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バジル

 まだまだ暑い日が続いています。

 こんなうだるような時は食欲も減退気味になってきがちです。

 そんな時は、料理に香味のある野菜などをアクセントにして美味しく頂きたいもの。


 そんな訳でハーブの効いた冷製パスタが食べたくなって作って見ました。

 薬味として何か無いかと庭を見渡すと良い物が生えていました。

 ――バジルです。


 自分では植えた記憶は無いのに……。


 しばし考えること数分、やっとその理由がわかりました。

 昨年バジルを植えていたのですが、食べなくなった株を冬になって枯れるまで抜かずに置いておいたのです。

 そのため、花が咲き実が実り知らず知らずのうちにバジルの種が蒔かれたのでしょう。

 ――そして次のシーズンに芽を出して新たな株として育ったに違い有りません。

 おそるべし、怠慢パワー(違)


 もし効率を重視するなら、バジルが食べなくなった時点で引っこ抜いて別の植物を植えるべきでしょう。

 そうすれば畑を有効活用できます。

 しかし、バジルは種をつけることが無いので次のシーズンは食べることが出来ません。

 永続的に収穫するには、次世代の再生を考えながら行動する必要が有ります。

 今の非効率にも目をつぶってでも。



 小説も同じような物では無いでしょうか?


 作家が最短で書籍化を目指すなら、今の流行に迎合したものを書き、相互評価でも何でもやってランキングに上がるのが近道でしょう。

 そうして、書籍化されたあかつきには出版社が利益を上げる為に作者を消耗品の様に使いつぶす。

 そして壊れて作品が出なくなったらポイっ……。

 読者はゴシップ紙のように作品を読みつぶし、作品が出なくなったら新しい作者にさっさと乗り換える。

まるで蝗のように。


 これでは再生産も何も有りません。

 残るのは自然から搾取しすぎで荒れ果てた不毛の世界だけです。

 これからも豊かな実りを求めるなら、非効率と思われても次の再生産も考える事が必要になってくるのでしょう。


 良い作品はちゃんと評価し、感想などの応援をする等々……。

 そうすれば、ちゃんと答えてくれる筈です。

 植えなくても生えて来たバジルのように。


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