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ボードゲームが趣味だった俺が異世界に行ったら勇者として世界を救うことになった

作者: act.yuusuke

「放課後さいころ倶楽部」アニメ化に乗っかって「ボードゲームが趣味だった俺が異世界に行ったら勇者として世界を救うことになった」と言うラノベを誰か書いてください。


っていうツイッターのネタを拾う形で書いた短編です。

こいつら使ってボドゲの紹介とか出来たら面白そうなんですけどね…

「ボードゲームやってたら異世界に来てしまった…」

「まぁ、要約するとそういうことだニィちゃん」

「まじか」

「マジだ。おっちゃん神様だし、うそつかなーいぞ?」


目の前にいる一人称がおっちゃんのトリックスター的な神様にそんなことを言われながら俺は現状把握に全力投球していた。

カッティングボードで箱を作ったようなグリッド空間に中性的な佇まいの神様(?)

まぁ、さっきまでいたボードケームカフェの景色とはまるっきり違うそれはどちらかと言うと…


「ビデオゲーム?」

「おっちゃんののイメージするゲームっこっちなんだよなぁ…」

「ボードケームでも何でもないじゃん。というかなんで俺なのさ」

「いやぁオタク大国の日本で"一番ゲームやってるヤツ"を呼び寄せたらお前さんが来てしまってなぁ…」

「あぁ、ゲームっちャゲームだもんなぁ…」


雑な括りだと俺もゲーマーなのかな?ボードケームだけど。


「ミスったなぁ…お前さん、ファンタジー物なり転生物なりってわかる?ぶっちゃけお前さんにはゲーム的に言うと勇者になってもらいたいんよ。」

「世界観とかは剣世界的な?まぁTRPGも触ってたからちょっとは分かるよ?勇者は…目的と勝利条件を聞いてからかな?とりまインストおなしゃす」

「しょ、勝利条件?インスト?」

「あーそれとも協力なりスートーリーテリング?自分の正体の分からない正体隠匿系はしんどいんで出来ればロール知りたいっす」

「ちょ、ちょっと待ってな!知らん単語多すぎてよくわからんからすり合わせしよ!?な!?」


神様はどうやら全知全能でもボドゲプレイ勢でも無いみたいなので軽く謝って簡単に用語について説明した。

まぁ、初見でインストって言われてもなんのことかわからんよなぁ…俺もそうだったもん。


「なるほどぉ…まぁ、要は何すればクリアか明文化してほしいっちゅう訳なんなニィちゃんの言いたいことは」

「まぁ、そういうことっす」

「つってもなぁ…勇者になるんやし、魔王倒したらクリアーとかじゃアカンの?」

「まぁ、それでもいいんですけど…自分で言うのもなんですがバタフライエフェクトとか好きなんでマジで何する分かんないっすよ?」

「ニィちゃん、エライ物騒なこと言うなぁ!?何しようとしてんの!?」

「プリンで魔王の復活自体を阻止したりとか?」

「出来んの!?」


出来ます。ゲームでは。


「あー分かった分かった!ニィちゃんに"なんでもあり"させるとろくなことにならなさそうだから今決めるわ!」

「え、今決めるの?」

「今まではろくに話も聞かんと出ていったり一方的に捲し立てられたりされまくっとったからなぁ…」

「因みにその人達はどうやって探したんです?」

「ん?"異世界転移、転生しても決して変わることのない強さを持つ人"だったかな?」


神様、それ"強さ"じゃなくて"強い我"だったんじゃないです?


「まあ、そんなことより今は勝利条件?を決めることが先決だな、とりあえず魔王に参ったと言わせたら勝ちってのはどうじゃろか?」

「え、それでいいんですか?消滅させないといけないだと結構厳しそうだったんでどうしたもんかと思ってたんですが…」

「どうかしてんのはニィちゃんの発想の物騒さだと思うぞ!?」

「いゃぁ、そんなことやるのはゲームの上でだけに決まってるじゃないですか?」

「不安になってきた!?でもまぁ期限を1年とかにすれば問題ないはず…」

「それは次の年の初日の出を見たときとかそんな感じです?」

「…日の光をたらにしようか、この場合だとわざと初日の出を見ないとかもできそうだし」


フムフム…なるほど…であれば…


「…りょーかいです。」

「なんか含みがありそうな…まぁ、今回の魔王は歴代最強と吟われてるらしいし、これぐらいハンデがあってもええかぁ…」

「へぇー、魔王、強いんですね?」

「まぁ、魔王やしなぁ…なんでも、あの世界じゃ強すぎて最早暇をつぶすように人々を虐げている…的な話を聞くぐらいやしなぁ…」

「あー」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「まっ、待った!」

「魔王様?待ったは無しですよ?」


「一旦休戦と行こうじゃないか?」

「決着がつくまでここから出られないっていっていたのはお父様ですよ?」


「分かった、参っ…」

「「言わせませんよ?」」


「さぁ!次のゲームの準備をしましょうか?!?」

「ひっひぃ!?」


「そこは言わせてあげろよ!?おっちゃんビビるわ⁉」

「あ、神様だ。お疲れ様ですー…でもあれ?神様?まだゲームの終わってないですよね?」


そう、既に俺達と魔王は今居る精神世界的な空間に入って半月以上は経っているが神様との期限の前日に入っていたので恐らく日付は過ぎているだろう。

だけど、約束は"次の年に入ってから日の光を浴びるまで"とあったため、ここを俺達が出ていかない限りボードゲームを永遠に続けられるのだ‼‼」


「永遠に続けられるじゃねぇよ!?ほぼ一年かけてなんか準備してるなぁ…とは思ってたけど、そんな抜け道使ってまでボードケーム続けるとはおっちゃん思わなかったよ⁉」

「あら、TRPGも遊んでいましたよ?」

「いやいや、ねーちゃん魔王の娘だろ!?なんで一緒に魔王を追い詰めてんの⁉」

「いやー魔王様、いつも自分の武力でマウンティングするんでリフレッシュついでに自分の知らない世界を(見をもって)体験してもらおうかと…」

「あれ、主宰?儂の味方皆無?」


うんうんと頷きあってる二人を尻目に項垂れる魔王。

俺そんなつもりなかったんだがなぁ…


「まあ、神様も来たことだし簡単なヤツからまた始めていきますか」

「アソビさん、それ終わったら次は軽いシナリオでも流しましょ?」

「まだやるんかい!?…まぁでもおっちゃん、興味わいてきたし教えてもらおうかな?」

「じゃぁ…このゲームからいきましょうか…」


こうして神様との勝負は終わったが、ボードゲームの宴は続くのであった…


「ま、待った!」

「神様?待ったは無しですよ?」


一応の登場人物


主人公:盤上 遊火 ばんじょうあそび

まんま。全自動インストマシーン。海外ボドゲから同人TRPGまで何でも遊ぶ。

得意技は説明書の速読。複数の友人と24時間耐久7盤勝負をしていたところ呼び出された。

人間の3大欲求は持ち合わせているがたまに「ボードゲームするとき、邪魔だな…」って思っていたりする。ヒロインの能力的と相性がよく、まさに割れ鍋と綴じ蓋。


神様

神様。たぶんロキとかニャルとか物語のトリックスター的な感じのことをする。中性的な外見なのにおっさん口調の変神。

転生/転移ものはメガテンからなろうに入っていろいろ読み漁ってる感じでサブカルチャーに理解がある。

ただ、ボードゲーム関係はノータッチだったのでどちらかと言うと教えてもらう感じ。ボードゲームの印象がコマを使ったり、ダイスを使うもだったのだが、最近は「TRPGありだな…」って思っている。


ヒロイン:魔王の娘

箱入り名お嬢様的な人(?)気が多い。魔王に挑む前にボードゲームの準備をしまくってるアソビに興味を抱いて接近した。結果、陥落。アソビと一緒に魔王を(遊び)倒す事に協力する事になった。TRPGなりストーリテリングなりロールプレイングをする系や、世界観が豊かなボードゲームがかなり好き。

人の欲とか思いを糧に出来る能力を持ってるのでそれを使い魔王戦(?)ではアソビの3大欲求を消して彼を殺人インストまっすぃーんに仕立て上げた。


魔王

まんま。力こそパワーなひと。脳筋…能力があるので能筋。異世界でこの世の全てを手にした的な人で娯楽に飢えてるが、剣と魔法の世界的なあれなので、盤上遊戯を作ったり遊んだりするという発想がなかった。

基本的に新しいゲームには乗る気の好奇心あふれる人物だが、殺人インストまっすぃーんと20日間休憩無しボードゲーム会をやるほどの気力はなかった。

正体隠匿系とか手札を持ってニヤリとする系のゲームが好き。


主宰

魔王の側近。国の実務まわしているトップ的な人。魔王のことは尊敬してるが退屈しのぎに破壊魔法を使おうとするのを止めるのにいい加減うんざりしていたところに娯楽を提供しまくれる主人公が来てくれたので、基本主人公には好意を持っている。

ぶっ通しボードゲーム会中はストーリーに出てない部下一人うまい事ローテーションを回し、参加していた。

好きなゲームは推理系や数字を使うゲーム。


部下

要望があれば。主宰の設定書いてるときに急にポップしたキャラなので何も決まっていない。

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