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まだ光があるならば  作者: ライの執筆部屋
第1章 狂った世界の狂った生存者
2/6

ある一室にて

宇宙(エリカ)は広く、常に全てを見渡し、万物の頂点に立つ。しかし大抵の”もの“は宇宙にすら気づかない。一部の優秀かつ発展した“物”ですら真の宇宙(エリカ)には辿り着けない。しかしこの()()()には他の宇宙(エリカ)にはない特別な子供、地球(アリナ)がいた。地球には優秀な“者”がたくさんある。いずれは真の“人”(もの)が生まれると信じ、今も、めげることなく地球を見つめていた。


_____________________________________


(しょうがない、とりあえずこの部屋を見て回ろう。)

そう思い起き上がり、ふと足元を見たとき

「は?」

理解し難い。いや、理解できない。自分の右足の、指先があの『何か』のように変わっている。不気味で、ただ少し惹かれてしまうような綺麗な緑。爪は黒く猛獣のようで、とても人間には不釣り合いだ。おまけに、獣のようなきつい匂いも放っている。


(・・・幻覚か?いや、明らかに感覚がそこだけ違う。)

しかしそれよりも俺は別のことに疑問を抱いていた。


(なぜ、俺はここまで冷静なんだ?)


すぐに色々な思考が回る。ありえないことが目の前で起きている。しかし俺は多少の動揺しかしていない。本来、自分の体がおかしくなっていれば、発狂していてもおかしくない。しかしそれでもひどく冷静だった。全身をくまなく確認してみた。しかし、特におかしなところは見つからなかった。


「あとは鏡で全身をしっかり確認したいところなんだが・・・」


ベッドから降り、部屋を見渡す。この部屋に鏡はないらしい。あるのはベッドとタンス、ドア付近には鍵が3本かけてある。そしてクローゼットだ。


(自分の所持品とかがあるかもしれないな。少し申し訳ないが漁らせてもらおう。)


俺はタンスに近づき、一段目を開けた。すると中には少し燃えた跡があるような服と、ヘルメットが入っていた。服を広げてみると、どうやらこれは自衛隊の服のようだ。肩の付近に日の丸の刺繍がある。そして、部隊章には兜武者のマーク、そして左胸元には名札があり、名前が記載されていた。


『1等空尉 東雲玲 Rei SHINONOME』


どうやら俺はここの家主が自衛官でもない限り、東雲玲という名前らしい。識別札にも同じ名前が書いてあった。となると、俺が見た夢は、おそらく自衛官だった時の記憶だろうか?しかし、何かしっくり来ない。


(イメージ的には名前とかがわかった瞬間にブワッと記憶が押し寄せるイメージなんだが。)

そして次に二段目を開けた。すると


「…わお」


最初に目に入ってきたのは、まさに手頃な兵器、拳銃と、予備のマガジンだった。


「ここにきて一番 ザ・自衛隊って感じのものが出てきたな。」


銃を手に取ってみる。ああ、この感覚は体も脳も覚えている。怖いような、信頼感のあるような、そんな感覚だ。しかし、少し怖くなって俺は拳銃をホルスターの中にしまった。・・うん?普通、服に拳銃をしまうためにわざわざホルスターなんかつけるか?


「あ、これ自衛隊の服じゃん。普通の服にホルスターなんか普通に考えて無いわ。」


どうやら俺は一般常識までは失っていないらしい。おそらく。・・・失ってないよな?


「お?どうやら拳銃以外にも役立ちそうなものがありそうじゃないか。」

拳銃の下にはおそらく何らかの通信機器と思われるようなものだ。


「“PLB” 、救難ビーコンか。一応今はおそらく安全なところにいるからな。だが一応発信しておくか。」


俺はビーコンを取り出してスイッチを入れた。少なくともこれで自衛隊は俺の生存には気づくはずだ。


(他にも色々あるはずだ。例えば非常食とかな。)

そう思い探ってみると、少量の水に水の浄化剤、非常食、包帯や消毒液、鎮痛剤、フレア、サバイバルナイフ、さらに痒み止めまで、まさに至れり尽くせりのものが入っていた。少なくとも追い出されても多少は生活できそうだ。まあこれが俺の所持品であるならばの話だが。そしてさらにシグナルミラーも入っていた。


(ラッキーだ。これで全身に何か異常がないか確認してみるか。)


そう思い全身を見て回った。すると


「? 髪って普通緑色に変色しないよな。明らかにここら辺の髪、緑になってるよね?」


髪の一部が緑に染まっていた。髪だけじゃなさそうだ。髪をかき分けてみると、頭皮も異質だ。まるで鱗のように硬くなっている。いや、まさに鱗だ。どうやら右足と肌の感じはあまり変わらないらしい。とにかくこういう炎症系に言えることは一つ


「触らないこと、だよな。」


しかし人間とはやめろと言われるとやりたくなるものだ。触りたくなってきた。

俺は誘惑を断ち切ってとにかく次何をするべきかを考える。だが特に何も思いつかない。


「とにかく今何が起こっているか、自分がなんなのかわかってる限りの情報を書き出して整理してみよう」


そう思いたまたま近くにあったメモ帳に書き出してみる

・俺は記憶を失っている

・おそらく名前は東雲玲 航空自衛隊員

・右足の指の先と、頭の一部が緑で固い鱗のように変化している。

・所持品はナイフ、拳銃(マガジン15発×2) 非常食(3日分)水、水の浄化剤、包帯に消毒液、鎮痛剤、フレア、ムヒ。

・おそらく何者かに助けられた


「偶然かもしれないが、痛みに襲われたところが変化してないか?」


考えれば、右足も、頭も、強烈な痛みが襲ったところだ、偶然かもしれないが一応次痛くなった時にその部位を確認しておこう。


「さて、とりあえず次はどうするか。そういえば今は何時だ?」


そう思い部屋を見渡したが時計は一つもない。


「現在時刻によってはさっさと自分の記憶の手がかりを探したいもんなんだが

ならばとりあえず一度この家を探索してみるか、助けてくれた者にお礼とか聞きたいこともあるからな。」


そう思い俺はとりあえず所持品をキットの中に戻し、一応拳銃をいつでも取り出せる状態でドアを開けた。しかし


「・・・え」


俺は言葉を失った。


「・・・いや、嘘だろ」


ドアの先は、玄関でも、廊下でもなく、瓦礫にあふれ、あちこちで火が燻っている荒廃した街だった。

宇宙(エリカ)は広く、常に全てを見渡し、万物の頂点に立つ。しかし大抵の”もの“は宇宙にすら気づかない。一部の優秀かつ発展した“物”ですら真の宇宙(エリカ)には辿り着けない。しかしこの()()()には他の宇宙(エリカ)にはない特別な子供、地球(アリナ)がいた。地球には優秀な“者”がたくさんある。いずれは真の“人”(もの)が生まれると信じ、今も、めげることなく地球を見つめていた。


_____________________________________


(しょうがない、とりあえずこの部屋を見て回ろう。)

そう思い起き上がり、ふと足元を見たとき

「は?」

理解し難い。いや、理解できない。自分の右足の、指先があの『何か』のように変わっている。不気味で、ただ少し惹かれてしまうような綺麗な緑。爪は黒く猛獣のようで、とても人間には不釣り合いだ。おまけに、獣のようなきつい匂いも放っている。


(・・・幻覚か?いや、明らかに感覚がそこだけ違う。)

しかしそれよりも俺は別のことに疑問を抱いていた。


(なぜ、俺はここまで冷静なんだ?)


すぐに色々な思考が回る。ありえないことが目の前で起きている。しかし俺は多少の動揺しかしていない。本来、自分の体がおかしくなっていれば、発狂していてもおかしくない。しかしそれでもひどく冷静だった。全身をくまなく確認してみた。しかし、特におかしなところは見つからなかった。


「あとは鏡で全身をしっかり確認したいところなんだが・・・」


ベッドから降り、部屋を見渡す。この部屋に鏡はないらしい。あるのはベッドとタンス、ドア付近には鍵が3本かけてある。そしてクローゼットだ。


(自分の所持品とかがあるかもしれないな。少し申し訳ないが漁らせてもらおう。)


俺はタンスに近づき、一段目を開けた。すると中には少し燃えた跡があるような服と、ヘルメットが入っていた。服を広げてみると、どうやらこれは自衛隊の服のようだ。肩の付近に日の丸の刺繍がある。そして、部隊章には兜武者のマーク、そして左胸元には名札があり、名前が記載されていた。


『1等空尉 東雲玲 Rei SHINONOME』


どうやら俺はここの家主が自衛官でもない限り、東雲玲という名前らしい。識別札にも同じ名前が書いてあった。となると、俺が見た夢は、おそらく自衛官だった時の記憶だろうか?しかし、何かしっくり来ない。


(イメージ的には名前とかがわかった瞬間にブワッと記憶が押し寄せるイメージなんだが。)

そして次に二段目を開けた。すると


「…わお」


最初に目に入ってきたのは、まさに手頃な兵器、拳銃と、予備のマガジンだった。


「ここにきて一番 ザ・自衛隊って感じのものが出てきたな。」


銃を手に取ってみる。ああ、この感覚は体も脳も覚えている。怖いような、信頼感のあるような、そんな感覚だ。しかし、少し怖くなって俺は拳銃をホルスターの中にしまった。・・うん?普通、服に拳銃をしまうためにわざわざホルスターなんかつけるか?


「あ、これ自衛隊の服じゃん。普通の服にホルスターなんか普通に考えて無いわ。」


どうやら俺は一般常識までは失っていないらしい。おそらく。・・・失ってないよな?


「お?どうやら拳銃以外にも役立ちそうなものがありそうじゃないか。」

拳銃の下にはおそらく何らかの通信機器と思われるようなものだ。


「“PLB” 、救難ビーコンか。一応今はおそらく安全なところにいるからな。だが一応発信しておくか。」


俺はビーコンを取り出してスイッチを入れた。少なくともこれで自衛隊は俺の生存には気づくはずだ。


(他にも色々あるはずだ。例えば非常食とかな。)

そう思い探ってみると、少量の水に水の浄化剤、非常食、包帯や消毒液、鎮痛剤、フレア、サバイバルナイフ、さらに痒み止めまで、まさに至れり尽くせりのものが入っていた。少なくとも追い出されても多少は生活できそうだ。まあこれが俺の所持品であるならばの話だが。そしてさらにシグナルミラーも入っていた。


(ラッキーだ。これで全身に何か異常がないか確認してみるか。)


そう思い全身を見て回った。すると


「? 髪って普通緑色に変色しないよな。明らかにここら辺の髪、緑になってるよね?」


髪の一部が緑に染まっていた。髪だけじゃなさそうだ。髪をかき分けてみると、頭皮も異質だ。まるで鱗のように硬くなっている。いや、まさに鱗だ。どうやら右足と肌の感じはあまり変わらないらしい。とにかくこういう炎症系に言えることは一つ


「触らないこと、だよな。」


しかし人間とはやめろと言われるとやりたくなるものだ。触りたくなってきた。

俺は誘惑を断ち切ってとにかく次何をするべきかを考える。だが特に何も思いつかない。


「とにかく今何が起こっているか、自分がなんなのかわかってる限りの情報を書き出して整理してみよう」


そう思いたまたま近くにあったメモ帳に書き出してみる

・俺は記憶を失っている

・おそらく名前は東雲玲 航空自衛隊員

・右足の指の先と、頭の一部が緑で固い鱗のように変化している。

・所持品はナイフ、拳銃(マガジン15発×2) 非常食(3日分)水、水の浄化剤、包帯に消毒液、鎮痛剤、フレア、ムヒ。

・おそらく何者かに助けられた


「偶然かもしれないが、痛みに襲われたところが変化してないか?」


考えれば、右足も、頭も、強烈な痛みが襲ったところだ、偶然かもしれないが一応次痛くなった時にその部位を確認しておこう。


「さて、とりあえず次はどうするか。そういえば今は何時だ?」


そう思い部屋を見渡したが時計は一つもない。


「現在時刻によってはさっさと自分の記憶の手がかりを探したいもんなんだが

ならばとりあえず一度この家を探索してみるか、助けてくれた者にお礼とか聞きたいこともあるからな。」


そう思い俺はとりあえず所持品をキットの中に戻し、一応拳銃をいつでも取り出せる状態でドアを開けた。しかし


「・・・え」


俺は言葉を失った。


「・・・いや、嘘だろ」


ドアの先は、玄関でも、廊下でもなく、瓦礫にあふれ、あちこちで火が燻っている荒廃した街だった。


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