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おやつ

作者: キマ

  飼い猫になれたらどんなに幸せだろう。この瞬間だってそう思っている人は世界中に3人はいるだろうな。飼い猫じゃなくたっていい。今日空に浮かんでいたあのふわふわ雲だっていい。ふわふわ雲になって世界中を旅したい。ただ浮かんで全てを見下ろすだけ。

 こんな叶いっこない妄想は、おやつを食べることと一緒。一瞬の幸福感と引き換えに、醜さが後を追ってやってくる。人生にまたおやつをあげてしまった私は、また現実に囚われ甘い沼に引きずり込まれていった。

 人生はロールプレイングゲームのようにとアドバイスされたことがあるけど、私には難しい。あの子を陥れた事、DV彼氏、彼女持ちのあの先輩とSEXしたことだって過去にはできないのだ。服に飛び散ったコーヒーのシミのように頭から離れない。

 もっと深いところまで引きずり込まれそうになる。それを食い止めながら文章を書く。書き終わったら、今日も明日目が覚めないようにと願いながら、眠りにつこうと思う。


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