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はじまりはじまり

王道トリップ書きたくてー!



私は謳う。



今日も人が死んだ。


大切な人を守るために。




私は謳う。



残され人に最後の別れをさせるために。


死者が迷わないように。







私がこの世界にきて1ヶ月が経った。

この世界の名前は【アルド】

魔法と魔物が存在する世界。

人間と獣人が存在する世界。


『今日もちゃんとお別れさせられたね。』

頬を伝う涙を拭いながら

墓地で泣き崩れる人々を木々の影からみる。

「あぁ」

『ガル、いつもありがとう。傍にいてくれて』

「お前はオレの光。いつも傍にいる。」

『うん。』


【ガル】私がはじめて出会った生き物。

見た目は大きなトラ。真っ白でふわふわの。

だけど獣人じゃない。私を護るためだけに

存在する生き物。そう、ガルは言ってた。




この世界に落とされる日はいつもと

なにも変わらない1日だった。

家で歌を歌いながら洗い物をして

お風呂に入って布団で眠った。


目が覚めると、木の根元にいた。

目の前にはエメラルドの泉があって

月の光でキラキラと輝いてた。


(こっちへ、、、)

『だれ?ここどこ?』

泉の方から声が聞こえる。

誘われるように立ち上がった。

(ここまできて)

泉が光り出し身体が誘われるように泉の中へ。

不思議と冷たくなかった。

泉の中心までくると腰まで浸かった。


その時、


光が集まりだし人の形になる。


『だれなの?』


とっても綺麗な女性が現れて


(やっと呼べました。あなたを待ってた)


『あなたは?ここはどこ?夢なの?』


(夢ではありません。私はアルテミス。

あなたを待っていました。アキナ)


『なんで名前を、』


(あなたの口ずさむ謳をずっと聴いていました。

あなたの謳で私は癒された。この世界アルドは今、

魔の者の力が強くなっています。)


『魔の者?』


(そうです。人間や獣人が魔の者に殺されると

そのものも魔の者になってしまう。

魔の者は魔核からうまれます。)


『魔核..』


(私は魔核を消すために仲間の力を借り魔核まで行きました。

けれど私の力では消すことは叶わなかった。

魔核を封印するだけで精一杯だった。

私の中にあった聖灯も強すぎる魔核の力のせいで

弱り私も魔の者に殺されました。)


『殺された?でも、』


(私ももうすぐ魔の者になる所でした。

けれど、神の悪戯か私はあなたの謳をきき

魔の者にならなかった。私は最後の聖灯の力で

あなたをこの世界に引き寄せた。)


『私の謳?』


(ええ、あなたの謳は魔の者を弱らせ

死者を天に送れる。あなたの聖灯は

魔核を消すことができる。この世界を

救って欲しいのです。)


『そんなのっ無理です。

私、なんの力もないっただの一般人なの!

人の死をみたことない。

なのに死者を送るなんてできない!

元の世界に帰して?きっと間違いよ』


(アキナ・・・ごめんなさい。私にはもう出来ないの。

聖灯も消えてしまった。話せる時間ももうないわ。)


『待って!!』


アルテミスの身体がゆっくり

光に変わっていく。


(本当にごめんなさい。あなたの謳は本当に

私を救ってくれた。なのに、あなたに重荷だけ残して・・・)


『お願い!待って!』


キラキラと天に消えてしまった。


『そんなっどうすればいいのっ』


泉から上がり座り込む。


ガサガサッ


「ギィィヤァァァッ」


泉の向こうの茂みからてできたのは


人成らざる者


皮膚がドロドロに溶け、目だけ真っ白に輝き

異様に長い手足と爪。


『なに・・・あれ』


逃げなければ!そう思うのに立ち上がれない。


『いやっ』


自分の脚を叩く


『動いてっ動いてよ!』


その間にもドンドン近づいてくる。


異臭がしはじめ吐き気がする。


「グァァァァァ!」


『いやー!!!!』


頭を抱えて目を閉じる、もうだめ・・・


「ガォォォォー!!!!」


鼓膜を揺らす咆哮が聞こえ


「ギィヤァァァァァ!」


人成らざる者の叫び声とドサッと音がする。


異臭が消えてシーンと静かになる。


うっすら目を開けて見えたのは動かなくなった

人成らざる者と真っ白なガルだったのだ。


















うーん、難しい

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