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紫陽花(あじさい)
季節外れですが書いて見ました。
紫陽花ほど雨が似合う花は無いでしょう。
カタツムリにアジサイ――梅雨の定番ですよね。
花に見えている部分は正確に言うと花弁では有りません。
「花びら=花弁」ではなくて「萼片」です。
実は、花に見えて花にあらず。
――アジサイの有名な話と言えば、同じ種類でも土の酸性度によって色が変わる事ではないでしょうか?
土中のアルミニュームが溶けだし、アジサイが持っている色素アントシアニンと結びつくと青色。
少ないと赤色になります。
小説もアジサイと同じです。
筆者の人柄や深層心理を知らず知らずのうちに吸収して反映させています。
――どんなにテンプレ作品を書いていても、登場人物の行動思考からにじみ出ます。
――真面目な人柄なら、真面目な行動に。
――変態的な人柄なら、変態的行動に。
いくら上手に隠しても、何処かには滲み出て来るものです。
――紫陽花のように。
そう言う視点で作品を見ると面白いかもしれませんね。




