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第六話:格ゲー魂

久しぶりです。今回は短いです。

 みんながいなくなって一日がたった。


「はぁ〜静だ」


 みんながいないとここまで楽しくないのかと初めて思った。


 朝ご飯は特に料理が出来ないため、パンを焼いて食べた。焼くだけなら簡単だしね。


[プルルルルル]


「電話か。‥はい、もしもし」


「あ!リっちゃん!アミだよ〜。」


「アミ!どうしたの?」


「ただ、リっちゃんの声が聞きたかっただけだよー」


「そっか。オレもアミの声が聞けて嬉しいよ♪」


「も〜♪嬉しいじゃんかー☆ところでリっちゃん。ちゃんとご飯食べてる?」


「‥うん。ちゃんと食べてるよ」


「…そっか。栄養には気をつけてね!」


 この時アミはリクトが嘘をついたと見破った。


「うん、ありがとう」


「ごめん、リっちゃん!お母さんが呼んでるから切るよ〜」


「わかった」


「バイバーイ」


 アミの声が聞けただけで気分が明るくなった。


     ☆


 昼もパンを食べ、今は夕方。朝も昼もパンだとさすがに飽きる。コンビニに行くのが面倒くさいからパンを食べたんだけどね。きっと夜もパンになる可能性が高い。

作んのはオレだから確率よりも確実にそうだろう。



 とりあえずヒマだからゲームでもするか。


 オレの家にはゲームが山ほどある。みんな買ってくれるんだ。


「格ゲーにするか」


 ディスクを入れゲームを起動する。


「久しぶりだからなぁ。指が鈍ってるだろうなぁ」


 オレは初めは練習として弱い奴とやることにした。


「っしゃ!くらいやがれ!!」


 久々なのにオレは前以上に指さばきがよくなっていた。




 オレはストーリーモードを最初からやり今はラスボスを倒し、ウラボスを倒そうとしている。


「ウラボスのクセに対したことないなぁ。――なにッ!コイツこんな技を持っていたのか!!」


 ゲームに影響され口調が大げさになるオレ。


「ヤバいヤバい!あー!ま、負けた…」


[コンテニューしますか?]


「あんな技出されたら勝てる訳がないぞ」


 オレはコイツの倒し方がわからないのでネットで調べるコトにした。


「えーとなになに。倒すには


【光翼天翔拳】


を使わないと勝てない。なるほどね。で、発動条件は」


[ウラボスが覇邪滅光拳を使ってきたら○×△□ボタン同時押しする]


「なにッ!ムリだってこんなの。同時押しとか苦手だよ」


 とかいいながらオレはコンテニューしますかの返事をはいと答えていた。


「よし!まずはやってみるぜ!」



『滅びよ‥覇邪滅光拳!』


「今だ!くらえ…」



[コンテニューしますか?]


「するに決まってんだろ」



『滅びよ‥覇邪滅光拳!』


「今度こそ!」



[コンテニュー――――]


「次負けたらもうやんない。これで最後にしてやるぜ!」


 オレの口調はこんなだったっけ?



『滅びよ‥覇邪滅光拳!』


「いくぜッ!」


 ボタンを両手で押す。


 キラーン♪


 画面が切り替わり見たことない画面がでてきた。


『お前に負ける訳にはいかないんだ!!』


 ゲームの主人公が叫ぶ。


『な‥なんだこの光は!?』


 ウラボスはビビっている。


『これで最後だ!!』


 主人公が高く舞い上がる。


『くらえ!光翼天翔拳!!』


「くらえ!光翼天翔拳!!」


 オレと主人公の魂が同調する。


『ウワァァァァァ!』



『やったぞ!これで世界は救われる』



 いい感じにゲームをクリアすると時間はもう夜の8時だった。


「腹減ったなぁ」


 ゲームに夢中で腹が減っている事に気づかなかった。


「はぁ‥。またパンか…」


 さすがに三食パンだとしんどいものがある。


「まぁ食わないよりはいいか」


 文句を言いながらもパンを食べる。


「ふぁ‥。さすがに昼間からゲームやってたから目が疲れたし眠いや。これ食べたらもう寝よ」



 オレはパンを食べ終わると歯磨きなどを済ませ、眠りについた。




【ゴォォォ】


 リクトが眠りについて数時間後、倉原家の庭はやけに車のライトで明るかった。


「なんだー!やっぱみんな考える事は一緒だね♪」


「あたりまえよ。リクト様に1日も会えないなんてツラすぎるわ」



『私も』


 二人の会話に他のメイドたちも賛同する。


「とりあえずもう寝ましょ」


 メイドたちは次々と屋敷に入っていった。





「…ん〜…みんな…」


 メイドたちの夢でもみているのだろうか。リクトは寝言を言っていた。


 メイドたちが帰って来た事をまだリクトは知らない。


 明日の朝、どんな反応をするのやら…。

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