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やまどりたけ
先日、久々に心動かされる料理に出会いました。
それは、ランチを食べている時の事、あるホテルバイキングで出たオムレツでした。
中身は、変哲のないボルッチーニ茸のリゾットですが、味がそんじょそこらの代物とは格が違います。
言うなれば、流石ホテルの逸品、と思わずには居られない代物で、
外は焦げ一つなく神々しいまでの黄金色、そして、中はふわふわで、オムレツの理想形を形にしたような出来栄えでした。
味も言うまでもなく、ふわふわ卵と、リゾットで素晴らしい調和を見せ至上の味です。
でも、考えてみたら材料は、卵にキノコ、と、ごくありふれた食材です。
スーパにもあるので、自分でもつくれそうですが、作ったにしても雲泥の差になるのは目に見えていました。
実力の差が歴然ですから。
ありふれた食材で、至上の味にする、それがプロの技なんでしょうね。




