表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

余計な一言から始まる新手のイジメ

作者: ブルータス

ここは少女マンガの世界

転生者の数はそこそこ

いつものように、生徒会長の一条様に近寄る女に嫌がらせをし、階段から突き落とした時、一条様本人に運悪く出くわし、こう言われた


『やめろ!やるならオレに直接やれ!』


この一言に、私たちは胸を打たれた。


ーーそういえば、あまりイジメとか好きじゃなかったな。


ーーああ、なんで私たちはこんな回りくどい事をしていたんだろう!

ーー今日からは心を入れ替えて、この想いを全部、一条様にぶつけよう!


次の日の朝、一条の上靴(うわぐつ)の靴底がなくなっていた。

その日の昼、一条の筆箱の中身はシャーペンの芯二本だけになっていた。

その日の夕方、一条の靴と生徒手帳がなくなっていた。

その日の晩、一条が愛読している本のしおりがなくなっていた。


その次の日の朝、一条の新しい上靴は靴紐(くつひも)以外消失していた。

その日の昼、一条の筆箱はファスナーの部分以外消失していた。その上、弁当から()いだ事のある惚れ薬の匂いがした。

その日の夕方、一条が椅子(いす)にかけておいた上着がなくなっていた。

その日の晩、一条が愛読している本の一部が破かれていたり、ハートマークで読めなくなっていた。


その次の日の朝、一条の枕元(まくらもと)に13通のラブレターがあった。ロッカーには上靴の代わりに24通のラブレターが入っていた。

その日の昼、一条が珍しく購買で買ったパンを食べている近くで、女子生徒が一条関連の薄い本の話をしているのを聞き、一条は早退した、靴がないので裸足(はだし)で。


一ヶ月間学校を休み続け、一条は違う学校に転校していった。


一条は転生者。

言うべきセリフを間違えたせいで学校を追われるハメに………。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ポッキリと折れちゃったのね^^;
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ