やまいも
山芋。
自然薯とも言われる植物で、有名な所では肥大した根を擦ってトロロにして食べます。
しかし、芋を掘るのは並大抵の事では芋は掘れません。
巨大な穴を開け芋を掘り出す必要があるので、芋が手に入れば苦労は報われますが、
芋が岩の下や大きな岩の透き間に入り込み収穫が不可能だった場合の心労ははかりしれません。
このように大変な山芋の収穫ですが、実は山芋で食べれる所は芋だけでは無いのです。
実はむかごと言う小さなジャガイモのような固まりを秋に茎につけて居ます。
これも塩茹でして食べれば食べることができますし、また零余子飯もほくほくして芋のような食感でおいしく頂けます。
むしろ、癖が強い芋よりは、今の人には食べやすいかもしれません。
むかごの採集は、つるについているのを収穫するだけ。
穴をほる必要もありません。
かといって、むかごは芋と比べて味は劣るか?
劣らないでしょう。
――むしろ、あまりの粘りの強さと香りの強さで山芋は敬遠されかねません。
いまのなろうも近い状況かもしれません。
苦労を重ねてきっちり地の文を書き込みつくりこんだ小説も、さくさく書き込んで書き上げた小説もどちらも小説。
小説には変わりがありません。
判断するのは読者様。
コクのある芋を食べる人も、スナック感官でむかごを食べる人も居るのですから。
ランキングを見る限り、むしろコクのある芋が食べにくい人が多いのかもしれません。




