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未来のパラレルワールド

太陽の光を遮られ

光の差し込まない暗い戦場。


大気中に舞う塵芥ちりあくた

視界はどんどん悪くなっていくばかり。


魔王軍の大軍勢は

倒しても倒しても

湯水の如く湧いて来る。


常時、

爆裂魔法エクスプロージョンの

二、三発が何処かで爆発しており、

空の黒い雲からは

雷魔法のライトニングが降り注ぎ、

時々メテオも降って来る。


インフェルノの巨大な火柱による

灼熱地獄となっている一方で、

数十キロメートル先では

ブリザードの吹雪で極寒の地と化し、

ダイヤモンドダストが降り注ぐ、

もはや気象も天候も

よくわかならない世界。


『これ、ハルマゲドンとか、

黙示録って奴じゃね?』


勇者の知る人間世界の表現で例えれば、

それが最も近い。


さらに勇者が転移強奪した

戦闘機や爆撃が空を飛び、

ミサイルや爆弾、焼夷弾が

撒き散らされる。


『この戦いの終わりは

一体何処にあるんだ?』


-


勇者もこれまで切り札を核兵器しか

考えていなかった訳ではない、

もっとクリーンな

大量虐殺兵器はないものか、

ずっと探してはいたのだ。


クリーンな大量虐殺兵器と言うのも

おかしな話ではあるが。



転移強奪が時空を超え、

過去の物や人をピンポイントで

強奪出来るようになったと言うのなら、

当然それは時空を超えて

未来の物や人も強奪出来る筈。


そしてもし人間の未来、

その可能性が無限に

広がっているのであれば、

その未来の数だけ

転移強奪の可能性もまたある

ということになる。


要は未来の無限の可能性、

パラレルワールドから

一番良さそうな大量虐殺兵器を

転移強奪して来るという話だ。


-


敵軍先頭、

わずか数キロ離れた地点に

降り立つ勇者。


事前に準備されていた

マイクロ波兵器を

転移させその正面に設置する。


一見弾丸も何もない

ただの巨大な装置にしか見えないが、

マイクロ波兵器は、

高出力、高周波の

マイクロウェーブ波を

照射することで、

目標の体内の水分を加熱、

人体であれば体が熱くなり

耐え難い痛みを引き起こす。


それを最大限までに出力を高め

威力を増した場合、

体内の血液は沸騰し

肉体が分子レベルで損傷を受け

やがて内部から爆ぜる、

という未来のパラレル兵器。


それはまるで巨大な電子レンジの中に

閉じ込められているようなもの。


マイクロ波兵器から

広範囲に照射される

大量の高出力電磁波、

その影響を受け敵兵が

次々と内部から爆ぜて行く。


-


そして上空で

その圧倒的な数の敵軍勢を前に

苦戦しているドラゴンと

クローン飛行部隊を援護するべく

地上から放たれる光束。


その太い光の束は

閃光の如く高空を左から右へと

切り裂いて敵を撃ち落とす。


こちらも指向性エネルギー兵器であり

人間世界では馴染みが深い

レーザービームである。


その出力はやはり

最大限まで高められていて、

そらにイヴァンクローンにより

威力UP魔法が掛けられており、

何度も空に放たれるその光線が

上空の敵をなぎ倒して行く。


『まさか異世界で

レーザービーム撃つことになるとは

思ってなかったわ』


『まぁ悪くはないけど、

大量虐殺まではいかないかな、

やはりもっと極太ビームとかじゃないと』






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