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最後の手紙

作者: 櫻井 柚子

信じてたのは私だけ。いいや信じていたのではなく、ただ縋りたかっただけなのかもしれない。


そうでもしないと私は1人では立っていることさえできないから。信じるも何も初めから何もなかったのに。


信じるとは何なのか。では疑うことは?自問自答を繰り返し繰り返し繰り返し。それにとっくの昔に疲れ果

て。


ただただ、信じるという名の楽境(ラッキョウ)に甘んじて。その間は幸せでいられるから。途中で止めることはいつ

でも出来ていたはずなのに。甘く優しい時が忘れられなくて逃げていただけ。


何も考えない、幸せな時だけ思い起こしていればそれだけでよかった。


夢から覚めるのはいつだってできた。


そう例えば、一緒に旅行へ行こうと話したあの時。数ヶ月たっても話がなくて、どうしようかと聞いた。答えはその件は保留で。


ずっと一緒にいた休日がいつからか一緒じゃなくなったり。


覚めようとしなかったのは覚めたくなかったから。まだこの暖かい中で微睡んで(マドロンデ)いたかったから。


一緒にいられなくなってから更に数カ月がたった今でも私は1人で夢の中にいた。


でもいい加減覚めなきゃいけないからこれが最後の手紙になります。


でも一つだけ忘れないでほしいの。


それは私がまだ、あなたを愛して-……



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ツイッター診断の100のお題で出た 【30/信じてたのは私だけ】【89/その件は保留で】【57/一つだけ忘れないで】を使用して作りましたが、まあこんな風になるしかないですよね…。

「私」が覚めたのはどっちの意味かなあなんてあえて「愛してる」を「愛してた」とも「愛してる」とも断定しませんでした。

手紙って何種類かあるからいい方向に目が覚めたとは限らないという事で…。

今度はちゃんと短編にして書けるよう頑張ります。


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