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選定者による異世界革命  作者: P〜ちゃん
第一章 迷走編
26/29

25 残機

前話のあらすじ


 奥の手とも言えるテトの本気になす術もなくやられるミヤビ。

 ミヤビの四肢をもぎ、再生出来ないように徹底的に彼にダメージを与えたテトはそのままセバスと戦おうとする。

 テトとセバスが今にも激突するかと思われた瞬間、またもデイズの訪問で一時ストップ。

 デイズが状況を理解出来ない中、テトはデイズを見て焦る。

 その様子を疑問に思ったセバスがデイズに質問すると、テトの口からデイズが持つ大層な肩書きが語られた……。

 カラダが動かない……。


 アレ? オレ何してたんだっけ?


 「我のつまらん肩書きなど今はどうでもよい! 《星喰い》よ、何故ミヤビを戦わせた?」


 あ、デイズさんの声……、あの人また遊びに来てんだ、ほんと暇人だよね。


 「う〜ん、説明すると長くなるんですがねぇ、……一言で済ますなら〝後輩〟が欲しかったのですよ」


 これはセバスか……、相変わらずデイズさんと話す時はダルそうに話すよね、……って〝後輩〟ってなに?


 「あ、あの、デイズ団長? 何故こんなところに?」


 テト……か、なんかデイズさんにビビッてる? ってかデイズ〝団長〟ってなんだ?


 「ミヤビ! ……おいセバス! オマエが付いててなんでミヤビがこんな事になってんだ!?」


 この声誰だろ? なんか懐かしいような……。


 あー、思い出してきた。


 オレ、テトにボッコボコにされたんだった……。


 カラダが動かないのは手脚が千切れてるからか……。


 眼は……、見えないな……、ってかコレで生きてるってどうなのよ。


 普通に考えて死ぬだろコレ……。


 はぁ〜……、やっぱ《神》と戦うなんて無茶だったかなぁ……。


 ゲームで言えば序盤でラスボスと戦うようなモンだしなぁ……。


 セバスに鍛えてもらったからって無理があったか……。


 案外イケると思ったんだけどなぁ、セバスが盛った変なクスリ? にも期待してなかったと言えばウソになるな……。


 こう……ドーピングみたいな感じで急に覚醒する的な?


 いや、覚醒する前にやられた可能性もあるな……うん。


 ってかコレ普通に考えなくても死ぬカウントダウン始まってるくね?


 あのレティって女神に自由にして良いって言われたけど……、ほとんど修行しかしてないんだけど……。


 あー、ゲームとかマンガみたいにワクワクする冒険とかしてみたかったなぁー。


 チートが無い〝凡人〟じゃやっぱり無理だったのかな……。


 まぁしゃーないか……。


 ……いやでもなぁ、ワンチャンあったりしないかなぁ……


 (聞こえますか?)


 誰!?


 (……ワタクシはアナタの心に直接話しかけています)


 お、おう……、ネットとかでたまに見る〝心に直接語りかける謎の声〟かコレ?


 (あ、やっぱ知っちゃってますそういうの? ワタクシもね、ああいうネットミームみたいなの一度やってみたかったんですよ)


 わぁー、結構〝俗っぽい〟感じの謎の声だコレ。


 (まぁ地球の文化は割と好きなもので……)


 あ、ハイ、そうなんですね……、それで? 死にかけのオレになんか用ですか?

 このタイミングで話しかけられると期待値マックスで期待しますよ?


 (あ、そうそう、少し話が逸れましたね……、まぁどれ程の期待をされているかは分かりませんが、ある程度予想の通りですよ?)


 おっ! まさかのワンチャンキタァーー!


 (フフフ、ワタクシとしてもココでアナタに〝退場〟されては少しオモシ……、都合が悪いので)


 絶対今〝面白くない〟的な事言おうとしてたよね?


 (フフフフフフ……、……さて、〝ワンチャン〟の話ですが、無償(タダ)でこんな事を提供するつもりはございません)


 流された!? ……まぁいいか、タダじゃないって事は何かを〝代償〟に生き返るって事か……。

 …………いいね! そういうの結構テンション上がる! 何かを〝代償〟に復活なんて面白いじゃん! で? 何を捧げればイイの?


 (うわ、思ったよりグイグイ来ますね……、しかも平然と〝捧げる〟なんてワードを使うとか割と頭のネジ飛んでますね)


 まぁオレも伊達に数え切れない程〝死んで〟ないからね……、何かを捧げる事で〝残機〟が1復活するなら安いもんだと思うよ?


 (〝残機〟……ですか、アナタの言葉の端々(はしはし)から所々自身の命というか、今いる世界をどこか現実としてではなくゲームの様に感じて話しているように思うのですが……)


 う〜ん……〝半々〟かな? いきなりこんな異世界に転生させられて、自由に過ごせとか言われたんだよ? しかも転生早々殺されかけるし……、ゲームやマンガとまでは言わないけど、そう言う感覚が未だに抜けないのは確かだよ……。


 (なるほど……、まぁその方が〝こちら〟としては都合が良いんですけどね)


 で? 何を〝捧げれば〟イイの?


 (〝捧げる〟と言うより〝行動の制限〟……ですかね)


 行動の制限?


 (はい、ワタクシ地球の文化が好きなんですけどね? それで、最近のマイブーム異世界モノでして、色々観たり読んだりしていく内にどうも大抵の主人公に〝共通するある事〟が引っかかってまして)


 オレも結構その手のマンガ読んでるけど、そんな共通することあったっけ?


 (ありますよ! なんでチート持ちの主人公ってあんなに目立ちたくないんですか!? 力が! あるのに! せっかく力があるのにワザと弱いフリや自分の能力を隠したりしてるクセに仲間に危険がおよべばすぐ全力を出す……、なら初めから全力でいいだろと! 思うわけですがいかがですか?)


 お、おう……、すっげぇ早口だったけど何が言いたいかは分かるよ……。

 ってか、ああいうのはそういう作者のストーリーの〝見せ方〟なだけで、面白かったらいいんじゃないの?


 (ワタクシ的には良くないんですよ! ……でもまぁワタクシがココで(いきどお)った所で〝過ぎてしまった〟世界が変わるわけではないのでね……)


 変な言い方するんだな? 過ぎてしまった世界だなんて、ただの創作の話でしょ?


 (あぁ、〝そこ〟の認識がアナタと違うんですよね……、まぁいいです! ワタクシがこのままだと死に()くアナタを生き返らせる代わりに望むモノは、3つあります)


 意外に多いな……。


 (これでも数ある中から(しぼ)った方ですので、まず1つ目は【チカラを隠さない事】、まだ《人》の生息圏に行ってないでしょうが、これから行く事もあるでしょう、その時に変にチカラを隠さずにいる事です)


 うん……まぁ、今の話からすればそうだよな、ってかオレそんな凄い力なんて持ってないぞ?


 (それは後々(のちのち)分かります、2つ目は【効率よく世界をサクッと変える事】、自由に生きろと言われても元が15歳の子供がそんな事言われたってどう生きれば良いか分からないでしょうから、無駄を省いてサクッ色んな問題を解決する事)


 確かに目標があれば動きやすいけど、そんな効率良くとか出来るかな……。


 (出来るかな? ではなく〝やる〟んですよ! そして3つ目【真実に辿り着く事】)


 ん? どういう事?


 (3つ目に関しては一切何も言えない〝規則〟ですので教えれません)


 は、はぁ……、とりあえずその3つを守って行動するのが条件って事でOK?


 (えぇ、ワタクシはアナタの事を常に見ているので破った場合は……ね?)


 あえてあやふやに言う所が怖いんだけど……。


 (フフフ、どうします? やっぱりやめるとか言います?)


 分かって言ってるだろ? やめるわけないじゃん!


 (宜しい、ではこれ以上話をしてもワタクシが〝ボロ〟を出しそうなので、サクッ生き返らせますか)


 ちょっと待って!

 アンタの名前は?


 (アラ、ワタクシとしたことが……、ワタクシの名は《デイズ》)


 っ!?

 えっ? あのデイズさん!?


 (あぁー、紛らわしいですが〝アレ〟とワタクシは似ているようで非なるモノ、ある者はワタクシをこう呼びます、《観測者》や《話を紡ぐ者》と)


 どういう事?


 (それもまた〝真実に辿り着く〟事で分かるかもしれませんね……、本来ならワタクシはアナタとは直接関わる気は無かったのですけどね、今回はちょっとした〝イレギュラー〟の対応の結果なのでもう直接関わる事も無いでしょう)


 特例措置的な感じか……。


 (元が中学生なのに難しい言葉をご存知のようで……、あ、そうそう! 生き返るにあたって少しだけサービスしときますので〝それ〟をご覧になっといて下さい)



 天前 雅


 ★アクティブ(任意発動型)スキル


 [シェイクブロー]

 [???]

 [???]

 [???]


 ★パッシブ(常時発動型)スキル


 [田中の加護〔怒→哀〕]

 [言語理解]

 New!

 [残機1]


 ★称号


 [異世界転生者]

 [女神の庇護(ひご)を受けし者]

 New!

 [観測者の監視対象]


 ……なあ?


 (はい?)


 コレ、なに?


 (教えません)


 声だけなのにめっちゃ笑顔で言われてる気がするんだけど……。


 (良く分かりましたね、……これでヨシっと、じゃぁ生き返らしますね)


 なんか説明あっても良くない!?


 (そこまでのサービスは致しておりませんので、では! 良き人生を!)


 クソッ!

 絶対真実に辿り着いてアンタにまた会ってやるからな!


 (楽しみにしときますね)








 ふー、とりあえずミヤビ君が死んでしまう事態は避けられましたね……。

 本来ならこんな所で死ぬような事は無いはずなんですが……。


 どうやら邪魔者がいるようですね、フフフ……面白い、ワタクシが〝担当〟するお話に介入するなんて良い度胸してるじゃないですか!


 とはいえ、今回の〝介入〟でワタクシは今後ミヤビ君に関わる事は出来そうにないですね……。

 やはり、〝規則〟破りのペナルティはキツいですねー。

 ま、ゆっくり癒しながらまた話を紡ぎましょうか。




 期待していますよ、ワタクシの主人公さん

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