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灼熱の業火

ドームが消え去り

後に残るのは肉体を持った

アンデッドの大群勢、

こちらも数十万はいるであろうか。


勇者が瞬間移動で

アンデッド大軍団の頭上に姿を現すと

アンデッド達は手を差し伸べて

呻き声を上げる。


数十万のアンデッドが

不気味に呻き声を上げ続ける様は

もはや地獄にいるかのようでもある。


「まぁ、いろいろ考えたんたけどさ、

やっぱり、再生される前に

焼き尽くすしかないと思うんだよね」


勇者は左手を天高くかざす。



「転移強奪」


勇者の掛け声と共に

超高空に出現した巨大ゲート、

そこから真っ直ぐに落下して来る

ロケットのような巨大なミサイル。


『核弾頭付弾道ミサイル』


「やっぱり、

死体は火葬しとかないとね」


即座に勇者は瞬間移動で

遥か彼方へと逃げる。


加速するミサイルは一瞬の内に

アンデッドの大群勢に辿り着き、

大爆発を起こすと、

数十万のアンデッド達が

刹那の内に業火の中に消えて行く。


炎やマグマよりも何倍も

遥かに高温であり高熱である

すべてを焼き尽くす

灼熱の業火を生み出す、

人類がつくりし

おそらくは最強兵器。


これで焼き尽くせねば

もう他に手段がない

というレベルのもの。


巨大なキノコ雲が天高く

高度数万キロメートルまで

上り広がって行く。


願わくば灰すらも残さず

燃え尽きて欲しい。


爆心地の

半径十キロメートルには

全く何も残らず、

黒い雨がその後

一時間以上に渡り降り続いた。


-


さすがの勇者も

ここまで温存して来た

人類の最強兵器。


いや勇者自身は

核を連発することに抵抗はないが、

それではさすがにこの世界がもたない。


西側の魔族達だけではなく

東側に住んでいる人間すらも

死に絶えてしまうことになる。


人類が死滅しても

魔王を倒しさえすれば

勇者の勝ちであるのなら、

それすらもやぶさかではないのだが、

おそらくそういう訳には

いかないであろう。


それを考えると、そう何度も

使えるものではないのだ。


その一度を数十万の

アンデッドの大群勢に使ったことは

効率としてよかったのか、

勇者が思うことはただそれだけ、

それ以上でもそれ以下でもない。



魔王軍のアンデッド軍団を

一網打尽にしたとは言え、

おそらくこの世界にはまだまだ

アンデッドが沢山残っているだろう。


この世界では

死というものがある限り、

アンデッドは無尽蔵に

湧いて来るものであるから。


-


そしてもう一つ

ドームを転移強奪して来た時に、

中の人も一緒に

この世界に転移して来たという

これまでにはなかった展開。


もしそんなことが出来るのであれば、

この世界で姿を見ることがない

十代後半から五十代ぐらいまでに

相当する年代の人間達を

転移強奪で増やすことが

可能かもしれない。


ただその場合、

連れて来られる人間の立場からすれば、

転移などという生易しいものではなく

拉致に他ならないことになるのだが。






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