デート
最初の2、3日は慣れない様子だったが。一週間を過ぎる頃には、アオイのアイドルと資質が磨かれ始めた。
クルーゼは護衛の為俺と一緒だったが。マークは記事を広める為、記者仲間の所へ行き不在だった。
「ソータさん、。私この頃少し自信が付いてきました。」
アオイは満足げに笑う。その頃からアオイの熱い眼差しを感じ始めていた。
俺は歌と踊りの先生と打ち合わせの忙しい日々を過ごしていた。
アイドル特訓も順調に進み、俺は衣装や歌を盛り上げる楽団を探す事にした。アオイも休ませて都を散策することになった。
「今日もいいお天気ですね。」
上機嫌なアオイはそう言ってにっこりと笑う。
「ああ。」
その笑顔にどきっとした俺は、頷くことしか出来なかった。ずっと彼女のいなかった俺は、こんな可愛いい娘とどう接すればいいかわからなかった。
「あ、あのペンダント可愛いいです。」
露店で売ってるペンダントを見つけ、アオイは側を離れる。
「あー。救世主殿。この都は治安も安定してるし、少し装備を研ぎに行ってくる。」
クルーゼが気を利かせたのか。手を上げ雑踏の中を歩いて行く。
「えーと。アオイはどれが気に入ったの?俺が買ってあげるよ。」
まるでデートの様だった。そう思うとますます緊張する。
「ソータさん、ありがとうございます。」
アオイの笑顔に好意が含まれているのは気のせいなのか、俺にはわからなかった。
その後も夕暮れまで、衣装を選びなどをして一緒に過ごした。
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