第9話 恐怖!保健所チェック
物件は着々と進んでいった。
トイレは洋式になり、オーニングテントや
シャンデリアの交換も終わった。
ガスも都市ガスになった。
エスプレッソマシンが届き、オーブンレンジもやってきた。
順調だ。
たぶん。
と思う。
そして保健所に許可をもらわなければいけない。
オープンの10日前までに保健所に行き、
事前相談と資料提出。
営業許可申請書
許可申請手数料
営業施設の構造や設備が分かる図面(2通)
食品衛生責任者の資格を証明する書類
これらを提出し、後は保健所の担当者による
店舗の立会検査となるのである。
後日保健所の担当者がやって来たのである。
さっそく店内、主にカウンター内を見ていく。
・食品の保管と衛生管理。
冷蔵庫などを開けてみたり、棚のなかなども見ていっている。
・厨房の衛生状態と管理。
ここでは清掃や衛生面について見ていっている。
千晴が角に汚れを見つけた。
後ろを向いた隙に指で必死に汚れを落とす。
・従業員の衛生管理。
例えば従業員が手洗いや手指消毒をしてるかなどの
確認とかである。
・衛生教育と訓練
食品衛生の基本的な知識を持っているかや、
定期的な衛生教育や訓練をしているかどうか
「詩乃くん。手が空いたらキッチンの清掃だよ」
白々しい小芝居を保健所の人が見ている。
・食品の調理と加熱
食材や食品が調理などが適切に行われてるのかの確認。
「うちは冷凍が多いからのお。基本解凍のみじゃ。
おーほっほっほっほ」と千晴
「あのお。いちいち小芝居は要りません」と保健所の人
そう言った後、若干口元がニヤリとしていた。
・飲食物の衛生管理
飲料水や包装を確認。
・客席とトイレの衛生状態
客席のテーブルやトイレが清潔化の確認
・安全対策と衛生管理の文書化
衛生管理の文書や記録を保持しているか。
保健所チェックはまだまだ続く。
・営業時間内で使用する冷蔵庫は厨房の区画ないに設置
・温度計がついていなければならない
これに関しては事前に知っていた。
この冷蔵庫には温度計が付いていない。
なので急いで温度計だけ買っておいたのである。
・厨房に2槽以上のシンクがないといけない
「シンクは見ての通りです」と2槽あるシンクを見せる千晴
しかし保健所の人はメジャーを取り出し測りだす。
どうやらサイズも基準になるようだ。
その後温水が出るかもチェックをしていた。
・厨房に従業員用の手洗いシンクが必要
これは居ぬきだから大丈夫と思っていたが、不動産屋さんから
注意で言われていた。自動じゃないと通らないかもと。
そこで急いで変更したのだ。
・食器は戸付けの棚に収納
・ほこりが溜まりにくく掃除がしやすい場所に設置
そしてようやくチェックが終わったのである。
長すぎだろ。
そして2人の方を向き「合格です」
保健所チェックが通った。
これであとは肝心のコーヒー選びと
メニュー作りと看板の設置ぐらいである。
いよいよオープンが見えてきた。




