私が興味を持った理由
私がロードバイクと言う乗り物に興味を持った理由。それはお兄ちゃんが理由だ。いつもいつも自転車の事ばっかりでちっとも一緒に出掛けてもくれないのである。
そこで、1つの考えが出た!
それは、私もロードバイクに乗れば良いと!でも、そこで問題が1つ。自転車本体をどうてに入れるか…
こんな時はお兄ちゃんに相談…でも、無くストレートにロードバイクが欲しいと言ってみたら意外な展開に!!
終いには可愛いと言われたりでデレデレなブラコン妹になってしまう。でも、本人は断じてブラコンでは無いと言うのであった。
今回は妹目線で話しを進めていきます!
私には2つ歳上のお兄ちゃんがいる。
父親と母親は勿論居るけど、やっぱりお兄ちゃんと一緒に遊んだりしてる方が楽しくていつも甘えてばかりいた。
でも、お兄ちゃんは高校に入ってからあまり遊んでくれなくなってしまい、更には家にたまに居なくて。正直かなり寂しいのだ。でも、これは本人に言ったらブラコン認定されそうだから言わない。それでも何とか私もお兄ちゃんと遊びたい。そんなとき、ふと思い付いたのだ!確かお兄ちゃんが乗ってた変な自転車はロードバイクって言う物だ。以前私に自慢気に見せて来たけど適当に返事していたけど、これに乗れればまたお兄ちゃんとの会話も増えるかな?なんて深く考えずにスマホでロードバイクについて調べる。
「うえ……こんなするの!?この安いやつでも良いから欲しいなぁー」
そこで一番安い2万円台のロードバイクの説明を見る。
軽量の14kg!ギアはフロント3段リア7段の21段階!!と言う文字が目に映る。
軽い。だって私のママチャリは多分20kg前後だし。この…ギア?21段ってすごい!!って最初は思っていたけど調べていく内にこのロードバイクはどうやらルック車と言われている物でギアについては論外らしい。しかもロードバイクはもっと軽くて最軽量で4kg台と言う物もあるらしい。ただしこれはカーボンと言う素材で作られてて初心者には向いて無いし値段が凄く高い事を学んだ。
ルック車と言われてなくて一番安いやつでも9万位。高い。
「どうにかならないかなぁ…」
思わずため息混じの声が出てしまう。
「ふむふむ…ギアの事をコンポーネントって言うんだ。へぇ…ん?コンポーネントで一番凄い物だと20万以上すんの!?あー、駄目だこりゃ…」
そんなこんなで色々と調べ疲れてる時、珍しくお兄ちゃんが私を呼んだ。
どうやら晩御飯の献立が浮かばない為、私に手伝って欲しいらしくて…
「あ…」
そうして、1つの考えが頭に浮かんだ。
お兄ちゃんのロードバイク貰えないかなぁ…と。確かお兄ちゃんはママチャリ1台とロードバイク2台持ってるはずだ。
「ふふーん」
そんな事を考えついて企みを込めた声を出すとお兄ちゃんは首を傾げた。
そして今に至る。
「一緒に走りたいから俺のロードが欲しいって?」
「そ、そうだよ…何度も言わせないでよ…」
「悪い…でも、でもさ!本気で言ってんのそれ。」
そう言うと真剣な表情になって私の事を見てくる。何かを訴えてる様にも見えた。それでも、やっぱりお兄ちゃんと走りたい!会話したい!だから…
「本気だけど…なんで怒ってんの?」
「そっか…よし、待ってろよ!蒼!お前を驚かせてやる!」
そう言って立ち上がった。
「どうしたの?急に…と言うかご飯!まだ残ってるよ!」
「お、おう。そうだな。ご飯食べたら一緒に出かけような」
「っ!?…んっ!ゴホッゴホッ!!」
いきなりでびっくりした。こんな積極的だったっけ?…でも、嬉しいな。久しぶりにお兄ちゃんと出かけられるなんて。
「うん!早くたべようね!」
そう言って私はお兄ちゃんよりも少し早く食べ終えた。
お兄ちゃんも食べ終えてすぐに片付けて出掛ける支度を整えた。
「で、どこに行くの?」
「それは、お楽しみかなぁ…」
どこかいたずらっぽく私に笑った。そうして、少し暗い道路を私達は仲良く歩いて行くのであった。
10分位歩いてようやく目的地に着いたみたいだ。そこは、色んな形の自転車が置いてあって。ホイールやボトルやたくさんのパーツ類も置いてあった。
そう!いわゆる、自転車ショップ!
改めてお兄ちゃんに聞いてみた。
「ここは?」
「ここはこの前開店したショップなんだ!実はもう一本フレーム買おうと思ってたけど…蒼が欲しいって言うからなぁ~」
「え!?私!?」
「そう!蒼がそんなに真剣なら新車買ってあげるよ!それも…僕が狙ってたイタリアのロードメーカーBianchiでね!」
「ふぁ…あうあう…」
え!?新車!?お兄ちゃんが私に!嬉し過ぎて混乱してしまう。
「まぁ、僕のも買うけどね~この為にバイト頑張ってたし!」
「で、でも私の買ったらお金足りないんじゃないの?」
「まぁ、そうだけど…可愛い妹が乗るんだぞ?しかも、今一台ばらしてるからそこから部品移植すれば問題無いよ!」
「か、可愛いって…もう!からかわないで!!」
「あれ?本当なんだけどなぁ…まぁ、入ろう」
「う、うん…えへへ」
可愛いって言われた!可愛いって言われたよ!きっとこの時の私の顔は真っ赤になっていただろう。
ショップに入るとタイヤのゴムの匂いが私の鼻や口から体全身に伝わってきた。
独特の匂い。でも、この匂いは嫌いでは無い。
天井からフレームが吊るしてあって、床にも自転車がディスプレイしてあって…とにかく自転車好きにはたまらない空間であることが分かった。現に私も少し居心地が良かったのである。
「蒼は身長どれくらいだっけ?」
「うーん…確か154cmだったような、気が…する、かな?」
「曖昧だなぁ…」
少し笑った後お兄ちゃんは何やらショップの店員に話しかけていた。
それから、手で呼ばれて私はお兄ちゃんに近づいて行く。
「1から測るから頑張ってね~」
「え!?測るって!体重も!?」
「お客様こちらへお越し下さい」
「あ、はい…よろしくお願いします」
店員が指差した方をみるとロードバイク見たいな形をした物が置いてあった。タイヤも付いて無いし…これ何に使うの?って思ってたけど説明を聞く限りどうやらこれは測定器らしく脚の長さや腕の長さとかを測っていくらしい。
それから、しばらくガチャガチャとハンドル部分やサドルの高さ等を変えていきあることに気づいた。座り安くなっている。最初に比べて明らかに違いが分かる。例えば今のこの前傾姿勢。最初はかなり無理して腕を伸ばしハンドルを握っていたけど今では劇的ビフォーアフターのごとく自然な肘の曲がり方で楽に前傾姿勢が取れてる感じがする。
「おかえり!」
「ただいま!ねね!凄いんだよ!何かもう早くロードバイクに乗りたくなってきたの!」
「それは良かったよ…さて。どれにしたい?サイズは気にしないで選んでみて」
「うん!」
___次回に続く____
初めての方は初めまして!前回読んでくれた方にはまたまたありがとうございます!
この度は最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。
さて、今回はお兄ちゃん大好きな妹本人の目線で話しが進んで参りました。書いてる時思わずにやけてしまったりと…ゴホンッ
ロードバイクと言う乗り物は色んな絆が生まれると感じています。少なくとも私自信そんな感じで、サイクリング途中に知らない人と話したり一緒にサイクリングしたりとコミュニケーションに役立ってます。
色んな人のカスタムを見るもの良いと思いますしね!飾っても良し!乗っても良し!話の話題にも良し!ですからね(笑)
まだまだ未熟ですがこれからも自分なりの物語を通して自転車の楽しさを知って貰いたいと思ってます!
では、次回もお楽しみに!!