうしている内に戦車隊が仕分け点の近くに来たので誘導棒を2本持ち、余剰資材の山から飛び降りる

「2人はそのままでいい、少し話を付けてくるからな」

そういうと二人とも頷き腰をかけて待機する

それを横目に誘導棒を点灯し小走りで戦車隊に近づきつつ誘導棒を大きく振る

「おーい!これからあんたらを臨時宿舎に誘導するから停止してくれ!ついでに大隊長はどこか?!」

すると先頭のT-72の砲手が引き込み誰かに喋りかけているようだ

「すまん誘導員!こっちに来てくれないか?!」

「了解した!」

小走りで先頭車両に近づき戦車の履帯カバーに手を掛けて飛び乗る

「どうかしたんですか?」

「いや、ちょっとな」

「?」

意味が分からず首を傾げていると

「あぁ……着いたのね……ごめん、今起きるよ……」

なんかよくわからん呻き声と共に車長用ハッチから2本の腕が伸びて、グッと人の上半身がでてきた

「初めまして……第5親衛戦車軍隷下第29戦車師団第1大隊大隊長のジーナ・アリサ少佐だ」

「どうも、第104戦略航空団第112特別飛行大隊所属ミハイル・グズネツォフ少佐だ」

そう言いながら握手しようと手を差し伸べる

「……飛行大隊の少佐がなぜ師団の誘導を……?」

まぁ当然の反応であろう、なんせ彼らからすればパイロットという者は四六時中空を飛び回って友軍の航空優勢を維持するようなものだと思ってるだろうからな

「なに、今日は地上待機という名の休暇だ、東部戦線は圧倒的優勢……って訳でもないが、空軍は現状航空優勢を維持しているからな」

そういうと彼女は納得した様に頷いた

「さて、誘導の為に色々と聞きかせてもらうぞ」

「いいぞ、なんでも聞いてくれ」

許可が貰えたので胸ポケットからペンとメモ帳を取り出す

「とりあえず、この大隊の車両の種類と数を教えてくれ」

「わかった、まずT-72B4が112両だ。大隊長車1両 中隊長車3両 小隊長車12両 通常車96両だ」

「多いな……よし、次だ」

メモ帳に素早く書き込み次を聞く

「随伴歩兵のBTR-80Aが25両とBMP-2Mとが30両だ……かけたか?」

「……あぁ、次を頼む」

「戦車支援車両のBMP-T……テルミナートルが15……16だっけ?」

「18です」

聞かれた砲手が補足する

「18両だ」

「OK、あとは?」

「あとは対空車両だ」

対空車両除いて185両か……やっぱり多いな

「よし……いいぞ、次だ」

「Tor-M4が12両、Pantsir-S1が13両だな、それに対空コマンド2両だ」

「よし……全部か?」

「あと野戦整備隊の車両が8両だ」

「了解した……ほかの大隊も同じ編成か?」

「ああ、そうだと思うが一応確認した方がいいだろうな」

「OK……あそうだ、移動中に故障して応急修理でここまで来た車両とかないか?」

「あー……1-1-6と1-1-8、あと1-3-3がそうだな」

「なるほど……それだけか?」

「あぁ、そのはずだ確認するか?」

「頼む、すまんな」

そう頼むと彼女は車内に引っ込み全車に確認を取っているようだ

そしてしばらくすると出てきており、その手にはメモが握られていた

「ここに書いてあるやつはみんな応急修理でここまで来たやつだ」

そこには12両ほどの車両が書かれていた

種類はT-72、BMP-2/T Tor-M4等が書かれていた

「なるほど……この車両もそうなんだな?」

「あぁ、履帯の摩耗がな」

「了解した。よし、このリストのやつを集めてくれ、修理場に誘導する。その他は……おーい!ツェルニ!アスカ!出番だ!」

「「了解!」」

「この大隊を指定の場所に誘導してくれ、頼んだぞ」

「その2人は?」

「あぁ、紹介遅れた。同飛行隊所属、アレクセイ・アスカロフ大尉とツェルニ・ブローグ大尉だ、なんで誘導するのかはわかるな?」

そう問うと彼女はこくりと頷き車内に戻って、各車に指示を送って行った

「よし、指示はだし終わったぞ。案内してくれ」



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