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ペースメーカー

 ジムにあるランニングマシンで時速10キロ傾斜2.5%を30分走り続けて来たある日。休みの日を使いテクテク外を走っていた時のこと。外を走っていますとどうしてもわからなくなりますのが、今走っているスピードでありまして、これが国際大会のフルマラソンなんかでありますと、大会記録更新を期待しまして主催者などから

「このスピードで何キロまで走ってください。」

と契約されたランナーのかたが先頭を引っ張りましたり。

本当の意味での「市民ランナー」のかたがメインの大会になりますと

「これより後ろのかた。次の関門で時間制限に引っ掛かりますよ。」

を知らせるために走られます所謂

「ペースメーカー」

と呼ばれるかたがいらっしゃるのでありますが、私が外を走っている時は、大会ではありませんし、もっと言いますと走るコースや距離もその日の気分次第でありますので、当然の如くペースを知らせてくれるものはありません。スマホなんかありますと教えてくれるアプリがあるかと思われますが、私が持っているのはガラパゴス携帯。普段の自分を信じて、しっかり息を吐き切ることだけは忘れずに。途中、店のショーウインドーでフォームを確認しながら走っていくのでありましたが。そんなある日。


(……これが今の自分のペースに合ってるな……。)


と思うものに出会いまして……。それは何かと言いますと

「いい感じに萎びた(失礼)感じのおじいさんが運転する電動ではない自転車」

その後。様々な年輪が年輪を呼ぶタイプのチャリダーに出会うことになるのでありますが。ほぼ全てのかたがたのスピードが、ほぼ時速10キロでありまして。信号が青になってから、まずおじいさんの自転車を先に行かせまして、15秒程泳がせましたあと、走り始めますと

(……バイクに先導されて走る気分を。キロ6分と言うペースでありながらでも、堪能することが出来る。)


(……なかなか出会うことの出来ない隠れキャラであることが玉に瑕なのではありますが……。)

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