カニ 折り紙
カニは海辺でキラキラと散歩していた。
カニはサーフボードを洗うため、家に置いてきたので今は手元に無かった。
「ふぅ。今日もいい波だな。子蟹達もワイワイ騒いでいやがる。」
ヒュー
ピタッ
一枚の紙切れが飛んできてカニの顔にへばりついた!
「なんだ?」
カニはハサミで紙を挟むと、よく見てみた。
青い折り紙だった。
「うふふ。よし。家に帰って折ろう!」
カニはサーフボードを呼んだ。
寺泊に日本海から、サーフボードが勢いよくやって来た。
「ルルルルル。」
カニは意気揚々と帰った。
どんちゃんどんちゃん
カニが家に帰ると、大将が宴会をやっていた。
「おい!大将!」
「おう!どうだ?お前もやらんか?」
カニは宴会の席をハサミで押しのけた。
カニは折り紙を折り始めた。
「ええっと、まずは……。」
チョキン
カニは誤って、折り紙をハサミで切ってしまった。
「ええっと、もう一度。」
チョキン
まただった。
「よし完成!」
カニは切り絵にした。
青い海の切り絵。
綺麗な海。
カニは絵を壁に飾った。
すると突然、
「酒だー!」
カニは酒を要求した。
「鮪スプラッシュ!」
鮪が切り絵の中から現れた。
どんちゃんどんちゃん
鮪が踊り
カニが唄う
酒を飲む
宴会が終わった
カニは絵を見た
「ラッキー、これでいつでも酒が飲める!」