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フリースペースの砂漠地帯

電話を切った勇者。


敵領のかなり奥深くまで

潜入しているため

いくらバイクを全速で飛ばしても、

人間居住エリア近辺までは

さすがに十日以上はかかる。


この世界もそれなりに広いのだ。


必要に駆られた勇者は

新たな転移能力をつくる。


一度行ったことがある場所に

転移出来る能力を。


それは瞬間移動とは異なる、

瞬間移動能力は

かなり初期につくったが、

未だ発動させることが出来ない。


あくまで一度行ったことがある

場所のみに限定されてしまうが、

今はそれでも問題はないだろう。


-


魔王軍の侵攻、

行軍を迎撃するのは

フリースペースの中程にある砂漠地帯。


これ程迎撃に向いた

ポイントは他になく、

それだけははじめから

勇者も決めていた。


砂地で敵の歩みが遅くなる、

仕掛けがしやすい等々

理由はいろいろあったが、

魔王軍が侵攻して来るには

必ずその砂漠地帯を

通らなくてはならない。


元から居る人間とて

馬鹿ではないので、

魔王軍が侵攻するにあたって、

進軍しづらいところを

通らなくてはならない立地にして

人間エリアを設定している。


-


双眼鏡を手に

敵の軍勢を確認する勇者。


その数はざっと三万、

構成としては魔族や魔物が

主体といったところか。


まずはアンデッドがいないことに

勇者は安心する。


倒す方法が限られて来るアンデッドは

別に対策を立てなくてはならないので、

こういう時に混ざって来られると

面倒だという思いが勇者にはある。


アンデッドは

出来れば別の機会に

まとめて削っておきたい、

それが本音でもあった。


もちろんこんな昼夜問わず、

何日もかかる行軍に

日差しが苦手なアンデッドが

参加しては来ないだろうと

予想はしていたのだが。



しかし魔王軍と言いながら、

これだけ行儀よく進軍して来られると

それはそれでどうかと思う。


本来 混沌カオスな気質なのだから、

秩序とは縁遠い筈なのに。


この異世界に限られた

ことなのかもしれないが、

それはそれで勇者もやり易くて

大変助かると言うものだ。



いよいよ魔王軍が

砂漠地帯に差し掛かると、

方々で爆発が起こり、

爆音と共に砂が飛び散る。


それはまるで砂の噴水とでも

形容したくなるような光景。


当然そこには

勇者が得意とする

地雷が仕掛けられていた。


-


この地雷も

勇者が転移強奪したものを、

少年少女魔道士団に指示して

砂の中に埋めさせたものだ。


地雷には持続性のある

攻撃力アップ魔法を掛けさせた。


見習いとは言え

それぐらいの魔法は

使えるらしい。


「お前ら、気をつけろよ、

それ踏んだら両足吹き飛ぶからな」


勇者の言葉に

リーダーのテトは

目を見開いて驚いていた。


「えぇっ!

そんな危ないもの

子供の僕らが扱って

大丈夫なんですか!?」


全然大丈夫じゃない。


子供に地雷を扱わせるとは

まさに外道勇者。


-


「気をつけろ!

砂の中に罠があるぞ!」


そんなことを口走り

敵が混乱している隙に乗じ

勇者は次の作戦に移る。






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