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転生ライフで異端者認定!  作者: 空き缶
第1章 幼年期編
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プロローグ

俺は今真っ暗な世界に閉じ込められている。

果てのない永遠に続く深い闇。

異世界から転生してきた俺は絶望や怒り無力感に追われている。

今俺の体はがどんな状態にあるかはわからない、だがなんとなくではあるが状況は分かる。

俺は殺戮を繰り返している...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なんの変哲も無い普通の朝、その日もも一日なんの変哲も無い高校生としての一日が始まるはずだった。


俺こと天海望はいつものように登校時間ギリギリの鐘が鳴る直前に教室の扉を開ける。

これは寝坊などでは無く少しでも学校にいる時間を減らすための策略なのだ。

断じて朝起きるのが毎回遅れているわけでわ無い。

扉を開けた途端皆んなの視線が刺さる。

いくつか舌打ちも聞こえるがいつもの事なので気にしても仕方がない。

俺がいつもの様に舌打ちを無視して席に向かうと舌打ちしていた奴はイラつきを隠せずに俺を睨みつけている。


俺が席に着くと同時に鐘が鳴り朝のホームルームが始まる。舌打ちが聞こえるがそんなものは気にしない。


「はーい、最後の一人が来たことですし朝のホームルームを開始します」


先生の掛け声のもと朝のホームルームが始まる。

ホームルームといっても大した事はしない。

出席を確認してちょっとした連絡事項を伝えるだけなので割と直ぐ終わる。


無事ホームルームが終わり一時間目との合間の時間奴らが俺の方にきた。

奴らとは俺に何かとつっかかってくる。

面倒な奴らだ。

ちなみにさっき舌打ちして来たのも主にこいつらである。

永山を中心とした5人程のナリヤングループだ。


「おいおいまた遅刻ギリギリかよ」

「やめとけってそんなこと言ったってバカにはわからないって」

「そうだよどうせまた今日の授業も全部寝て、やる気ありませんアピールするんだから」


もちろん俺が授業を、寝ているのは決して"アピール"などではなく、少しでも学校に関わりたくないからである。予習はしっかり済んでいるので授業をねていてもなんの問題もない。

むしろ問題があるとすれば、こいつらに絡まれることぐらいだ。

教員にも出された課題はやっているので寝ていても何も言われない。


学校なんて本当はやめたい、でも高校を、中退なんてしたら、ばあちゃんとの約束が守れなくなる。


その約束とは、"自分の思う立派な人間になる事"だ。今の俺の立派な人間とは、大学に行き安定した収入を得て不自由のない暮らしを送る事だ。そのためにも学校はやめられない


「おい! 聞いてんのか!」

「寝たふりしてんじゃねーよ!」


そう言ってリーダー格の永山が俺の突っ伏している机を蹴る。

ここまではいつもの流れだ。

ここからいつもランダムだから何をしてくるのが若干楽しみではある。


だが今日のは酷かった。

俺がイラつく程度には酷い事をされたのだ。

いつもならイスを引くなり机を引くなり、俺を蹴飛ばして机から落とすなど、俺からしたら大した事ない下らない事しかしてこないのだが。

奴らはあろう事かわざわざバケツをもってきて、突っ伏してる俺に泥水をかぶせたのだ。


流石の俺も飛び起き、驚きを隠せなかった。

俺の驚いた姿あいつらは、こう言い放った。

「あ〜あ、床汚しちゃダメでしょう」

「お!こんな所に汚いけど丁度いい雑巾があった。」

俺は後ろから蹴られ床に倒された。

俺が倒れた衝撃で泥が跳ねあいつらの制服に掛かり、

「どうしてくれんだよ、泥かかっちまったじゃねーか」

「そうだよ、しっかり雑巾としての役目果たしてくれないと困るよ〜」


俺が這いつくばって泥まみれなのがよっぽど面白かったのか

永山たちはケラケラと気持ち悪く俺を指差し笑う。

流石に酷かったのかいつもは助けてくれない周りが珍しく止めてくれた。


「やめなよ! 流石にやりすぎだよ!君達が遊びだって言うから止めなかったけど、流石に遊びとは、思えない」

神楽坂に止められ

止められた永山たちは、悪びれもせず


「遊びだぜ、俺たちはな」


その言葉を言い放った途端周りの目線が俺ではなく、永山たちに向いた。

この瞬間奴らはクラスの仲間内から外れた。

調子に乗りすぎたのだ。

皆んなも永山たちの悪行に我慢していたのだろうか。


まぁ何にしても俺に都合がいいのは間違えない。

俺は急いで帰宅した。

一刻も早く永山たちの今後の扱いが見たかった。

シャワーを浴び予備の制服を着て再び急いで学校へ戻った。


「思ったより時間かかっちまったな 髪の毛の泥が中々落ちなかった」


そんな事を呟きながら学校へ向かう。


学校に着き教室の扉を開けると意外そうな視線が俺に刺さった。

神楽坂は俺が扉を開け教室に踏み込むと同時に、前に飛び出し深々と頭を下げた。

「ごめんね、ゾッくんがいじめられてたなんて、気づかなかったといえば、嘘になるけど、ゾッくんが我慢してる内は私も我慢しようと思ってたんだけど、今日のは流石に我慢出来ませんでした。ごめんね」

「全然、お前は悪くないよ、それより永山たちはどうしたんだ?」

「皆んなで先生に報告して放課後呼び出されることになってそこで意気消沈してる」

「ヘェ〜 そっか」


俺は永山グループに哀れみの視線を送るが気づかれる事はなかった。


クラスの殆どが俺たちを見て目を丸くしている。

無理もない事だ。

全く接点がないと思ってた俺と神楽坂が気安く話しているのだから。

なぜこんな親しげなのか、その理由は俺たちが幼馴染であるからだ。小学一年生からの知り合いであるだけあって親しげなのだ。


だがこの2年間 神楽坂は俺を遠ざけていた。

理由はわからない。



「でも、こんな事になったのってゾッくんも悪いんだからね」

「なんで?」

「自己主張を全くせずに無視ばかり続けて助けも呼ばないからだよ」

「助けを呼んだところで皆んなが本当に助けてくれるって、そんな事はあり得ない」

「なんで?事実 私は助けるし」

「お前がそんな事言うのか、2年前一番助けてほしい時に助けずに俺を遠ざけたお前が」

「そんな事ない!!遠ざけてたのはゾッくんの方でしょ!?」


怒声が教室内に響く


俺は目を丸くした。

なぜなら神楽坂とは付き合いは長いが怒声なんてあげだ事なかったからだ。


「私だって助けてあげたかった、でも話し掛けるタイミングすらくれなかったのはゾッくんじゃん いつも寝てばかりいるし学校終わると直ぐ帰っちゃうし」


俺が寝ている事への怒りはごもっともだ、だが助けられなかったのをこちら側のせいにされても困る。


「ゾッくん なんでいつもやる気ないの!

まだ おばさんの事気にしてるの!」


彼女の目には涙が浮かんでいた。それでも俺は溢れる怒りを抑える事が出来なかった。


「お前に何が分かる!」

怒鳴ってしまった。怒鳴る気などなかったのに。

「唯一の大切な物を失った気持ちが何も失ってない奴にわかってたまるか」


俺が声を荒げた途端、床に魔法陣の様なものが浮かび上がり、そこから発せられる光がクラスごと巻き込んだ。


その時の時間帯は昼休みの終わりごろだったのでクラス全員がこの光に巻き込まれ、消失した。


- [ ]


初投稿ですが如何でしたでしょうか?

続きが読みたいなど思っていただけたら嬉しく思います。

誤字脱字があったのなら随時報告お願い致します

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