26 再戦
前話のあらすじ
テトにより死の淵に追いやられたミヤビは、謎の声に呼びかけられる。
こんな状態の時に声をかけてくる存在に期待するミヤビ。
その期待に応えるように、謎の声 《デイズ》は生き返る代わりに《3つ》の制限を課す。
それを了承したミヤビは、サービスで新たなスキルを貰い受け、意識を浮上させる。
さて、前回のお話で死にゆく運命だったミヤビ君がなんやかんやあって助かったわけですが……。
そのなんやかんやの間にミヤビ君以外は何をしていたのか、少しだけお見せしましょう。
「我のつまらん肩書きなど今はどうでもよい! 《星喰い》よ、何故ミヤビを戦わせた?」
テトがデイズの持つ肩書きを振りかざし、セバスに対して注意した後、デイズはそんな事よりという様子でセバスに対して感情を表に出して言葉で詰め寄る。
「う〜ん、説明すると長くなるんですがねぇ、……一言で済ますなら〝後輩〟が欲しかったのですよ」
「このミヤビに〝アレ〟の相手が務まるというのか?」
「それはほら、相応しい環境と本人の努力次第では?」
「そうだとしても何故見習いとはいえいきなり《神》と戦わせるのだ!」
デイズに強めに詰め寄られたセバスは、彼の様子をさほど気にする様子もなく軽く返す。
そのセバスの言葉にデイズはまたも感情を抑える事なくセバスを問い詰める。
それは普段の彼からはあまり想像出来ない様子だった……、おそらく、何回もミヤビの前に顔を出す度に情の様なモノがデイズの中に芽生えたのだろう。
セバスを問い詰める彼の目は、こうなる前に間に合わなかった後悔と、この状況を作ったであろうセバスに対する怒り、目の前で命が消えそうになっているミヤビに対しての悲しみが複雑に絡んで見えた。
「あ、あの、デイズ団長? 何故こんなところに?」
そんな感情など知る由もないテトは、デイズに何故ここにいるのかと空気を読まずに割って入る。
見習い《神》のテトにしてみれば、デイズは目指すべき目標の一つなのだ。
それは、ファンタジー世界で分かりやすく例えるならば、〝Sランク冒険者〟に憧れる新人冒険者や騎士に憧れる子供の様な、そんな憧れの存在である。
そんな、気軽に会話する事さえ恐れ多い憧れの存在が今、どういうわけか目の前で自分が死の淵に追いやった相手を優しく抱き上げながらセバスを問い詰めている。
聞きたい事は山ほどあるが、それを押し殺して〝何故ここに?〟とテトは聞いてみた。
「……我がどこにいようと貴様に関係あるまい」
「え、あの……はい」
「なに未来の部下候補かもしれない方に冷たくしてるんですか? アナタ大層な〝肩書き〟を持った偉い存在なんでしょう? もっとフランクに接しないと部下は付いてきませんよ?」
「こんな状況で茶化すな!! 我は何故ミヤビとこの見習いを戦わせたのかを聞いておるのだ!」
憧れを抱き声をかけたテトに、デイズはどうでもいいように冷たく返す。
まぁ誰が見ても〝とりあえずお前は黙っとけよ〟という状況なのは確かなのたが……。
「だから〝後輩〟が欲しかったんですって、ワガハイも毎度毎度1人で〝仕事〟をするのもしんどいんですよ」
「それがオマエに課せられた〝刑罰〟なはずだが? それを図々しくも関係の無いミヤビに手伝わせるというのか?」
「ワガハイは使えるモノはなんだって使うんですよ、……それが例え幼い子供だろうとね」
「オマエ! よくも」
「何やってんだ!!」
『よくもそんな口が聞けたな!』と言おうとしたデイズのその言葉は、テトにとっては〝今会いたく無く〟、セバスにとっては〝この状況では面倒くさく〟、ミヤビにとっては懐かしい者の声によってかき消される。
「チッ、扉を閉め忘れていたか……」
「……おい、そこ退けよ」
自身が閉め忘れた扉から駆け寄ってきたその声に、デイズはこれ以上この状況を掻き回さない為にも素直にミヤビをその者に抱き渡す。
「ミヤビ! ……おいセバス! オマエが付いててなんでミヤビがこんな事になってんだ!?」
「お久しぶりですねぇ《レブルナ様》、いや、《女神田中様》でしたっけ? もう〝力〟は回復したのですか?」
「話を逸らすんじゃねぇよ!」
ヴワッ!
ミヤビをデイズから抱き受けた女神田中は、もうすでに死の間際にある力無く意識の無いミヤビの顔を見て自身の顔を青ざめさせる。
そして、怒りの感情を《神気》に乗せ、目の前にいたセバスを睨み付け問い詰める。
「そんなに恐い顔してはミヤビ殿の〝魂〟も浮かばれませんぞ、……まぁまだギリギリ〝生きて〟そうですがね」
「はっ? そんなはずねぇだろ! 俺様が奥の手使ってまでやったんだから生きてるはずねぇだろ」
「……どういう事だ? テト、これお前がやったのか?」
「あ、いや、これにはちゃんと深〜い事情があるんスよ! 俺様も仕方なくというかなんというか……」
そんな女神田中の怒りさえ気にしないセバスは、あえて彼女を挑発するようにミヤビの《死》を強調してそう言葉を返すが、その言葉の最後の内容にテトは自らの手で行った事に自身をもってそう割って入る。
口は災いの元とは、こういうテトの事を指すのだろうか……、まぁセバスがそうなるように誘導したのだが……。
「どんな事情があれば俺がオマエに託したミヤビを殺す事になるんだ? ん? その深ーい事情とやらを話てみろや三下がぁぁぁ!!」
ヴゥン……バン!!
「うぅっ……」
極限まで圧縮した空気を一気に解き放つように、女神田中の怒りに呼応して彼女の《神気》が溢れ出す。
それは、《暴れ狂う精霊》と《最高位の神〝ゼウス〟》のチカラを宿したテトでさえ立っていられない程の質量を持った威圧だった。
まぁ、デイズとセバスは〝ちょっと気圧上がった?〟くらいの程度なのだが、これは単にテトよりもこの2人の存在の《格》が違うからである。
「ダメよ〜レブルナちゃん、そんなに怒っちゃ綺麗なお顔が台無しよ?」
「なに呑気にしているんですか!? 早くレブルナを止めないと!」
そこへさらに、またもやデイズが閉め忘れた扉から対照的な2名が現れた。
片方は間延びした話し方で女神田中に喋りかけ、もう片方は生真面目な様子で焦っている。
「はぁ、どうして女神という者達はじっとしておれんのだ……」
その2名の介入に、デイズはこの状況がさらに掻き回されていく事に頭を抱えた。
「《パナケア》! 《ヘスティア》! 邪魔すんじゃねぇよ!」
その2名、いや、2柱の女神の名を叫びながら威圧を続ける女神田中。
「なんとなく状況を見れば分かるのだけどね〜、今は怒るよりやる事があると思うのよ〜?」
「そうですよ! 今は怒るより前に貴女のその〝愛し子〟の命の心配をしなさい!」
「っ! ……悪い、そうだな」
ヴゥン……。
収縮から一気に拡散していた女神田中の《神気》は女神2柱の言葉により収束していく。
「ぐっ、はぁはぁはぁ」
物理的な質量を持った女神田中の威圧から解放されたテトは、ミヤビと戦う前よりも疲弊していた。
それほど、《神》の序列の中では〝見習い〟と〝下級〟の間に差があるのだ。
「パナケア! ミヤビを助けられるか!?」
「そんなに慌てな〜い、見せてみてね……あら、あらあらあら?」
「どうしたというのです! まさか……」
「ダメなのか!?」
そんなテトの様子など気にもかけずに、3柱の女神はミヤビを囲み、《癒しの神》であるパナケアにミヤビの状態確認を任せる。
「ん〜、ちょ〜っと待ってね〜、(貴方は誰?)」
女神パナケアはそうゆったりと返事をした後、おもむろに〝誰もいない〟上空を見つめた。
「な、なんだ? 上に何かあるのか?」
上を向いた女神パナケアの目が淡い〝青〟に光りだし、意識を失う前のようにぼーっと動かなくなる様子に、女神田中が不信に思い声をかける。
「大丈夫よ〜、ちょっと〝初めて〟の事だから戸惑っちゃって……、(そう……、そっちの事情は知らないけど、友達の愛し子を助けてくれるなら何も言う事は無いわ)」
「どうしたのだパナケア! なぜ上を向いたまま動かない!? 助けるべきレブルナの愛し子は下にいるのだぞ!」
「ちょっと待ちなさい! (ごめんなさいね、……えぇ、後はこちらでなんとかしますから、それでは……)」
長く女神として生きてきて〝初めて〟、自身の想像の〝外〟からかけられた声に戸惑いながら、その〝何か〟と頭の中で会話している状況に横から声をかけられ、女神パナケアは思わず普段の間延びした話し方からは想像もつかないピシッとした話し方で、中級の自分より《格》が上の女神ヘスティアに言い放つ。
「な、なんだというのだ……」
序列の違いがあるとはいえ、仲の良い友にいきなり言われた強い言葉にちょっとシュンとなる女神ヘスティア。
「……ごめんね〜、ちょ〜っと説明しづらい事が起こったから焦っちゃって、貴女の愛し子は大丈夫だから安心なさ〜い」
「ほんとか!? 助かるんだな!?」
「さすが我が友だ、《癒しの神》の名は伊達ではないのだな」
「う〜ん……、そういう事でいいわ〜」
本当ならば、自分のチカラでは助ける事が出来なかったであろう目の前の命に対して、仲の良い友の2柱にそう言われて複雑な表情で返す女神パナケア。
「じゃぁちょっと離れててね〜、治すから」
そう言って側にいた2柱の女神を少し離れさせた女神パナケアは、表情を真剣なものに変え《癒し》のチカラを行使する。
「と言っても助かると分かってるから必死さは無いわよね〜」
「何か言ったか?」
「ん〜? なんでもない、じゃぁ治すわね〜……、スゥー……《癒せ》」
「ほう……」
小声で呟いた女神パナケアの言葉は離れていた女神田中には聞こえなかった。
そして短く唱えられたその詠唱に、何故かセバスは感心したように声を漏らす。
女神パナケアによる短い詠唱の瞬間、ミヤビの身体が千切れた四肢ごと光だし、《天獄》のシステムによる蠢くような再生ではなく、【メリウス】にいる住人から見れば〝奇跡〟とも呼べる神聖な光景でミヤビの身体が瞬く間に元に戻っていく。
「ん……」
「ミヤビ! 気付いたか! 大丈夫か? どこか痛いところは無いか!?」
パチッ! と音が聞こえそうなほどにハッキリ目を開けたミヤビに気付いた女神田中は、自身の膝に乗せたミヤビの顔に自分の顔を近づけ心配の声をあげる。
「ぐぇっ、近い近い近い! 大丈夫! だからちょっと離れて」
女神田中が自分の顔を近づけた事で、胸に押し潰されそうになるミヤビは、久々に会えて照れくささや恥ずかしい感情が混ざった複雑な気持ちで慌て彼女にそう声をかける。
「あ、あぁすまない、……大丈夫か?」
「うん……」
ミヤビの頭に手を添えて心配そうに、そう声をかける女神田中にミヤビは、言葉に出来ない色々な感情が混ざり合い、一言だけそう返事をした。
「ひとまず無事と言ったところか」
「……近づくんじゃねぇよ」
「姉御! デイズ団長にそんな口の聞き方はダメッスよ!」
「あぁ!? オマエにもイラついてんだ俺は、ミヤビが助かったから良かったものの、死んでたらオマエ諸共関係したやつら殺してたぞ」
落ち着いたところでデイズがそう声をかけるが、未だミヤビがこうなった事情を知らない女神田中は、デイズ、テト、セバスをそれぞれ睨み付ける。
「ダメだよ」
「あ、おい、急に立ち上がると」
「おふ」
ミヤビが立ち上がる為に顔を上げた先に〝何〟があったかは想像にお任せしましょう……。
「いいからそのまま寝てろ、……で? 何があったか聞かせてもらおうか?」
「それはワガハイから致しましょう、少し長くなりますが……」
そう言ってセバスは女神田中が去ってからのこれまでを事細かに、時にはミヤビやデイズにも話させて説明した。
「なるほどな……、にしてもやり過ぎだろセバス!」
「ワガハイは貴女に頼まれた通りに、ミヤビ殿を1人で生きて行けるぐらい強くしようとしてただけですよ」
「だからっていきなりガチンコで《神》と戦わせてどうすんだよ……」
「あ、あの姉御……」
「オマエもだテト! 何裏切ってやがる!? 俺はオマエに頼んだよな!? ミヤビの事を!」
「いや、これには俺様にも事情ってもんが……」
全てを聞いた女神田中はセバスとテトにキツく問い詰める。
「まぁ良いではないか」
「アンタもだよデイズ! 天界が誇る騎士団の団長様がいながらなんだこの様は?」
「い、いや、そうは言ってもな……」
場を収めようと口を出したデイズにまで矛先が向き、言われたデイズは口籠る。
「あの、田中さん?」
「あぁ?」
ビクッ!
「っとミヤビか……、どした?」
「えっと、もしかして田中さんってこの中で1番凄い《神》なの?」
「えっ? いや、そう言われると〝そうじゃない〟って言うしかないんだが……」
「ハッハッハ、それはそうだ、こんな状況を見れば誰でもそう思うな、まぁあながちその愛し子の言う事は間違いでは無いがな、なぁパナケア?」
「そうねぇ〜ヘスティア、彼女はなんたって〝元〟」
「ストップ! それ以上言ったら例え友でも張っ倒すぞ?」
デイズにさえ変わらずに話す女神田中に、ミヤビは疑問を口にするが、その疑問に答えようとする女神ヘスティアと女神パナケアに対して、女神田中は〝黒歴史〟を暴かれるような恥ずかしさからそう言って2柱の女神の口を止める。
「〝元〟【天界12騎士団第五騎士団長《閃光のレブルナ》】、それがこの女神の肩書きだ、その当時の単純な力量では我と肩を並べるほど〝だった〟が、……まぁ今では《虐殺の女神》と呼ばれているな」
「おい! なに勝手にバラしてくれてんだよ」
「《虐殺の女神》……、どっかで聞いたような……、あ! ハブリシンが言ってた!」
せっかく2柱の女神を口止めしたのに、デイズの口からアッサリとバラされた個人情報に憤る女神田中、そのデイズが言った《虐殺の女神》という言葉に覚えがあったミヤビは、自分が【メリウス】に転生してきた日にハブリシンが言っていた事を思い出す。
「はぁー、覚えてろよ《不動のデイズ》」
「フッ、最近は忘れっぽいのでな、約束は出来ん」
「チッ、……まぁそういう事だ、いつかまた俺の事については話してやるから、今はオマエとテトの問題を解決しようか」
「問題?」
「あぁ、セバスのやり方は気に食わねえが、ミヤビをここまで鍛えた事には感謝してんだ」
「分かるの?」
「あぁ、見れば分かるよ、聞いたろ? 俺は騎士団でアイツと同じぐらい強かったんだ、ミヤビの成長ぐらい見抜けなくて何が団長だ」
デイズと昔馴染みらしい会話をした女神田中は、自分の事を一旦置いて、ミヤビとテトの戦いについて言及しだす。
「そっか、……オレ頑張ったんだよ?」
「あぁ、見れば分かる、すげぇな! まさかここまでになるなんて思ってもみなかったぞ」
「へへっ」
ミヤビは誰に褒められるより嬉しそうに、女神田中の言葉に顔を綻ばせる。
「おいテト!」
「は、はい! ……てか姉御が騎士団の元団長ってマジッスか!? なんで言ってくれないんスか? 水臭いじゃないッスか、俺様と姉御の仲じゃないッスか」
「どんな仲なんだよ、んなこたどうでもいいんだよ!」
「どうでも良くないんスけど……」
「黙れ! オマエもセバスの話を聞いて、誤解は解けたな?」
「はぁ、まぁ、けど俺様は間違った事はしてないッスよ? ハブリシンの旦那に付いてるのだってちゃんと事情があるんスから、姉御が何と言おうが俺様は自分の信念を曲げないッスよ!」
そしてテトは、自分が慕っている女神田中がまさかの憧れの騎士団団長と知り、鼻息荒く話しかけるが、彼女はスルーしてテトに確認する、だがそれを聞いた彼はムスっとした表情で自分の考えを言葉にした。
「誰が曲げろと言った? 誰かに言われて曲げるような信念持った奴を俺の下に置いたつもりは無ぇよ、……ただな、誤解とはいえ俺が加護を与えたコイツを傷付けた責任は取って貰わねえとなぁ、って事でもっかいオマエら2人で戦え」
「「えっ?」」
女神田中の言葉に、テトとミヤビの声がハモる。
「『えっ?』じゃねぇよ、もっかい戦えって言ってんだ、ただし! どうやったかは知らねぇが、《中級神》のチカラまでしか借りれねぇオマエが《最高位の神》のチカラを借りてんだ、ハンデとして《俺》のチカラをミヤビに貸しても問題は無ぇよなぁ?」
「いや、地味にコレキツいんすよ? ってか維持出来る限界がもう来そうなんスけど……」
再戦を提案する女神田中に驚く2人、ミヤビに対してハンデを付ける彼女にテトは自分がもう限界だと告げる。
「ならばそれは我が解決しよう、……《戻れ》」
「え、は?」
だがデイズが唱えた詠唱により、テトの《力》が元に戻る。
「さすが団長様」
「フッ、再戦などと何を言っているんだと思ったが、オマエが言うということは何か思惑があるのだろう、それに乗ったまでよ」
「これでテト、オマエの方は問題無いな?」
「えぇ、それはそうっスけど……、いいんスか? ハンデがあったって今の俺様がコイツに負けるなんて有り得ないッスよ?」
女神田中に何かを察したデイズはそう言って少しだけ笑みを溢し、問われたテトはハンデがあろうと自分が負ける事は無いと彼女に告げる。
「それはどうだろうな、……でだ! ミヤビはどうしたい? やりたく無いならそれでもいいが」
「えっと……正直怖いし、今のままじゃまた負けるかもしれない」
「あぁ」
「けど……、やられっぱなしは嫌だ!! だから力を貸して下さい! お願いします!」
「ハハ! それでこそ俺が加護を与えた男だ! ならミヤビの中にある〝俺〟の《力》を1つだけ解き放つ、上手く使えよ?」
「解き放つ?」
「あぁ、すぐ終わるが油断してると〝暴れる〟から気をつけろよ?」
パチンッ!
ピロン!
[女神の承認を確認……女神レブルナの意向により、これより一部のチカラの永続的な解放を開始します]
田中の加護〔哀〕
女神田中の権能から〔哀〕を検出。
女神レブルナより〔哀〕が指定されました
これより永続的に女神レブルナの〔哀〕が
〔天前雅〕の中に解放されます。
関連して以前からの限定的譲渡である
女神レブルナの〔怒〕が永続的に解放されます。
•••対象の脆弱性により譲渡された権能を制限ししししししままままま•••••……。
……女神レブルナより《上位》の指定により対象の脆弱性をクリア
これにより一部のスキルを完全に解放致します。
現在使用可能スキル
〔シェイクブロー《振る打撃》•任意の属性を付与〕
〔サッドパム《涙の掌底》•対象への一時的スタン効果※対象の耐性により変化〕
[警告!]
解放と同時に〔天前雅〕の体内に《神気》が大量に流入されます。
身体に多大な影響を及ぼす可能性がある為おススメは出来ませせせせん…………。
……警告をクリア。
受け入れますか?
YES/NO
脳内に流れる少しバグのようなモノが入った内容に、ミヤビは臆する事なく〝YES〟と回答した。
「? 受け入れたけどなんにもなんないよ?」
「油断すんなよ? 気合い入れていけ!」
「へっ? ……あ、あが、な……にこれ? 身体の中でなんか暴れてる?」
「その《力》使いこなしてみな」
「アァァァァァアァァァァァ!」
《人》の身に有り余る《神気》を大量に取り込み、ミヤビの中で暴れていく……。




