2。SP金子と蓮香の秘密?
佐藤くんは佐藤さんに恋をした模様ですvol.2
誠也「佐藤…???」
早川「じゃあ入学式の要項はこんな感じね
あー、10分くらい余っちゃったね…うん、まー仲良くおしゃべりでもしててくださーい」
賢「誠也wwおまえっwww同じ名字www」
誠也「うるさいなぁ俺だってビビったわ!
でも人違いでもないんだよなあ。」
賢「ちょっと聞いてみればいいじゃん。ねえ」
誠也「ちょ!おいっ………!!」
蓮香がすごい勢いで振り向いた。
誠也「…っ、れ、れんか」
蓮香「(ビクゥッ)」
誠也「え、ちょ、まって!うん、まずは!とりあえず!そのカッター!しまってくれない!?怪しいひとではないから!ね!?クラスメイト!!!」
蓮香「………。」
誠也(小学校の時はすごく仲良かったのにな)
誠也「俺のこと覚えてる??小学校の時の……ほら、サッカー一緒にやってた……」
その時隣から
女「ちょっと、蓮香いじめないでくれない?」
さっき蓮香と一緒にいたひとだ。
蓮香よりも少し背が高い。モデル体型だ。
誠也「い、いじめてないって!えっと…金子?で合ってた??」
金子「そう。蓮香のボディーガードよ」
誠也「いや、そんなドヤ顔で言われても困る」
金子「話しかけないで、蓮香、行こう」
賢「いや待てよww
俺ら誤解されまくりじゃねーかwww」
誠也「なんでおまえは笑ってんだよ」
賢「佐藤が佐藤さんに喋ってるあたりwww」
誠也「佐藤なんて苗字はありふれてるだろ!
賢もそろそろいい加減落ち着いてくれよ!!」
金子「…あ……………杉谷賢……????」
シーン…
賢「…あ、佐紀!?」
誠也「………お知り合い??」
金子「なんだなんだ?!こんなところで再会するとは思わなかったぞ、久しぶりだなぁ」
賢「ジュニコン以来か」
誠也「ちょ、ちょ」
蓮香「?????」
金子「紹介するね、この人は杉谷賢。ほら、
私ピアノやってたって言ったでしょう?よくコンクールでコイツに金賞取られて悔しかったんだぁ〜」
賢「俺は小学校でもうやめたけどな、よろしく、佐藤さ…あー、めんどくせえ!こいつも佐藤だからな、蓮香って呼ぶな。よろしく」
蓮香「(ぺこり)」
賢「ちなみにこいつのことは知ってんだろ?」
金子「私が知らないわ、名乗りなさい」
誠也「強引だなぁ…俺は佐藤誠也。小学で蓮香と同じ学校だったんだよ」
賢「覚えてるか?」
蓮香は少し困った顔をしていた。
誠也「……だよなぁ〜」
誠也(内心傷つくなぁ…。でもまぁ、そのうち思い出してくれるか)
蓮香をふと見ると、なぜか彼女はビクビクしていた。なぜかはわからない。 金子はその顔に気づいた瞬間すぐ
金子「……後で話すから、とりあえず今は引き取ってくんない??」
誠也「は?」
賢「……わかった。
ほら、俺らも式の準備しようぜ」
誠也「え?!あ、ああ……。」
教室を出て廊下に二列ほどに並ぶ。
まだ時間があるため、まだ出席番号順に
並ばない。誠也は賢のところにいった。が、
賢「どう見てもおかしくないか」
誠也「何が?っていうか何の話?」
賢「さと…コホン、蓮香だよ。そして佐紀もおかしい。なんであんなに急かし出したのか意味がわからない。蓮香に関しては初対面なのに全く挨拶の声すら俺は聞いてねえぞ」
誠也「!…そうだな。確かに、必要以上にビクビクしてたよな…」
賢「元からああいう性格なのか?」
誠也「いや、どちらかと言うと俺みたいにうるさいくらい元気なタイプだった」
賢「やっぱりおかしいな」
誠也「人見知りだったのかなぁ……?」
賢「にしてはお前と喋らなさすぎだろう。絶対に何かあるな…」
誠也「そんなに怪しむなよ〜折角の入学式」
賢「嫌なことばっかりだよ、入学式なんて」
誠也「そりゃそうだ、賢は頭がいいんだから少しくらいみんなの前で喋りたまえ」
賢「下位38番のお前がいうか」
誠也「ゔっ…ま、まぁ……サッカーだし」
賢「……そうだな」
賢(しかし、蓮香は気になるな…)
その頃_____
金子「…蓮香、大丈夫?」
蓮香は頷くだけ。
金子「あいつらなんも知らねーからな、でもちゃんと教えなきゃまずいな、特に、そのー、なんだっけ、そう、佐藤誠也にはね」
……蓮香は悲しい顔をしていた。
金子「2人に、教えても良い?」
蓮香「コクッ」
金子「サンキュ」