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強き我らが連邦を~第1次アスティア東方戦役~  作者: 連邦総軍 戦史記録課 ▇▇▇▇少将
第1章 碧空駆ける黒鷲
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第1章 第7話 転機Ⅵ

そこから45分後…

「……了解した、伝える」

「どうしたカタパルトの隊長殿?(レイダー 1 - 1)

「グラーク1-1、近い空域を飛んでた早期警戒管制機(AWACS)から悪い知らせだ、北西340km、6500mから敵の戦闘機と思われるのが2機編隊6機が飛んできている、推定速度860km/hで、恐らく両方ファントムだ」

「……本当か?ここはまだ友軍の制空権内だぞ?」

「おそらく敵にもAWACSがいるんだろう…ちょっとまて、………本当か?!敵機は推定1500まで増速、真っ直ぐ来るぞ!」

「この短時間でそこまで加速したって事はF-4じゃない!F-15だ!ガルム隊とベルスト隊へ、護衛は任せた!グラーク隊行くぞ!グラーク2~7は俺と共に前列へ、8~14は後列へ、両方V字隊形に展開して2段内の姿勢をとるぞ、武装選択は前列がK-77、後列がERを使え」

「グラーク2~14了解、2段撃ちの隊形をとる」

この爆撃機隊はこの作戦の要だ、過剰火力かもしれないが確実に仕留めるためにはここまで使っていいだろう

「全機へ戦術データリンクを使いこちらで目標を支持する」

目標まで230km…

「よし、グラーク隊へマスターアーム・オン!」

互いに距離が詰まっていく……240…220……200…

「まずグラーク1~7のK-77MEで相手の編隊を崩す。出来ればこれで全て叩き落としたいがな。」

180……160……

「恐らく多く落とせても2機だ、撃ちこぼしをグラーク8~14のERで落とす。落としきれなかったら2on1のドッグファイトで叩き落とす。」

120……100……80……

「全機目標ロック、K-77MEは距離40kmで発射する、ERは30で発射しろ」

60…55…50…45

「発射準備…!」

44..43..42

「射撃距離到達!初段発射!発射!」

後方の7機から1本ずつ白線が伸びていく

「グラーク2から1へ、目標は3機編隊2個から二機編隊3個へ分散回避。」

「オーケー、グラーク2~7ER準備。」

39..38..37..36..35..34..

「ER準備!」

33..32..31..

「発射距離到達!ER発射!」

7匹の怪鳥が吐いた火炎は白い尾を引きながら狙った獲物に忠実に飛んでいく

「グラーク8からグラーク1へK-77命中まで12秒」

「グラーク1確認した」

9…8…7…

「6…5…4…3…2」

カウントが0になると同時にレーダーから3機の機影が消えた

「おお!3発命中!一気に半数をやったぞ!」

思ったよりの戦果に皆から歓声があがる

「ER命中まで……6…5…4…3…2…1」

今度は1機がレーダーから消えた

こっちの戦果はあんまりだな……まぁ撃墜しただけましか…

「よし!グラーク1からグラーク8~14へ、貴様らは先に爆撃隊にもどれ。」

「こちらグラーク8よりグラーク1へ、いいのですか?半数を戻すことに…」

「んなこたあ分かってるぞ。高々2機相手に14機で殴り殺す必要もない。」

し、それに平等の戦果が欲しい

「ならグーズ、データ収集がてら残りの5機には支援についてもらって、うちら二機で行こう」

いいな、ちょうどデータも集められる

「ならそれで行こう、グラーク3~7は敵機より15km地点で待機せよ」

「グラーク3 ウィルコ、残りも付いてこい」

編隊から12機が離脱していく

「行くぞアスカ、フルスロットルだ」

「オーケー 新型機の格闘性能を試させてもらうよ」

2機のエンジンが青い炎を吹き、一気に加速していく

「おぉ!凄いねこのエンジン!もうマッハ2.2だ」

すぐに距離が詰まっていく

「そろそろ10kmを切る、フレア準備」

体制を建て直したF-15(イーグル)残りの2機がこちらに機首を向ける

「レーダースパイク!真正面!」

「分かってる!この距離なら中距離AAMは間に合わない!」

そして予想通り真正面から2発の白煙が迫ってくる

おそらくAIM-9Lか……AIM-9Xだ

「フレア!フレア!合わせてバレルロールだ!躱すぞ!」

「あいよ!」

互いに交差するようにフレア発射とバレルロールを行い、その結果フレアが集中する1点ができる

やはりと言うべきか、2匹のAIM-9(クサリヘビ)は獲物を見失い無様にも炎に突っ込み爆発四散していった

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