あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 38話 盆踊り
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
「ふぁ…………、ねむ。」
あさぎは1人寂しく(?)みんなを待っていた。
「…………暇すぎる。」
あさぎはおもむろにスマホで動画サイトを漁り、ある動画を再生すると、スマホから清涼感のあるお囃子が流れた。
「……。」
あさぎは席を立ち、机の周りを片付けると誰もいないことを確認して……
「〜♪」
動画を参考にしながら、机の外周で盆踊りを始めた。
(……みんな遅いなぁ。)
机の周りを十何周かした頃、不意に部室のドアが開けられた。
「お邪魔し…………
みどり先輩、入室。
「みどり先輩。いらっしゃい。」
「……あの、これは一体?」
「盆踊りです。」
あさぎは応えると、机の外周に沿って進み、みどり先輩に背を向けた。
「……。」
(え、続けるんですか……!?いや、これはもしかして部族の方がよくやる『一緒に踊ればマブダチさ☆』的なヤツ……?)
みどり先輩がもう一度あさぎを見ると、あさぎはみどり先輩の混乱なんて察する気配もなく、淡々と盆踊りを楽しんでいた。
(そういえば、ひいろさんやきはださんとは個人的な交流がありますが……あさぎさんとはそれがない……。もしかしてあさぎさん……。)
「〜♪」
(鼻唄混じりで一見何も考えていなさそうに見えるけど、実はあさぎさんなりに色々考えて距離を縮めようとしてくれているのでは……?)
「〜♪」
あさぎは何も考えてなどいなかった。
「なら……!」
みどり先輩はあさぎの対角に位置どり、あさぎを真似て盆踊りを始めた。
(応えてあげねば失礼というもの……!)
清涼感のあるお囃子が部室の静寂を支配した。
そこに人の声は無く、あさぎとみどり先輩の間にあるのは無言の友情(?)だけであった。
「やっほーみんな元…………は?」
白ちゃん入室。
白ちゃんは困惑した。2人の少女が目の前で繰り広げる盆踊りに。静かな部室にお囃子だけが響き渡る異様な空間に……。
「〜♪」
「ええっと、あさぎちゃん?みどりちゃん?……なに、してるの?」
白ちゃんは回らない頭で言葉を捻り出した。
「「盆踊りです。」」
「え、ええ……そうね。」
「「〜♪」」
(え、何この状況……!?あさぎちゃんはともかく……みどりちゃんもなんかノリノリだし、もしかしてこの状況をおかしいと思っている私がおかしい……いやいや、流されちゃダメよ白久澄河!ここはまずみどりちゃんから……)
「ね、ねえみどりちゃん……?」
「〜♪……はい。何でしょうか?」
(止めはしないのね……)
「この盆踊りには、何か意味とか……、
「はい。あさぎさんと親交を深めています♪」
「〜♪」
みどり先輩は机の外周を進み、白ちゃんに背を向けた。
(親交……?ますます意味がわからなくなってきた……。ああ、アレか。部族の方がよくやる『一緒に踊ればマブダチさ☆』的なヤツ……いや、何で!?)
「え、ええっと…………あさぎちゃん?」
「はい?」
「あさぎちゃんは何で盆踊りを?」
「みどり先輩と親交を深めています。」
あさぎ、悪ノリ。
「えぇぇ……。」
あさぎはそのまま机の外周に沿って進み白ちゃんに背を向けた。
(いや、何!?流行ってるの?盆踊りで親交を深めるヤツ……)
「白久先生もいかがですか?」
「え、私!?」
(『親交を深める』とか言われた手前、なんか断りづらい……)
「ほら、アレですよ白久先生。部族の方がよくやる『一緒に踊ればマブダチさ☆』的なヤツ……!」
((やっぱりそれだったんだ……ッ!?))
あさぎと白ちゃんに電流走る。
「……はいはい。ったくしょうがないわね。」
(まあ、音量もそんなに大きくないし、誰かに迷惑かける訳じゃないならいっか……)
三度、軽快なお囃子が部室の静寂を支配した。
また少し経って、
「待たせ…………は?」
ひいろ入室。
「みんな、何してるんだ……?」
「「「盆踊り(です)。」」」
「あ、ああ……そうだな。」
(あさぎや白ちゃんはともかくみどりさんまで……いや、みどりさんは割とそういうの好きな人だったな。……だが訳がわからんッ!)
「ええっ…………と。みどりさん?」
「は……はい///」
「もし2人にやらされてるなら、無理しなくていいんだぞ?」
「なんで私も入ってんのよ……!?」
「白ちゃん先生、集中。」
「あ、いえ!?これは私が望んでやっていることですので!」
「望んで……!?」
「『一緒に踊ればマブダチさ☆』的なヤツです……!」
「部族の方がよくやるアレか。」
「はい。」
「……。」
ひいろは少し考え込むと、
「そういうことなら、踊らずにはいられないな。」
みどり先輩のすぐ後ろに加わった。
「え、そこなんですか!?///」
「嫌……だったか?」
「あ、いえ……嫌というわけではないんですけど……その、
「その?」
「あんまり、マジマジと見ないでくださいね……?///」
「え?……、
ひいろはみどり先輩のワイシャツの背中が若干湿度を帯び、肌着がぼんやりと透けていることに気づいてしまった。
「あ!?///わ、悪い!///」
「……ひいろさんのエッチ///」
((でも続けるんだな……))
この日、日が傾くまでお囃子が止むことはなかった……。
あーかい部!(4)
あさぎ:投稿完了♪
白ちゃん:いや〜熱かったわね
きはだ:焼肉でもしてたのぉ?
ひいろ:するかっ!
あさぎ:みんなで盆踊りしてた
きはだ:……はい?
きはだ:くっ、行けば良かった
あさぎ:またみんなで盆踊りしよっか
白ちゃん:やるならちゃんとしたお祭りでね
あさぎ:恥かく前に練習しなくて大丈夫ですか?
白ちゃん:恥?
ひいろ:白ちゃん、普通の人は……盆踊りで跳ねないんだ。
きはだ:草ァ!
白ちゃん:跳ねてないわよ!?
あさぎ:じゃあ今度検証しましょう
ひいろ:またやるのか……
あさぎ:背中
ひいろ:練習あるのみだ白ちゃん!
白ちゃん:おい




